皆さんこんにちは、星のソムリエ®︎ゆすらこちゃんです。
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1.ペルセウス座γ流星群 2021年8月13日の4:00am 極大
2021年8月13日の4:00amにペルセウス座γ流星群の極大を迎えます。
観測の時間帯としては、21時ごろから3:30頃までが見やすいかなと思います。
極大の4時は結構空が明るくなってきます。とはいえ、見えないとも限りません。
まあ、今年は新月が近く流星群を見るには条件が良いんです。
活動期間 7月17日ごろから8月24日ごろまで
活動期間は1ヶ月以上。そのためピーク時でなくとも観測のチャンスはあります。
特に、流星の数がたくさん観測できる期間は2021年8月11日、12日、13日の3夜、と言われています。晴れれば、3日連続で観測するというのも面白そう。そんな時間があればだけど。。。
2021年は、観測条件かなり良い!
月の入りと薄明が同じくらいなので、ほぼ月明かりのない状態で観測できます。
21時後から朝3時半ごろまで、じっくり観察することができます。晴れれば。
放射点は高い方がよく見える
物理的な問題なんですが、放射点の高度が低い(地平線に近い)ときには、流星の出現をあまり期待できないんです。放射点の高度が低いと、流星の元になる塵が大気に斜めに飛び込んでくるわけです。そうすると、真上から飛び込んできた時に比べて、観察者から見ることのできる範囲の大気に飛び込んでくるチリの数が少なくなってしまうから、流星の数も少なくなるというわけ。
ペルセウス座の高度は3時ごろには50度を超えます。つまり高度が高いから朝方にかけて出現率を期待できるというわけです。
星空は、1時間で15度移動するですから、2時ごろにはペルセウス座の高度は35度くらいです。
2.流星群オススメグッズ紹介
最低限用意して欲しいもの
赤いライト
赤いライトで光るコンパス
星座早見盤(暗闇で光る蓄光)
天体観測ノート(スタディスタイルさんのHPからダウンロードできます。)とバインダー(画板とか下敷きなど)
https://www.study-style.com/jiyuu/data/astro_note.pdf
赤いライトを使えば、流星を記録できます。
筆記用具など
快適に観測するためのグッズ
携帯扇風機
うちわパタパタよりも、扇風機♪
道具を詰め込むためのキャリー
とりあえず、この中になんでも入れて移動可能なキャリー。この中にとりあえず入れておくことで忘れ物も減るかも?
意地でも地べたはお断り!のイス派の方はこちら
リラックスチェアー
キャノピー付き(これは日食にいいかも!)
クッションとか枕
地べたで座って見上げるorゴローンという方
ピクニックマット(生地厚め)またはアルミマットなど
※暑い日はアルミの銀の方を地面にしてね。遮熱効果があるよ。寒い日はアルミの銀の方を自分の体に。保温効果があるよ。
芝生とか水場が近いと絶対虫に見舞われますので
虫除けスプレー
パフェクトポーションは完全無添加のタイプで、お子さんや妊婦さん、ペットなどにおすすめ
100ml中10gディート含有虫除けはこちら
虫刺されに痒みどめ
自分は使ったことないけど、電子かゆみ止めがあるみたい。
※虫対策としては、足の裏石鹸でしっかり洗ってアルコールで拭くことも大切です。汗かきさんは、汗拭きシートと着替えとアルコール除去してから虫除けを使いましょう。
3.さらに星見を極めたいという方に
夜には絶対赤いライトが必要な理由
Black Diamondスポットライト200 防水仕様で結露にも安心!
