【思いが伝わる!見せたくなる写真教室】第77回 LOMO’INSTANT#3 多重露光(MX)とアタッチメントレンズの使い方

2022-07-14 19:30-21:00

LOMO’INSTANTの復習

FUJIFILMのinstax miniって撮影した写真が数分後にじわじわと浮かび上がってきて写真が完成する。待っている間、どんな写真になったかな?上手く撮れたかな?大きな期待と不安で頭の中がいっぱいになるのがインスタントフィルムの魅力です。

またFUJIFILMが販売している「チェキ」というカメラ(本体)は失敗も少なく、失敗させないように印画紙(instax mini)にも工夫があるから大体綺麗に撮れるし、肌艶で可愛く映るし、何よりもその場でプリントできちゃうからお別れの時に友達にすぐプレゼントきるから便利だし貰った人もすごく喜ぶよ。

チェキで撮ろう!インスタントフィルムの魅力 ※作例アリ cheki instax mini ネオクラシック90

だから、卒業式や結婚式、パーティやお誕生会なんかでチェキって今でもすごい需要があるの。

今回は、そのチェキで使用するinstax miniのフィルムを使って撮影することができるLOMO’INSTANTで撮影に挑戦してもらう内容です。

2022年3月24日の講座から、LOMO’INSTANTを受講生の皆さんに使っていただき、デジタルカメラとはまた違った写真の世界に触れていただこうと思い取り組んできました。

【思いが伝わる!見せたくなる写真教室】第70回 LOMO’INSTANT#1 マニュアル式インスタントカメラ LOMO’INSTANTを使ってみよう

まずは、使い慣れていただくために電池の入れ方から、フィルムカートリッジの取替え方などについて説明しました。実際に使ってもらって、どんなものなのかを体感してもらうのがねらい。

受講生の皆さんに聞いたところ「チェキってよく聞くけど、使うのは初めて」「実際に、撮ってみたことはない」そう言ったお返事がありました。

フィルムコストがかかるため強くお勧めするには控えていたのですが、じわじわとインスタントフィルムの、そしてLOMO’INSTANTの魅力に取り憑かれていく受講生達。。。

これだ、という1枚をぜひ残していただきたいと講師は思います。

ですが、やはりフィルムというのは難しいんです。instaxという特殊な印画紙に関しても、LOMO’INSTANTというカメラに関しても、マニュアル操作なため撮影前の確認事項が多すぎますから、やはり扱いにくく難しいというのは否めません。

慣れていただくしかないのですが、受講生をほったらかすと失敗写真ばかり増えてしまう気がするので、定期的にLOMO’ INSTANTに関する講座を扱います。

今回は、受講生の皆さんが、どんな写真を撮っているか。上手くいっているか、それとも上手くいっていないか。カメラのトラブルが起きて困っていないか。(これが一番心配していたこと)

撮り方忘れちゃったとか、どうやるんだったかな?と困っていないかどうか。そう言ったサポートのための内容となっています。また、さらに楽しんでいただくために、今回は、アタッチメントレンズの貸し出しをして作品の幅を広げていただきたいなと思っています。

まずは適正露出を考えるところから

前回は、第72回でLOMO’INSTANTっていうのが、一体どういうカメラなのかということを理解してもらいました。

例えば、「電池を入れるのが難しい」とか、シャッタースピードは1/125かバルブしかない。ISOはフィルムだから800で決まりきっているし、F値はピンホールカメラばりにf8からf32。ちょっとしたことで暗くなるし、ちょっとしたことでハイキーに。でもそれが、逆に「良い感じじゃん?」って思う写真になるのがLOMO’INSTANTの魅力だと思っているの。

【思いが伝わる!見せたくなる写真教室】第72回 LOMO’INSTANT#2「LOMO’INSTANTを理解する」

硬派な写真しか撮らないタイプの人からすると「全てが失敗」に見えて、そもそも「こんなおもちゃのカメラで何が撮れるっていうの?」って思うかもしれない。でも、何が起こるのかよくわからない、期待とは裏腹な結果が出ることもあるし、狙えばねらい通りの写真が撮れるカメラでもある。

極めていくとなると、たくさん投資が必要だけどその価値があると思っています。

とりあえず、皆さんの興味が尽きるまでカメラはお貸ししたいと思います。

LOMO’INSTANTは、完全にマニュアル式(露出はオート機能アリ)のカメラなので、ある程度自力で露出について考えなければなりません。

【思いが伝わる!見せたくなる写真教室】第77回 LOMO’INSTANT 復習とアタッチメントレンズの使い方

そのトレーニングのために、虫食い問題を出して、解いてもらいました。

【思いが伝わる!見せたくなる写真教室】第77回 LOMO’INSTANT#3 復習とアタッチメントレンズの使い方

前回は、この虫食い問題をやってもらいました。

読者の方には回答用紙をお渡ししていないけどblogの一番最後に答えを貼り付けておくね。

まだやっていない方や、力試しをしてみたい方は、こちらを解いてみて。

簡単なはずだけれど、難しいと思う人もいるだろうし。。。

頭の中のトレーニングだと思って、ぜひやってみてね。

MXモード(多重露光)で撮ってきてもらった作品

露出のところを、どうしてしつこくやるのかというと、やっぱり多重露光にする際、どうしても知識として必要不可欠なものだからだよ。

前回の学びを生かして、作品につなげてもらいたいから、しつこくやってますw

#1では自撮りをしてもらい、#2では露出について考えてもらって、課題ではないけど、何か撮ってきて。と、お願いしてただシャッターを2回切ってもらった写真を発表してもらいました。

