さて、今日は待ちに待った課題発表の日です。
2022-09-08 19:30-21:00
みなさんこんにちは。

ささやかながら景品もあります。
さて、前回は「スーパーフラッシュ・ソラリゼーション」の撮影を講座の中でやりました。うまく撮れたという方が多かったですが、カメラの不調でうまくフラッシュが出ず、力を発揮できなかった方も中にはいました。
また、レンズや被写体の組み合わせで、なかなかうまくいかないという方もいました。
実際に実技を行うと、その準備だけで忙しくて皆さんが前回どんなものを撮ったのかを鑑賞する時間がなかったので、ちょっと復習を先にします。
前回の復習 スーパー・フラッシュソラリゼーション
blogでは、#005で説明を入れていますが受講生たちには#006で紹介しています。(時間がなかったから)

皆さんが前回撮影した、意図的に撮影した色反転の写真を机の上に並べて鑑賞しました。

小さくて、どんな作品かよく見えないね。あとでちゃんと紹介するよ。
受講生たちによるスーパーフラッシュ・ソラリゼーション
講師顔負けの作品が並びます。みんな上手だなあ。もう立派なロモグラファーだよ!
あまりにも上手に撮れているから、写真を紹介しちゃうね。

のっぺらぼうから、徐々に顔を明かしていく感じが良いよね!一番右側の写真は、顔と襟とそしてボタン部分まで反転してる。上手!

蓄光なカエルさん。に見えるけど、普通に鮮やかな緑色のカエルさんです。黒い布で周りの光を吸収させて、カエルさんだけが反転するようにうまく撮ってます。色の反射率とか素材の反射率を計算して創造して撮ったのだとしたらスゴイ。
この一番上の写真には「A」と書いてあります。そして真ん中と一番下は「+1」どういう設定で撮影したかを記録しておくのはとても大事なことです。

実は、前回うまく撮れなくって、ご自宅で復習されたんだそう。
わあ、ひまわりめっちゃいい感じ。被写体もいいし、段階を変えていって撮影して行ったのが上手に撮れてる!!拍手♪
うまくいった秘訣は、三脚を使ったこと。だそうです。
やっぱり、前回の失敗を体験した人はさらなる上の作品を持ってきてくれる。私の教育方針は決して間違っていなかったんだ!と、確信ww
見本としてもすごくわかりやすい被写体だし、何より綺麗に撮れている。私もこういうサンプルを用意してあげれればよかったけど、思いつかなかった!
参考にさせていただきます、ありがとう!

なんだこれ、一体どうやって撮ったんだ?「多重露光+スーパーソラリゼーション?」って、思ったんだけど、そうじゃなかった。
しかも、反転カラーが青銅で仏像っぽくなっているぞ!おもしろ〜い。
被写体は勝利の女神ニーケー像なんだそう。ソファに布を敷いて像を練り込ませて撮影したんだって。
前回のblogには、この「スーパーフラッシュ・ソラリゼーション」に関する記事を紹介したよね。その中に掲載されていたレシピがあると思うけど。
実は、彼女のこの撮影方法は、そのレシピに反するというか、誰もそのやり方でやっていない方法で「スーパーフラッシュ・ソラリゼーション」の撮影に成功したんだ!
前回、カメラの調子が悪くてフラッシュがついたりつかなかったり(電池のせいじゃない、明らかにカメラが変だった)してすごく苦労したんだ。フィルムが詰まりかけたりトラブルが起きてしまい力を発揮できなかったけど、やっぱり失敗のまま終わらせないでスゴイ作品を持ってきたね!
このレシピのことは、また別のblogで紹介したいと思う。
一度に、こんなにいろんな「スーパーフラッシュ・ソラリゼーション」の作品を見ることができてとっても嬉しかったです。
コストがかかるけど、取り組んでくれた受講生の皆さんありがとう。
さて、今からは作品発表の時間です。
作品発表 LONO’INSTANTによる作品 テーマ “summer”
さて、今回のメインは作品発表です。今までの講座では5回ほどロモインスタントを扱って来ました。
回をあげるごとに、受講生たちが面白い写真を持って来てくれますw
いろんな工夫をして、いろんな構想をして、上手に撮ってくる。
今回は、どんな作品が並ぶのか、楽しみです。
LOMO’INSTANTによる作品発表 “summer”
「シャイなきなこちゃん」 Mamiko M. / 撮影モードA
いつもシャイな愛犬きなこちゃんが、写真に写ってくれた貴重な一枚。上下に白い露光が入っているのだけど、これも偶然できてしまったらしい。
実は、フィルム詰まりを起こして一瞬蓋を開けちゃったんだって!それで、「変になった、失敗写真。」と思って、捨てようとしていた一枚なのだそう。さでも、ロモの講座を聞いていくうちにソラリゼーションだとかいろんな技法があることを知って、これもアリなのかな?って考えが変わっていったそう。
フィルムも恥ずかしがって出てこなかったおかげで偶発的な露光を得られた写真。。。


