2021-08-05 19:30-21:00
はい、今日も全員出席です。ありがとうございます。
コロナ対策のご協力をお願いいたします。
今日は、M山さんが早めに来て教室のセッティングを手伝ってくださいました。ありがとうございます。今回はプラネタリウム投影のため、教室を密室にする必要がありました。
コロナ対策として、清水は教室のドアノブや椅子、電気スイッチなどをアルコール消毒して回っています。(それは、毎回ザザザとやっています。)
皆さんも、積極的にアルコールの使用と見回り品のアルコール消毒をお願いいたします。(教室に来たら、荷物を置いて、自分が使う机や椅子をアルコール消毒しておくと良いです♪)
教室に来たら、①検温と②アルコール消毒をお願いします。
アルコールもS水さんから「みなさんジャブジャブ消毒に使ってください」とのことで教室用に純度の高いアルコールの寄付をいただきました。重ねてありがとうございます。
みんなで積極的に消毒することで、コロナの蔓延を防止しましょう。
今日の講座の流れ
撮り方の練習というか、設定は毎回変わるけど、とりあえずこの設定にして撮ってみてという説明です。
講座を受けた人にしか理解できないメモ的な板書です。
今日は曇り、プラネタリウムで星空の撮影練習
今日、西の空に「アルクトゥルス」(アークトゥルス)が雲間から見えていたのですが。それでは星空の撮影の練習にはなりませんので家庭用ホームプラネタリウムを持ってきました。
ホームスター プロ(初期のやつ)
自分は、星空教室で使ったり自分の部屋で毎晩使ってみながら寝てます。
投影や星見に必要な道具はこちら
左から、「プラネタリウム交換用ディスク、SQM、赤ライトで光コンパス、レーザーポイント、赤いライト」
プラネタリウム交換用ディスクとレーザーポイント以外は、実際に天体観測では必須な道具です。
赤いライトの使用マナーについて
秘密結社レッドライトの密会?!
この教室は、窓がないです。ドアのところに一部ガラスで光が入ってくるため段ボールで塞ぎました。この作業を手伝ってくださったM山さんありがとうございます。
赤いライトを用意していただかないと、プラネタリウムの投影をしても何も見えず何も写りません。
素直に赤いライトを買いましょうね。
赤いライトで迷惑行為?
ライトの出力が強いものに赤いセロファンを貼る場合は、セロファンを二重にしてください。明るすぎると光が放射状に広がって漏れてしまうので、悪気なく人に眩しい思いをさせてしまう場合があります。
ダイソーなどの懐中電灯は、出力も弱いため赤セロファン1枚ほどで問題ないですが、ライトを使うときはいくら赤だとしても、人の顔(目)に当たっていないかどうか、他の人に光が当たっていないか、周りを確認してまずは自分の足元を照らすように、自分が使っているライトがどんな風に光を放っているのかということをしっかり確認しましょう。
※おでこにヘッドライトを使うときは、思わず人を照らしてしまいますので、私のおすすめの使い方は、首にかけて下を向けておくという状態でつけっぱなしがおすすめ。使用する際、角度を変えておけば人に迷惑をかけることは少ないと思います。使わないときは消しましょう。でも、消した時に長押ししてしまってライトが突然ホワイトに変わってしまうというヘッドライトもあるので気をつけましょう。
暗い場所では、想像以上に赤いライトだって明るい
暗い場所であればあるほど、目が暗いところに慣れてくれば(暗順応)赤いライトでも、十分に明るく感じることができカメラ操作もできると思います。
ヘッドランプは首まで下げる
ヘッドランプは便利ですが人の顔に真正面から光を当ててしまわないように、首まで下ろしましょう。
カメラを照らすときは、カメラ本体の真上からライトを照らすと光の終着点が地面になるためあまり光を広げずに済みます。
写真撮影が上手になると同時に、他の人のことを考えることができる人にもなってくださいね。
ベテランの星屋でもたまにある
かなり上級な星屋でも、赤いライトを人の顔に当ててしまう人っていうのは、実は結構います。私も強めの赤いライトで顔を照らされたこと何回もあるんだけど。。。本当の夜に顔に照射されると、いくら赤くても「すごい眩しいな」って思ったことあります。
目が見える人間は、みようみようと思ってライトをすぐ当てて確認しようとするのは分かるんですが、暗い場所ではゆっくり行動しましょう。誰もいないと思って強いライトを出していたら、実は草むらの中に人がいる場合もありますので、慎重に行動していただきたいと思います。
あと、よく自分の三脚に足を引っ掛ける人とかいるので気をつけてください。
これがホームスター プロだ!
