ペルセウス座γ流星群 2024年は好条件!見ないと損だよ☆

皆さんこんにちは、星のソムリエ®︎ゆすらこちゃんです。

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今年も三大流星群の一つであるペルセウス座流星群がやってきました!

ペルセウス座流星群 2024 ライブ中継 in Kanazawa

Liveしています↑↑↑(南方面の空です)

流星電波観測Liveはコチラから

流星電波観測は24時間受信しています。ペルセウス座は北の方にある星座で24時間放射点は沈む事なく、北をぐるぐる回っています。雨が降ろうと曇りだろうとがんし観測のできない時間も受信し続けてくれる大変優れた観測方法なのと同時に、流星電波観測とペルセウス座γ流星群はとても相性が良いです。ここ数日、たくさんの流星らしきものを受信しています。

Lacofilms 流星観測所 Live

愛知県豊川市(東経137°17’/北緯34°50’ )53.1000MHz【JA2SDA】が50W出力で連続波を出しており、それに流星が流れると流星が反射します。その反射波を石川県金沢市でLacofilms流星電波観測所が受信し、10分おきに受信データをLive配信しています。流星を見た方角や時刻を何かにメモして(スマホのメモ帳でいいよ)、時間を確認してみると、もしかすると眼視観測と流星電波観測のデータが一致する事があるかもしれません!流星を見終わった後に、確認してみてね☆

Lacofilms流星電波観測所 2024年ペルセウス座流星群 ロングエコー

画像の見方は、日付は左上に書かれている通りで、元気なエネルギーを持った流星が地球に入ってくると反射して、反射波を受信する、こんな感じの画像が受信されます。その形はさまざまです。

ピークの後でも流星は見られる

ピーク時ではなくても、ペルセウス座流星群の特徴である流星はたくさん流れているのでピーク時に観測できないとしてもまた別の日に暗い場所で観測に出かけてみてはいかがでしょう?ピーク時に天気が悪くても、流星群の期間は8/24あたりまでと言われています。ピーク時でなければ見る事ができないということではありませんので、この期間にぜひ一度流星を見に行かれることをお勧めします。また、ペルセと似たような期間にみずがめ座δ南流星群時期なので、合わせてみられるかもしれません。(流星の特徴や放射点は異ります)

2017 ペルセウス座γ流星群

この写真は2017年8月13日ゆすらこちゃんが星空ツアーのガイドをしている際、カメラを固定して撮影した偶然撮れたものです。たくさんの写真の中にただ一つだけこれが写り込んでいました。撮影となると根気のいるのが流星群。まあ、方法はたくさんあるよね。同じカメラ8台くらいを各方位に向けてタイムラプスしてしまえば後は良い天気と流星を待てばO.K.です。

ペルセウス座γ流星群 極大予想 2024年8月12日 23:00pm

月の入 22:24

さて、2024年のペルセウス座流星群は月の入りが22:24ということもあり、見頃の時間帯に新月期状態です。

月明かりに邪魔されることなく、たっぷりと星空を堪能することができますよ☆

さそり座と月

さそり座の西側に月があります。さそりが頭で、月を西へ追いやってくれているかのようです。月は、地球からは見えなくなった後 13日の00:19には上弦の月を迎えます。

やっぱ、北東を意識して寝っ転がる

The Perseids Meteor Shower. NASA/Preston Dyches
Perseids - NASA Science
The Perseid meteor shower peaks in mid-August, and is considered the best meteor shower of the year.

ペルセウス座流星群の放射点は東西南北で言えば、北東です。こちらのPreston Dyches氏が撮影した素敵な写真をみるとわかると思いますが、まさに放射状に広がって流星が流れているでしょう。条件が良ければ、この写真の中に写っている天の川を中心とした、ペルセウス座の二重星団(Persei hとPerseiχ)、アンドロメダ大星雲(アンドロメダ座 M31 銀河)すばる(おうし座 M45 散開星団)らは肉眼でも簡単に見つけられるから流星を待つ間眺めてみてほしい。

モスキート問題

この時期は蚊以外に、ブユとか、ハチとか、いるだろうね。。。

対策として、まず服装は①長袖長ズボンです。②足の裏をアルコールでしっかり拭いて、汗拭きシートで汗を拭く。可能なら着替え、靴下も取り替えて。ズボンの裾は靴下にinしておく or 長い靴下を履く

そして、③ハッカの虫除けスプレーをしっかり皮膚にすり込む。シュッシュしただけではダメで、日焼け止めクリームを塗るように満遍なく伸ばしてくださいね。⇦これが大切なこと

蚊除けのブレスレットもあるけれど、これだけで大丈夫というのは難しいような気がするので、①②③をやった上でそういうアイテムを使いましょう。

ちなみに、自分はね、長袖長ズボンでこれをしっかりやったが、「手の甲、指」などをやられました。スコープを操作するでしょ?手は剥き出しなので、指と手の甲をやられました。手も汗をかくからなあ。

登山で使うような薄手の手袋をするのも良いかもね!