ヘッドランプなら、首にかけられるし両手が使えて便利だよ。もちろん、登山にも使える。予備の電池も用意しておこう。
あと、他の人に迷惑をかけませんね。
赤いライト
必要な理由:暗いところで明るい光を見ると、ムスカのように「目ガァー!眼がぁぁぁあーー!」と、思わず叫び恥ずかしい目に遭う可能性があるから、そうならないために必要です。
暗闇の中に30分ほどいると、最初は見えなかったものがだんだんと見えてきませんか?そのことを、暗順応と言います。目には桿体細胞というものがあって、桿体細胞はわずかな光でも物が見える働きをしてくれます。ちなみに、暗闇では瞳孔というものも大きくなっています
ムスカは、暗順応して目の感度上昇中に、突然明るい光を見たので悶絶して叫んだというわけですね。
赤色は、瞳にその光が入ったときに暗闇に慣れている状態を維持しやすいので明かりを消しても素早く暗順応できるので赤いライトを用意しましょう。
酸素とビタミンA
酸素
人は、酸素がないと生きることができません。また、酸素不足だとまともな判断力が得られません。よく、あくびしている人いるでしょう?あれは、脳に酸素が足りないから脳が「酸素を摂取せよ!」と体に命令して酸素を取り込ませているんです。観測地がどこかわかりませんが、深呼吸してさらに酸素ボンベを使うと良いこと請け合い。(標高の高い観測値の場合は酸素が薄くなるため)
ビタミンA
先ほどの桿体細胞にはロドプシンというタンパク質はビタミンAから作られるので、ビタミンAが足りないとロドプシンが作れないので、サプリメントでいいのでビタミンAを摂りましょう。
日頃から目を大切にケアるすことも大事。ビタミンAと今からほうれん草を1日2株ずつ食べて、ルテインを蓄積しておきましょう。
4.事前に調べておく項目
観測場所とお手洗い
観測場所は明るいうちに下見をしておくと便利です。天文台がイベントとしてやっている場合でも、少し明るい時間に行ってお手洗いを済ませたり準備をすると良いでしょう。
本州以南の夏場は暑いので水分が欲しくなります。そのぶんお手洗いにも行きたくなるでしょう。
自分が観測する場所にお手洗いがないのは辛いです。
携帯用トイレ(登山や防災にも使えて便利)
簡易お手洗い
立派な便器ですね〜。これ、10回使えるんで一人1回使うごとに300円。山小屋のトイレを使うのに300円とか500円は妥当な金額ですね。これも、防災用にはよいかもねえ。
トイレに行っている間に「流れた!」というパターンもあるかも知れないけれど、それは運だと思って。
5.注意点 イベントやファミリーが来るような観測場所
一般的なファミリーは、赤いライトを用意しているという家庭は少ないと思います。星を見るのが好きだという人が家族の中にいない限り、赤いライトの常識というのは常識ではないのです。
おそらくスマホの懐中電灯を使って、ありとあらゆるところを照らしてくることを想定しておいた方がいいと思います。
そういう時は目を閉じて
向こうの家族は、子供がぐずったから帰るっっぽいね。だからライトを使いそう。と思ったら、反対方向を見るとか、目を閉じるとか、サングラスかけるとか。手で目に光が当たらないように防御しましょう。星座早見版やうちわで隠しても良さそう。
ダンボールとか、パネルのようなものを頭の横に立てておくと良いかもしれません。キャリーもいいかもね。
6.レーザー照射使用に関する法令
レーザー照射の規制
管制圏等(※1)のうち、下記の1~3の空域を飛行する航空機に向かって、レーザー光を照射する行為は航空法により禁止されています。
1 進入表面、転移表面若しくは水平表面又は法第56条第1項の規定により国土交通大臣が指定した延長進入表面、円錐表面若しくは外側水平表面の上空の空域(※1)
2 法第38条第1項の規定が適用されない飛行場(自衛隊の設置する飛行場を除く。)の周辺の空域であって、航空機の離陸及び着陸の安全を確保するために必要なものとして国土交通大臣が告示で定める空域(※2)
3 1及び2に掲げる空域以外の空域であって、地表又は水面から150メートル以上の高さの空域
https://www.mlit.go.jp/koku/koku_tk1_000048.html
照射したいのであれば国交省へ問い合わせましょう
研究やイベントなど正当な目的でレーザーを上空に照射する場合は、最寄りの空港事務所へご相談ください。