小さいボールのような家庭用ホームプラネタリウム「ホームスター プロ」(SEGATOYS)です。家庭用プラネはいくつか持っているんだけど、実際の星空の撮影などのシミュレーションにはホームスター プロが理想的なのでこの子を連れてきました。
今日は、このプラネタリウムを使って天井に投影して星空を撮影するシミュレーションをします。
SQM 19.93
受講生が赤いライトを消してから測定しました。
おおお、結構暗いっスね。もう少しで20です。惜しい。もう少し暗くなるかななんて思ったけど、北海道の暗い山で22なので、まあ、プラネの光量もあるしこんなもんでしょう。
じゃ、カメラの設定も説明したし早速撮っていこう
こちらは、iPhoneXで撮ったもの。赤いのは、赤いライトの影響によるものです。
教室に大きく投影しようと思ったので投影のピントが若干甘い感じです。
受講生の方が、「ピント合ってない」と違和感を感じている方がいましたが、そうではありません。
プラネタリウムのピントがそもそもあっていない
プラネタリウムが悪いわけではなく、投影距離には適正な距離があるんですよ。でも、その適正な距離を無視して、できるだけ大きく投影しようと思ったので、若干ピントが甘いんです。
そのため、受講生がピント合わないなあと感じているのは、「ピントの合っていない投影した光」をそもそも撮っているからであって、ピントが合っていないわけではありません。実際の夜空では、ピントを合わせられると思いますので、やってみてください。
ちなみに、私の使っている家庭用プラネタリウムというのは、ピンホール式ではなく光学式なので、カメラレンズと同じように数枚のレンズが組み合わさって色収差やコマ収差を補正しつつピントを出せるという高度な仕組みになっています。
北半球の星座投影は約40分ほど
12分で1周する日周運動ボタンを押していたのですが、12分では回らない私のホームスター プロ。(まあ、モーターとかOリングのゴムの関係とかの関係だろうね。)遅ければ遅いほどリアルに近づきますね。で、40分近く回しても一周しなかったんで、ディスクを抜いて方向を変えて、再度投影。最初は、秋の夜空にしました。その後春の夜空にしました。天の川の位置が違うところが見頃ですね。
レーザーポイントで流星のシミュレーション
レーザーで流星のシミュレーションをしました。
受講生の写真を見せてもらったところ、実際はすごい濃くなった人工衛星みたいな、光害っぽい写真になってました。
ただ、これで流星ほんとに撮れるんですか?と疑問に思っていた方の疑問は解消できましたね。はい、それでちゃんと流星群は撮れますから。あとは、天気と流星出現のタイミングです。
残り5分でKAGAYA氏の絵 月面を投影
星空よりも月面の方が明るいはずです。少しずつ明るい投影に変えていって、電気をつけるという計画ですね。SQMの数値も19.5くらいになっていました。
受講生が撮影した月面
受講生の方が撮影した画像を撮らせてもらいました。
受講生によって、明るさやコントラスト、色味が違って面白いのう。
この後電気をつけて、機材片付けの後、復元作業をしてもらいました。みなさんご協力ありがとうございます。
※お気づきですか?投影用ディスクを表裏反対に投影しています。わざとではないんですけど暗闇の中で慌ててディスク交換したので。ですね。機会があれば、実際の月面の模様も見てください。
撮影の設定は毎回初めからやり直し
今回は、あくまでシミュレーションです。今回、プラネタリウムの投影を上手に撮れたからといって、「毎回その設定で星空が綺麗に撮れると思うなよ。」ということです。
星空というのは、地球から見える自然の光でできています。何光年も前の光を、私たちが見ているのです。その光は天然物で、宇宙から届いてくる光なのです。