観測場所が結構大事

ゆっくり観測を楽しむには

公開天文台が企画しているイベントに参加するのがおすすめです。

石川県には公開天文台はいくつかありますが、能登町にある「満天星」は毎年ブルーシートをひいてあり、手ぶらでも寝っ転がる事ができるように嬉しい準備をしてくれています。もちろん、大きめのバスタオルや枕などを持ち込めばさらに快適に!能登は風があり少し肌寒い時があるのでブランケットでもバスタオルでも余分に持っていくと良いですね。

双眼鏡を持っている人は、流星が流れた痕を見てみましょう。肉眼でも流星の通り道に煙のようなものを見る事ができる場合があります。これは流星痕(meteor train)と言って、以下引用するけど

流星が通った後に飛跡に沿って残る淡く輝く痕跡。流星が発光した後に残す流星物質が高音で溶解したプラズマや待機中の原子・分子などが光もの。数秒以下で消える短痕と明るい流星の場合数分以上発光し続ける永続痕がある。短痕は酸素原子の緑の光、永久痕は窒素分子の赤い光が主なものと考えられている。流星の発光直後は比較的はっきり見えるが、大気にかき乱されて次第に見えなくなる。

https://astro-dic.jp/meteor-train/

ペルセウス座流星群は、とてもエネルギーのある流星が多く、もう消えてしまったかな?と思うような痕があったとしても双眼鏡で覗いてみると煙のように発光しているのを確認できる場合があります。ぜひ、確認してみてください。

残念な人が来ることも

最近、僕は晴れたらお友達とキゴ山へ行って天体観測をしているのだけど、そうすると毎回やってくるんだよね、大音量で音楽をかけている車。僕はあることに気がついたんだ、星が好きだと言っている仲間と星を見ている時間よりも、大音量で音楽をかけている残念な人たちと同じ夜空の下にいる時間の方が長いっってこと。3日間キゴ山へ行ってきたけど、そのうち3日間曲を流しているのを聞いたし、うち1日は2回もやってきたよ。

キゴ山には、流星群のピーク時ではなくても流星が流れることを期待して夜空を見上げているカップルさんとか、お友達同士で星を見にきている人達が椅子に座って、車の中で、いろんなスタイルで静かに星を眺めているんだ。

そんな中、突然パリピな人達がやってきてジャイアンリサイタルみたいなのが始まるんだけど。誰も絡めないし、絡みたくもないんだよね。歌いたければお金を払ってカラオケBOXに行けばいいのに。

今時期は、小学生が夜ご家族と星を見にきているんだよ。小学生には聞かせられない、「下品な歌詞の曲」とか流していた。でも、ウケを狙っているのかアンパンマンの曲なども流していた。あと、宇多田ヒカルさんの曲は最後の方に流れるようになっている。スキー場のナイターで曲を流すというような感覚なのかな。。。

でも、もしさ、次やってきたら、「ねえねえ、その音楽を止めて一緒に星みよう?」って、声かけてみようかな。。。

できるかわかんないけど。。。

星空の世界遺産「星空保護区」に認定された福井県 六呂師高原

■星空保護区(R)認定取得!
南六呂師エリアが、星空の世界遺産とも言われる「星空保護区」に認定されました。
認定部門は、「アーバン・ナイトスカイプレイス」で、この部門での認定はアジア初になります。
都市に近く、夜間に人工的な光の影響を受ける中で、暗い夜空を保護するための優れた取り組みを行っている地域が認定の対象になります。

■六呂師高原の星空は平成17年度の「全国星空継続観察」(環境省・日本環境協会)で”日本一星空がきれい”と認定されています。

六呂師高原 - 福井県大野市観光情報ー越前おおの観光ガイドー

招かれざる利用者のマナーが悪すぎ、何しにきてるの?