https://www.mlit.go.jp/koku/koku_tk1_000048.html
またレーザーを使用する場合、星屋さんに通報される場合もありますので無闇に強いレーザーを使うのは目にも良くありませんので控えましょう。レーザーを使って人気者になれると思っていたらバッシングされる時代になりました。
危ないのは、何かに反射した時なんですよね。すぐ目の前にある車や望遠鏡などに反射して、誰かの目に当たるような強いレーザーですとそのせいで事故が起きたとか、目が痛くなったとか言われたら訴訟問題などになり嫌な思い出になります。気をつけていても、ミスが起きたときにどう責任を取るのかというところまでしっかり考えて使うべきです。
7.一応ペルセウス座の場所も調べておこう
今は、ネットやアプリで簡単にペルセウス座を確認できます。
私は2007年ごろから星のことをやるようになったんですけどね。毎年、ペルセウス座の方をむいて観測してるんですよね。放射点の方に足を向けて寝っ転がるっていう。
でも、いつも、南とか西の方で「ああっ!」とか声が聞こえるのね。それでね、今年は南でも向いてやろうかなと思っているんだよね。
放射点がペルセウス座
そう、ペルセウス座流星群なんだからペルセウス座の方を向いておくというのは基本と思っていたけど、そこだけを見ていてもダメなんです。
ただ、放射点のある星座が地表から見えていない場合は流星群は見えませんよ。地表から100km程度で起きる発光現象なんですから。ペルセウス座がちゃんと出ているかな?つまり、放射点が出ているかどうかは、一応確認できたらいいねと言う意味ですね。
流星が見える場所≠放射点
全体をみよう!
藤井旭先生の流星観測方法
有名な藤井先生によれば、4人で東西南北を見張るのが良いというのです。
さらに、「見えた!」という声を聞いて、何時何分何秒か時間を記録する人も必要。つまり5人1チームで流星群は観測したら良いのです。
イメージはコタツに4人いて、ちゃぶ台で1人記録係がいるっていう感じですね。
8.密かに賑わっている南天流星群
日食スケッチを長年続けていた川合慶一さんの話によれば「火星みたいな色でスピードが異様に遅く、10秒近く似たような明るさと色で光り続けていた流星を見たことがあるよ。」「みずがめ座δ群、やぎ座α群の群流星の速さはペルセウス座γ群の群流星の大体半分の速さだし、不思議と黄道付近に輻射点を持つ群は黄色や橙色の流星が多いよ。ペルセウス座γ群には痕を残す流星が多いし、南天流星群の流星は途中や週末で急に増光したり爆発するのが多いという特徴の違いもあるんだ。」
やぎ座α 7月3日から8月15日
やぎ座α群の極大日は7月30日ごろと言われています。
みずがめ座δ南流星群 7月12日から8月23日
極大日はやぎ座αと同じく7月30日。
みなみのうお座流星群 7月15日から8月10日
7月28日が極大日。
9.まとめ これだけは読んでおこう!
必要な持ち物や、事前準備
・持ち物の確認は、赤いライトを使用して行うこと。
・流星群は長時間観測するため、首が痛くならないように、リラックスできるクッションや椅子などを用意しておくと良い。
・水分補給とお手洗いの場所を事前確認。当日困らないように。
流星群に関する知識
・ペルセウス座が地表から見えない場合は、ペルセウス座流星群は見えない。
・流星群出現場所は特定できないので、空全体を見渡しておくのが良い。方向も決まりはない。
・放射点の高度が高いほど流星群の出現数は増える可能性が高い。
・母彗星は、スイフト・タットル彗星(109P/Swift-Tuttle)で、太陽の回りを約130年の周期で公転しています。(知らなくても観測に影響はないね)
10.最後に
「双眼鏡や天体望遠鏡は用意しなくて大丈夫なの?」
もし、双眼鏡を持っているのだったら、絶対に使いましょう。流星が流れた後に流星痕(白っぽく煙のような部分)を双眼鏡で見ると、めっちゃキラキラしていて、あれ煙じゃなかったんだ!!!!ということがわかります。
でも、リラックスしながら空全体を見ているというのも至福の時間。真面目に観測をするというのも良し、寝ながら観測するのも良し!
今年は、どのくらい流星が観れるのでしょう?晴れるといいですね!
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