2024-09-12 19:30-21:00
9月になって、涼しくなるかと思ったら夏よりも暑くなって前夜は小松市が38度だったとかなんとか。。。
冷凍したペットボトルで首などを冷やしながら車に乗っています。
さて、今日は受講生からリクエストをいただいた内容で課題の発表日です。これまで、星空や流星など夜間撮影に取り組んでこられたので、「その延長で夜景撮影の課題はどうですか?」とリクエストをいただきました。
良いですね!夜景と一言で言っても、いろいろあります。受講生がどんな場所の夜景を撮ってくるか楽しみですね。
気合の入れた撮影というよりも、「とりあえず撮ってこよう」というお手軽なものです。ちゃんと撮りに行く前の下見のようなものですね。
本日の講座内容
本日の講座内容は、課題の提出&発表のあと、夜景の分類について、ですね。
01 課題提出 & 発表
早速、課題発表していただきましょう。
Mamiko Maruyama
「加賀市には、金沢市ほどの夜景が思いつかないので「加賀の古総湯」「柴山潟」で撮影してきました。古総湯での撮影は、ISOを高めに設定するとノイズが目立っていたのでISOを低めに設定して長時間露光しました。飲み会の時間になると、車も人も誰も通らないので撮りやすかったです。
柴山潟は、温泉街の灯が水面にうつるものをシンプルに撮ってきました。」
時間がなかったのでプリントアウトできなかったとのことで、撮影データはLINEで送っていただきました。
写真教室のグループLINEに送ってきただきましたので、みなさんで画像共有することができました。
Kenji Torigoe
「海で撮影をしてきたのですが、何回撮っても写真がブレていたので、もしかして三脚の雲台が緩んでカメラがゆっくり移動しているんじゃないか?と思って、しっかり固定したのですが、それでも揺れていたので、なぜだろうと思っていたら、撮影している場所そのものが揺れている桟橋でした ^^;
そのため、長時間露光はせずISOを高めに設定して、早めにシャッターを切りました。ある程度の光が海に映る程度のシャッタースピードで、かつブレていない状態のもの、を撮ってみました。」
Makiko Otera
「石川門と東茶屋街へ行って撮ってきました。石川門の方に、月か何かが写ったらいいなーと思ったのですがその日は月も何もなかったです。東茶屋街は、光芒を出した写真が撮りたかったので思うように撮ることができました。」
みんなで鑑賞会
夜景というものを、どこまで明るくするかというのは人それぞれですね。また、撮影する時間帯によっても、夕日が沈んですぐだと空の色がまだ明るい場合は空を取り込めますし、晴れていれば星空も取り込めます。
夜景のリフレクション系の写真は、やはり人気があるというか夜景のイメージとして知名度が高い感じがします。
02 夜景の分類
夜景といっても、いろいろあります。何が夜景で、何が夜景ではないのか。分類しつつ考えていこうと思います。
パノラマ夜景。上から見下ろす系の定番な夜景。「日本新三大夜景」や「日本五大夜景」などがありますが、それらはみんな「上から見下ろす系のパノラマ夜景」のことを指しています。
金沢市の高台から野々市市と金沢市を見下ろしている夜景になります。
横浜みなとみらい、ランドマークタワーとコスモクロック。都市って感じがします。
富山県の桜や石川県の兼六園の冬にひっそりとライトアップされた時に撮影に訪れた時のものです。
橋がライトアップされている写真です。
小矢部市には、観覧車があり夜も回っています。
こちらは、白山市のペットボタルイルミネーションになります。日中太陽光を蓄積して日没後に発光します。色もいろんな色に変化していきます。
リフレクションを狙うには、水辺のある公園などですね。東京には、ウォーターフロントなんて言われる湾岸沿いの建物などがありますけど、石川県にはあまりそういうオシャレな水辺みたいなところは聞いたことがないなあ。
港には停泊している海上保安庁の船などがあり、お仕事をされています。都心の人からすれば、しょぼいと思うかもしれませんね。
さて、ここまで紹介してきた「上から見下ろす系の夜景」と「下から見上げる系(ビルなど)の夜景」「街並み夜景」「リフレクション系の夜景」「ライトアップ」「イルミネーション」「遊園地」など他には、「ジャンクションの車の軌跡」や、「夜の空港」なんかがジャンルとして分けられるかな?