北陸地方に、しかも南寄りの土地なので、滋賀県や京都からも近い場所がこのような認定を受けるというのは素晴らしいことですが、いってきた人から話を聞いてみると「最悪だった」というのです。

こんないい場所が無料で入れるというのに、マナーが悪い人たちまで夜の高原にやってきて迷惑している人がたくさんいます。どうなっているの?

福井県自然保護センターより、星空観察のマナーについて

季節の星空情報 | 福井県自然保護センター

迷惑行為の具体的内容

・高原全体を、超輝度の高いLEDに交換したらしき車のヘッドライトで当てる。

・サーチライトで、夜空めがけて恒星を照らす。

・パラリラクラクションを鳴らしながらやってくる。

・大声で叫んだり、大音量の音楽をかけている。

誰の責任なのだろう? みんながマナーを守ればいいだけのこと。

こうやって、誰のせいだとか、どう責任を取るんだとかって話になると、もう楽しい話じゃなくなってきます。

できれば、やってくる人達の目的とか。駐車場料金を取るとか。警備員を雇うとか。結局は、そういう対策をして有料化していくしかないのでしょうか?

都市に近く、夜間に人工的な光の影響を受ける中で、暗い夜空を保護するための優れた取り組みを行っている地域が認定の対象になります。

人工的な光(光害)に、さらに車のライトで夜空にライトを振り注いでいく人もくるような場所。になっているようです。

まずは、「赤いライト」の自販機でもおいて、赤いライトを使わせるとか、入場券か整理券か駐車場料金か、ゲートでも作るか。今後どういう対策をしていくかは考えないといけなくなってきてるような気がしますね。

来る人が、マナーを守ってくれれば良いだけの話なんだけど。そのマナーっていうのを認知されていないからこうなるんだよね。認知されるように放送流すとか、張り紙しておくとか、絶対目に止まるようなアピールもしないといけないと思うなあ。困ったねえ。

迷惑行為のせいで有料地になった場所 乗鞍高原

僕の天文の師匠から聞いた話だけれど、「乗鞍高原」は自家用車で上がって撮影する事ができた素晴らしい場所だったらしい。現在は、バスでしか上がれないことになっている。

当時乗鞍へ通っていたという星屋の方から聞いた話では、「天体写真を撮影する人達」と「アマチュア無線をする人達」とのバトルがあったという話。天体写真は、おそらく拡大撮影で肉眼では見えない微かな光を撮像素子に焼き付けることでその構造を詳しく知ったり、色を見たり、人間の目の力だけでは確認できないことをするために必要なものだし、気象条件が良くなければ撮り納める事ができないものだ。一方、アマチュア無線も目には見えない層の力を利用し、交信によって伝搬などを確かめて楽しんだり、今地球上で起きているその現象を感じる事ができるそういったものだ。トラブっている内容は、アマチュア無線の人達が照明を使って交信をしていた事が原因だったらしい。どちらが偉いとか、どちらが悪いとか、それはちょっと難しい。アマチュア無線はアンテナは絶対外に出す必要はあるが、できるだけ光が漏れないように車の窓に、アルミシートのようなものでも貼り付けて車内でPCモニターだけつけて交信をするというような感じでやって見て、その場所に来た星屋と交渉するというのが良いのではないだろうか?多分、交渉じゃなくて怒鳴り散らしあってたのでは?みんな、仲良くしようよ。。。

僕だって、星見に来ているけど、後から撮影に来た人には、「帰るときは車のライトをつけるからそのとき声をかけます。」って、伝えに行くよ。

星屋の人だって、光対策として暗幕を用意しているだろうけど、その時間が長いと困る。銀塩時代だと相反則不軌などの現象が起きるのを避けたいだろうしね。今はフィルムやる人は少ないだろうけど。

何をするにしても、可能な限りトラブルを起こしたくないし、自己完結できる対策も必要だと思う。釣り場と同じで秘密の自分だけの観測地を探すしかない。その際、私有地に無断で侵入するのはダメだし、熊が出そうなところも危険。星を見るとなると、やはり公共施設などある市町村で管理されている場所が安全なんだよね。

もしも、現地で交渉するような事になったら、一方的に責めるのではなくて、互いにどうしたら良いか対策を考えるというのが理想だけど、そんな交渉がうまくいくような相手が、そもそも迷惑行為を振り翳してそこへやってくるだろうか?嫌な予感しかしない。