講評
フィルム写真には、いつからか「感光写真」というものが存在して、わざとフィルムの蓋をちょっとだけ開けてフィルムをちょっとだけ感光させて、色褪せたような写真やぼんやり光を入れた写真などがあるくらいです。それを、知らずに偶発的にやっちゃったなんて、なんだかロモグラシー(私が作った造語)だよね!まさにロモを使っていくうちに、っていうどこかで聞いたことがあるようなエピソード。教える側として嬉しかったのは、「この写真もアリなのかな」って考えが変わってくれたこと。そう、デジタルの世界ではこういう写真は撮りにくいのと、単なる失敗という感覚で過ぎ去っていくような一枚になるのだけど。捨てずに作品にしてくれました。デジカメとフィルムをだんだん区別して考えられる感覚が育っている証。素晴らしいことです!
「夏の午後」 Naohide T. / 撮影モードA
夏を探しに、近所を散策。近所では、変な親父が、ちょっと変わったカメラを持ち歩いて変だと思われているに違い無いと思いながら心理的プレッシャーに負けず撮影に挑みました。
百日紅(さるすべり)が夏の陽射しを浴びて元気そうに揺れていたので、夏の光を納めてきました。


講評
エピソードに共感できる。私の場合は、女だからあまり変に思われないんだけど男性は特に変だと思われることが多いよね。。。ドンマイ、でも、よく頑張ってくれました。逆光で、夏の陽射しを入れてきた写真。ぱっと見、感光写真っぽくも見えるんだけど原理が全然違うよ。これは「ハレーション」だな。フィルムならではの現象を、知らない間に習得していくなんてビックリ!これだからフィルムは面白いんだよね!今後の作品も期待してます。
夏の夕暮れの海岸 Eri C. / 1/125, +1
夕陽をおさめようと海へ。露出がどんなものかと確認しようとして、現像される時間を待っていたら、どんどん時間が過ぎていって。。。
時間との勝負、自分が狙う露出との勝負が交錯した緊迫感のある撮影でした。


講評
拘ればこだわるほど、難しいロモインスタント。いくらインスタントとは言え、気温30度程度でも30秒くらいは待っていないとねえ、30秒でもどんどん色が濃くなって変わっていく。時間との勝負、難しい撮影でした。ただ、昔のフィルム写真は仕上がりは見ることが出来ないから、やはり、みんなと同じように段階を変えて1枚の被写体に何枚も使うのが定石でありました。銀塩時代のフォトグラファーたちと近い気持ちで撮影されていたのでは無いでしょうか。いつも美しい風景を持って来てくれます。今回の作品も、なんだかエモい。。。
能登の夏(組写真) Kenji T./ 全て1/125 海5:00 (MX)A イカ8:00 (MX) -2 真脇遺跡9:30 (MX) 柱-2 お面-1
能登半島の夏を満喫しながら、撮影して来ました。自作のフィルターを作って、多重露光で撮影。


講評
いつも、大変アクティブに遠征されるTさん。今回も、夏らしい被写体と完璧な仕上がりの作品。海とイカの写真は、長方形を生かしてランドスケープを納める構図に、遮光の工夫でフィルムを感光させないように多重露光。本当のシンメトリーとは言わないけどどれも上手に撮れていて、文句ないよね。
自作のハーフフィルターも、ロモのレンズにぴったり当てはまるように作られていました。完成度が高く、やはり今回もテクニックが抜きん出ているよね。僕が教えることなんてあるのかな?w
実は、Lomoからはすでに、そういうことをするためのスプリッツァーという便利なものが売られていて、最大180度から315度までの間なら、好きな角度で隙間を作ることができるものなんだ。
写真をアップしておくね、これはLOMO’INSTATNのスクエアっていうタイプのカメラ専用品でレンズ径が違うからロモインスタントにはハマらないものだけど参考にしてみて。





僕の講座では、過去に黒い紙で自作フィルターを作ったりキラキラフィルターを作る講座も実施して、こういうものを今後も紹介していくので楽しみにしていてね。



今回の一席は2名、二席も2名 おめでとうございます!
一人、3票まで入れることができます。みんなで、良いね!と思う作品に投票してもらいましょう。
今回は、時間がなくて挙手で投票しちゃったから、例えば、一人の人に2票入れたり3票入れたりすることが出来なかったね。それで、同票が出ちゃったのかな?

今回の景品は、「ツエーゲン金沢 SA席チケット 2名分」「テルメ金沢 日帰り入浴券 2名分」「防災セット(自家発電懐中電灯、アルミフランケット)」「コロナ対策セット(フェイスシールド、ひんやりマスク)」と、豪華ですwww
自分が欲しいものを選ぶスタイルにしてもらいましたが、みなさん良い人なので譲り合って譲り合って、、、。でした。
一席 4票獲得 Kenji T.さん Mamiko M.さん


二席 2票獲得 Eri C.さん Naohide T.さん

みんな、おめでとう!!
フィルムだろうが、デジタルだろうが、写真にはいろんな世界があって、いろんな撮り方があります。特にフィルムでは、いろんな技法があるし、いくつかの条件が揃わないと同じような仕上がりにならないものもあります。
また一緒に頑張りましょう。
次回は、2022/09/22 なんとなくわかってきたLOMO’INSTANT

次回は、座学で、今までやってきたLOMO’INSTANTの使い方、注意点、そして技法など今までの復習をします。「ロモのここが使いにくいよね」という愚痴をみんなで共感したり「ここが面白いよね」と良いところを語り合ったりしてもらいたいです。
持ち物は筆記用具とカメラ一式持って来てください。一応フィルムも用意していきます。
でわ。
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