とりあえず分類してみましたが、あまり細かい分類には意味がないと思ってます。
というのも、みなとみらいは、横浜ランドマークタワーそのものの光が水面に写り、さらに隣の観覧車やら街灯、お店のライトアップやらで様々な要素を含む光が混在するため、分類する必要がありますか?って感じなんですね。
富山県射水市にある海王丸パークも、右側にある新湊大橋はライトアップで、左側にある海王丸はイルミネーションです。細かい分類にこだわる必要はないとは思いますが、分類は細かくこだわらなくてもいいのかなと思っています。
夜景の中でも独立性の高いジャンル
それは、「工場夜景」や「埠頭夜景」だと思います。安全に作業する為、昼間と同じくらいの光を灯す必要があるので明るいですよね。まさに不夜城です。有名なのは北海道室蘭市。工業の町という感じがする金属の塊でできた工場が眠らず仕事をしています。
夜景ではなく、独立しているジャンル
それは、「祭り」「花火」が夜景に分類しにくいなということです。祭りは、人が活動しているものであるし、花火は瞬間的なものであって、夜景と花火を含めた写真だとしてもやはり花火がメインなので花火は花火かなと思います。
また、フォトグラム系のものも、夜景とはちょっと違う気がします。ペンライトで絵や文字を書いたり、花火で字を書いたり、カメラや光を意図的に動かして何か書くような場合は、夜景とは言わないと思います。
結局夜景って何?
広い意味での風景写真の一種と考えれば良いと思います。風景写真の、時間帯が夜。そういうことです。夜に見かける電車や車、民家の街明かりなども風景です。
街並みスナップとかも都会の風景写真です。それが夜になると夜景に変わるわけです。基本は風景と考えたら良いと思います。(※風景=ネイチャー写真という狭い意味での風景ではない)
イライトアップやルミネーションのイベントは、全国各地でありますので、また撮影に出掛けてみてください。
03 次回の講座内容
次回の講座内容は、 インスタントカメラで作品を撮ることを目標に座学中心となります。
ロモインスタントは、ロモグラフィ社が販売しているインスタントカメラです。インスタントフィルムは、FUJIFILMのinstax miniを使用します。ロモインスタントは、完全マニュアル撮影が可能で、長時間露光だけでなく多重露光が可能なカメラです。
FUJIFILMにも、長時間露光や多重露光可能な機種はありますが、最長8秒で多重露光は2回までで、ある時間を過ぎるとフィルムが排出されてしまいます。
ロモインスタントは、バルブモードがあるので何十秒も露光できる上にレリーズ穴と三脚穴があります。MXモードにしていれば、何回でもシャッターが切れます。つまり、2回どころか何回も多重露光が可能なのです。
ちょっとクセがありコストはかかりますが、撮影技術や構図の向上、1枚1枚を大切に撮影する気持ちが芽生えたり、上手く撮れた時の達成感などが得られるカメラです。デジタルカメラのありがたさもわかるので、次回は使い方が初めての受講生と、もう二年も前に習ったけど忘れている受講生のリハビリを兼ねて、ロモインスタントの使い方をやろうと思います。
次回は、9月26日(木)ロモインスタントに挑戦
持ち物は、
①お貸ししているロモインスタント一式(自分で持っている方は、マイカメラ)
(電池がない方は、単4電池4本ご用意ください)
②instax mini
③筆記用具
④いつものデジカメ
をご持参ください。
それでは!
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