そんな遠い光と地球の間には、大気や雲などいろんなものが浮遊しています。ピントが合わない日もあるでしょう。すっごくきれいな星空でした!という日もあるでしょう。
その度に、設定は変わるでしょう。
例えば、アンドロメダ銀河は250万光年ですが、「250万年も前の光」を地球から見ているということです。私たちの先祖の先祖のずっとずっとずっと前の先祖の時代からアンドロメダは光を放っていたというのです。
あまりピンとこないかもしれませんが、アンドロメダ銀河は肉眼でも見ることができます。アンドロメダ姫の膝の付近にあります。星空案内で私は、「アンドロメダ姫が猛スピードでボールを膝蹴りして、ボールが楕円形になっているような感じです。」と説明します。まあ、そんなふうに見えなくもないよ。
流星の出現を待っている間、ペルセウス座のすぐ上にアンドロメダ座がありますからアンドロメダ銀河も探してね。晴れるといいなあ。(ペガスス座とペルセウス座の間にアンドロメダ姫がいます。)
撮影手順は昨日の講座通り
ここには書きません。が、撮影した手順は昨日ホワイトボードに書いた通りです。忘れてしまった受講生は直接LINEをしてください。画像を送ります。
忘れ物に注意!
今日、講座で受講生の方から「星座早見番をどこか外に置いてきちゃったかもしれない」「星座早見版、なくしちゃった」「三脚の石突きがいつの間にかなくなっちゃった」「星座早見、どっかに落として来ちゃった」と、4名の方から失せ物ありの報告がありました。普段使うことのない星座早見版は薄っぺらくて光らないタイプのものだと何処かに行ってしまうというのは、良くあります。そのため、私はたくさん星座早見版を買って用意しています!
光る!星の手帖社 全国版星座早見 (新版) 裏面は月面。野外ではこれがお勧め。(しかも全国版だから日本中で使えるよ)
せっかく買った道具なので、ライトを照らして忘れ物をしないように撮影にお出かけください。
星や夜の撮影のものを入れるためのお道具箱で管理
この折りたためるカゴに、赤いライトや星座早見、レジャーシート、筆記用具、カメラバッグなどを一緒に入れて管理しておけは、なくさないかもしれないよ?このカゴごと外に出して、使ったらカゴに入れてもどすと良いかも。
蓄光シールで目印を!
ニトムズ 高性能蓄光シール ロング 5mm×10cm 6枚入り
私もよく忘れ物するので、夜使用するアイテムにはこういったシールを小さく切って貼っています。
星座早見版の隅っこや裏側にも貼っておくと良いでしょう。
ただ注意して欲しいのは、この蓄光も赤いライトより光が強いため目立ちすぎるところには貼らないように上手に使ってくださいね。
次回は、8月19日(木) ※課題アリ
ペルセウス座流星群ピーク予測日は天気が良くない予報なので、おやすみの間どこかで星空の写真を撮ってきてください。星景写真である必要はありません。流星が流れていなくてもいいです。
ちなみに、雲が出ていても隙間から星が見えます。最初から諦めずに雲間の星を撮るのも良いです。
撮影すると上手になりますから、練習のつもりで撮ってきてください。ピントを意識したとか、星座を意識したとか、そう言ったところを頑張ってきてください。焦点距離もカメラ設定も自由です。
持ち物は、課題の写真2Lサイズ。筆記用具です。
写真の裏には、
①氏名
②被写体(タイトル的なもの)
③カメラ設定(ISO / SS/ F値)
④撮影地、方角、撮影時間
を記入しておきましょう。
次は二週間後にお会いしましょう〜。
ペルセウス座流星群に関する記事はこちら
こちらの↑記事は、星見用のおすすめグッズの他、ペルセウス座流星群と放射点、出現の理屈などについて説明をしておりますのでじっくりご覧ください。
こちら↑の記事は、小学生のお子さんがいるお母さんお父さんのための記事です。
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