なんだかうまくいかないような気がするので、「どっこどっこ大音量を鳴らした車」に声をかけられないのである。

有料のツアーについて

ツアーによって、いろいろあると思いますが、有料のツアーにはお手洗いが確保されていることや、安全と良い環境で星を見る事ができるという、管理された環境で星を安全に見る事ができる安心料が金額に反映されていると思います。ツアーに参加していない人が入れないようになっているとか。つまり、変な車などが突然やってきてツアーを邪魔をされないことが前提だと思います。そういう保証されたツアーは、有料でも人気があります。

ツアーによっては、安全のため身勝手な行動は許されないとは思いますが、「ガイドの人の解説を聞きながら、撮影をしたい」そういう場合はツアーに事前に問い合わせをしておくべきですね。というのは、ツアー客の8割が眼視による流星群を楽しみにしてきているので、その人たちのすぐそばで撮影しているとカメラモニターに、書き込み画面が光って突然明るくなったら。。。眼視観測している人に迷惑ですよね。邪魔だと言われないように、カメラのモニターにはダークバッグ(本来は、フィルム現像時に使用するもの)を被せて光を漏らさないようにするとか、眼視観測の人の邪魔にならない工夫など対策をしておいてください。そういう対策をするという前提で、ツアーに問い合わせをしてみてダメであればあきらめましょう。 (ツアーはあくまで主催者側の意向によって決まるものなので。)

ペルセウス座流星群観望会 2024 無料

のと里山街道が、無事に開通しました。(まだ、完全じゃないから片側通行などで渋滞気味になることもあるかもしれません、安全運転でお願いします。)

海水浴場もあるし、お店もポツポツ運営しているところもありますので、ぜひ能登へドライブ、観光などに遊びにきてください。

石川県柳田星の観察館「満天星」(石川県鳳珠郡能登町上町ロ1−1)

石川県柳田星の観察館「満天星」

2024年8月12日(月)21:30~23:00(時間内自由参加)

※詳細はHPをご覧ください(駐車場の案内・雨天曇天の場合は中止でHPにてお知らせ)

ペルセウス座流星群 観測イベント 石川県柳田星の観察館「満天星」

迷惑行為にめげず、楽しく星をみよう!

ペルセウス座流星群は、ぜひ、一度は見てもらいたい天体ショーです。色や明るさ、スピード。地球へ降ってくるエネルギーを感じてほしい。当日晴れることを祈って!

ペルセウス座γ流星群情報と準備(おすすめグッズ)について紹介

コメント

  1. 長野県民 より:

    条件が良くても晴れなければ意味がないわけで・・・
    長野県は夏の夜はほとんど晴れませんorz
    それでも晴れるかもしれない場所にこれから行きますが

    大野市はせっかく苦労して星空保護区にしたのに残念ですね
    長野県内には幸いにもまだ星空保護区はありませんが、申請しそうな場所には注意していただきたいものです
    まぁ自分は人が行かない場所しか行きませんが

    乗鞍のバトルの話は初耳です
    マイカー規制になったのは、ゲートが開くのを待っている車のアイドリングが原因だったと聞いています

    • Lacofilms より:

      長野県民様

      コメントありがとうございます。そうですね、天体観測は晴れなければ意味がありませんね。少なくとも晴れ間がなければ絶望的です。

      六呂師高原に来られるマナーのない方達は、悪気があるかどうかわかりませんけど、せっかく遠方から来られた方ががっかりされるでしょうね。大変残念に思います。

      乗鞍の話は星屋さんから聞いた事がある話です。それがマイカー規制の直接的な原因ということではないと思いますが、そのほかにもたくさんあると思われます。
      アイドリングも迷惑行為のひとつなのでしょう。
      表向きの原因と直接的な原因と、いろいろあるのだろうと個人的に思っています。
      好きで通われていた方から聞いた話では、たくさんのゴミが落ちていたり、ドライブが目的でハイビームにして登ってこられてたりする人も多かったみたいだから、
      いろんな趣味・目的の人がいて、みんなの場所だということだと思いますし
      どこかにダメだと書いてあるわけでもないのであればまあ、仕方ないなと思います。
      ゲートを作って有料化して管理することでゴミが減ったり、地元民の就職先が増えたり地域の収益に繋がるのなら良いのかなと思います。

      「星空保護区」というような場所では、星空を見る事が前提の場所だと思うので、マナーを守ってねということを強く主張していいと思いますね。