2024-08-22 19:30-21:00
みなさんこんばんは、今年は流星群のピーク付近の月齢が新月近くだったので観測には好条件でした。月明かりがない方が、星(恒星)も流星もより際立ちます。
流星群を見る事ができないこともあると思いますので、無理はなさらなくて大丈夫です。撮影がうまく行かないことも想定して課題を出しておりますので、心配せず、うまく行かなかった場合は手ぶらで教室へ来てください。
というふうに、必須ではないし強制ではありません。
せっかくだから、良い条件で流星を見てもらいたいという講師の独断と偏見というやつです。
うちの写真教室の受講生さんは皆さん現役の社会人で忙しいです。お仕事や家庭をこなし、習い事に来ていらっしゃるので大変なのです。だから、こういう宿題ってちょっと迷惑だよね?という気持ちもありますが、「可能な方は、みて来てください。」それだけのことなので深く考えたりせず、「星を見にいけませんでした。」ということも想定内です。
さて、受講生は作品を持ってきてくれるかな?
本日の講座内容
01 ペルセウス座流星群を見に行っての感想
受講生の皆さんから、流星群を見に行った時の思い出話などしていただきました。
Oさん「この日は、地域の行事である夏祭りがあったのでそれが終わってから急いで、田んぼへ行って流星群を見ました。カメラも設置してみたのですが、カシオペヤの右や左に流れていき、写真には写っていなかったのでプリントはしていません。とても明るいのが4つと、他にもいくつか流れているのを見ました。子どもが小さい時に星空教室みたいなものを観に行って以来、ゆっくり星を見るという時間がなかったように思います。すごく、楽しかった。」という感想や
Tさん「あんなに明るい流星を見たのは生まれて初めてでした。火球クラスという基準ははっきりわかりませんが、ものすごく明るいのがいくつも流れて、写っていたらいいなと思っていたのですが。何枚かは写っていて良かったです。撮影枚数は、渾身の600枚です。笑」という感想がありました。
大人になってから、皆さんの素敵な夏の思い出話を聞かせていただき、嬉しくなりました。
天体観測をしていると、いろんなものを偶然見ることがあります。火球の「ジュワッ」という音を聞いたこともあります。地球の周りの酸素をありったけ使った感じの音なのかなと想像します。今年のペルセピークの日は石川県は天気がダメそうだったので、8/11-12に観測をしました。受講生の皆さんも、全く同じ時間帯に観測していたことがわかり、それぞれ違う場所で、同じものを見ていたということがわかりました。
その日、友人も別の場所で観測していて、「何時ごろにこんなの見えた」と連絡をもらって、「うん、それメモに書いてある、僕もみたよ。」と伝えたり、日本中でたくさんの人が外で観測していたんだなと思いました。天気予報の通り、ピークの日は曇りでした。
02 撮ってきた写真
さて、何度も言っていることですが流星群ってまず撮影じゃなくてみて欲しいんですよね。どんなスピードで、どんな明るさで過ぎ去っていくのかということを。自分の目で見て欲しい。そうすることで、流星を被写体として考える力が身に付きますよね。だから、まずは見ましょう。
写真だと、写りにくいですが、受講生が流星を捉えた写真が並んでいます。
そういえば、スピカ蝕
そういえば、スピカ蝕が8/10にありました。受講生たちに、双眼鏡を貸し出しし、それでぜひみてくださいと伝えておいたので、月を楽しんでもらえたのではないかと思います。
「一応撮ってきましたー」と、写真も見せていただきました。
スマホ画面を撮影したのでわかりにくいですが、ちゃんとスピカが写っていました。
画面からはわかりにくいので、赤い丸で囲いました。場所的にも、間違いなくスピカと断定できますね。
「もう少し、スピカを明るく撮りたかったです」とのことですが、いやいや、初心者で、よくこんな一瞬をちゃんと捉えてきたのですごいことだと思います。撮り方とか教えてないのに、よく撮ってきたなあと感心。
上手に撮れていますね!狙い通りといったところでしょうか。「地球照とスピカを撮りたかったのです」とのこと。
すごい!!流星を捉えた作品!初めて写ったようです。観測もできたようでしたし、写真もバッチリ!!
03 今後に生かせる流星群撮影のコツ
実は、流星群撮影におけるコツというのは、あるようで無いような。。。
・できるだけ長い時間撮影をする。(その為の、バッテリーや、レンズヒーターの準備など)
・天気や月齢などが大事
・観測地は暗いとか標高高いとか条件が良い場所
・可能ならカメラを数台使う
これが、流星群を写すときのコツといえばコツでしょうか。
ペルセウス座流星群というのは、写真を見てもわかるようにこういった、「グリーンからオレンジ色」という大きな特徴を持っています。こういうものを、はっきり見たり撮影したりしたい場合は夜空が暗いということが大前提です。
暗いところに、明るいものが流れてくると写真にも写りやすくなりますね。
そのため、撮影場所(光害)と月齢が重要ということになります。
今年、写真教室でペルセウス座流星群を課題に扱ったのには理由があります。それは、2025年のペルセウス座流星群のピーク時は、満月の前後で、輻射点が良い高度になってくると同時に月も見頃となり、流星群の観測条件としては厳しいからです。
好条件の波に乗って、流星群を観測することができた人は幸運です。
さて、話がそれましたが、撮影のコツといえば、レンズの焦点距離ですね。広角気味の方が、撮影範囲は広くなりますが、薄暗い流星が写りにくいとか。結露した時にめんどくさいとか。まあ、色々あるけど、対策をしておけば良いけどもごニャゴニャ。
0時を過ぎると輻射点の位置が高くなるので、撮影時間も0時前後から開始するというのもポイントではないでしょうか。(だからと言って、その前にめっちゃ明るいのが流れることだってあります。)
また、カメラが書き込み中のタイミングで明るい流星が連続で流れるということもよくあります。
自分は、撮影は2時間程度で観測は5時間ほど。と、最初から決めていました。理由は、「どうせ結露をするだろうから」です。結露したらレンズ取り替えるかいろいろ方法はあるけどそんなことしているよりも流星を見ていたい。という気持ちの方が強いからです。
今回流星が見られなかった方は、また何かの機会で観られることがあるといいですね!今回観られた方は、「観る為の努力(時間を作ったこと)」と「観ることができたという運」の二つを持ち合わせていたということです。
難しい課題でしたが、取り組むことができて良かったです。
次回は、2024年9月12日 課題発表です
写真教室 第129回 テーマは、「とりあえず夜景撮ってくる」
お手軽な課題となっております。また、今回の「夜景」はいろいろなものが対象となります。
もちろん、定番「展望台から見た遠景の街並み」も夜景ですし、ライトアップされた樹木だとか公園も、飾り付けられたイルミネーションも、お祭りや花火なども夜景ですね。
ジャンルに縛りはありませんが、せっかくの機会なので撮ってみたい夜景を思うように撮ってみてください。
星空などと違って、天気に左右されないのが夜景撮影の良いところ。
過去に撮ってきたものではなく、テーマが決まってから「とりあえず撮りに」行ってきた最新のものをお持ちください。
では!
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