初めての多重露光、2回でも3回でも制限はない。でも、露出を何度もするとどうなるのか。それを心配しすぎて暗い写真になったり、みんなの考えが裏目に出たり、何も考えないで撮ったのに上手く撮れたり。

M.M.さんの作品

今までとった写真を、並べていただきました。

感覚的に撮ったものが多く、こうしたかったんだけど上手くいかなかったこと、写真を見ると、その時のことをチラッと思い出しながら語っていただきました。

この、一番最初の感覚的に撮った写真って、実は大事なの。その人の感性そのものだから。

この感性を、今後磨いて行ったり、生かしていったり、時には排除したりして作品に変化を齎せて欲しいです。

Eri C.さんの作品

白と黒のフィルム。ご本人は、捨てようと思っていたんですが、とのことでしたが、あえて並べていただきました。

白飛びっぽくなっているものは「ハイキー」なんていうんだけど、デジタルカメラの世界なら失敗かも。でも、これがメッセージカードやメモにするならなんら問題ないよね?黒っぽい写真は、何が写っているのか、ジーーーーーっと目を凝らしてみると、何か浮かび上がって見えるトリックフォトみたいだったよ。

「心霊写真みたい。。。」って、話題になったけど、心霊じゃないよw

赤い鳥居とグリーンがうっすら重なっている色は、個人的に好きだなあ。

失敗した写真は捨てるんじゃなくって、何に使えるかを考えるともっと楽しくなるよ。

Kenji T.さんの作品

何この上手な写真。

超クオリティ高いと思わない?

めっちゃ上手。

あと、多重露光にするイメージのセンスの良さがひしひしと伝わってくるね。

効率よく上手に撮られているのかと思ったら、実は失敗もあるんですとコッソリ教えてくれた。

やっぱり、難しいんだよね。

今回の受講生の持ってきてくれた作品を見て、大体わかった。

アタッチメントレンズが3種類あるから貸し出そうと思います。

3種類のアタッチメントレンズで撮影幅広がるよ!

具体的に、アタッチメントレンズっていうのはLOMO’INSTANTのレンズの外側にねじ込んではめるか、カパっとはめるか、レンズを交換するんじゃなくて群が変わる仕組みになっています。

それぞれの特徴を説明していくね。

クローズアップ

フィッシュアイ

ポートレート

次回の課題にも生かしてほしいアタッチメントレンズ

次回は、MX(多重露光)の作品発表ではないのですが、このアタッチメントレンズを使って想像力豊かにいろんなものを撮ってきて欲しいです。

例えば、MXモードの撮影で、1枚目はフィッシュアイレンズで撮影して、その後クローズアップレンズで撮るとか。

同じ被写体を、アタッチメントレンズで変えて撮ることができるから小さなものを大きくフレーミングしたり大きなものを小さく納めたりすることができちゃうわけです。

アタッチメントレンズ使用の際の注意点

クローズアップとフィッシュアイのピント位置に注意して欲しい。ピントレバーは自撮り側へ。

また、フィッシュアイは1段階暗くなるから、露出に注意が必要。

健闘を祈ります!

さてさて、前回の露出ガイドの回答です。

当然、本家lomographyにも回答があるわけだから、さっさと見つけちゃった人には必要ないけど、一応露出ガイドのPDFを貼り付けておくよ。

カメラ本体の底にもちゃんと露出ガイドがあります

ちょっと見にくい人もいるかもしれないけど、どうしよう、と困った時は、カメラの底を見るのがオススメ。

LOMO’INSTANT露出早見表

カメラ本体の底にも書かれているけど、みにくい場合はこちらをプリントアウトして持ち歩こう!

https://assets.community.lomography.com/47/983de05ddc552a29820126ee54cf02895fe6ef/860x1216x2.jpg?auth=c2bc0cbbff9f70fc780832930134cb073f07ec9c

次回は、2022/07/28 作品発表です

LOMO’INSTANTで自分の好きなもの、撮ってきてください。

風景や自然にとらわれず、小物や自分のお気に入りのアイテム、ぬいぐるみやペットなどなんでもO.K.

写真の出来栄え云々というよりも、自分がフィルムに残したいものを撮ってきて発表する。そういう内容となっております。

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