皆さんこんにちは、星のソムリエ®︎ゆすらこちゃんです。
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星のソムリエ®︎や、星空案内人の方はおそらく教材としてこの手のものを購入されたのではないでしょうか。学校の教材としても人気のこの天体望遠鏡はロングセラーなのと何よりもレンズが結構綺麗なんでちゃんと星が見えます。
今回は、星の手帖社から発売されている有名な組み立て天体望遠鏡を清掃します。
ガリレオ式やケプラー式よりもよく見えるんだと思う(多分)
1609年に、ガリレオ式は完成したと言われていて対物が凸レンズで接眼レンズを凹レンズにし正立像に見える望遠鏡を作った。1620年にはケプラーが2枚凸レンズの組み合わせ(大きさの違う虫眼鏡のレンズを重ねて見るようなもの)の倒立像に見える天体望遠鏡を作った。
組み立て望遠鏡は、倒立像ですがケプラー式との大きな違いは、そこそこの品質のアクロマートレンズを使っていてクオリティが高いです。(対物レンズはプラスチックじゃなくてガラスなんだ!)
知りたいサイエンス『星空案内人になろう!』柴田晋平ほか=著(技術評論社)では、第4章と第6章で活躍します。
誰でも簡単に作れる望遠鏡
この望遠鏡は、誰にでも安定した望遠鏡を作ることができる優れたキットです。
どのように優れているかというと、まずボンドだとかネチャネチャするものを使いません。特に道具もいりません。すごいです。カパッとはめるだけのお手軽なものです。
ラインナップは15、35倍倒立、15倍正立像の3種類
この組み立て望遠鏡にはシリーズがあり、全部で3つあります。
組み立て天体望遠鏡は、倍率が15倍、35倍の二種類で見え方は、いずれも像が倒立像になります。
星というのは、丸い光源ですから上下逆でも気にならないんです。
はじめての望遠鏡は、倍率が15倍で見え方が、正立像です。野鳥観察から天体観測まで幅広く使えます。
買うときは、見る対象によって望遠鏡を選ぶと良いですね。
金額は、15倍天体望遠鏡が一番安く、2000円以下で、他の二つはどちらも3000円ほどです。
光学部はしっかりしたガラス製
一番大切なのは、光学部分がガラスでできていることです。
どれも主鏡は口径40mmの光学ガラスアクロマートレンズを使用していますが、接眼部がガラスなのは35倍の天体望遠鏡だけです。他はプラスチックになっています。
私からすれば、大きく違うと感じても他の人は、別にそう変わらないんじゃないのと思う人もいるかもしれません。感じ方や考え方はそれぞれです。
星の手帖社 組み立て天体望遠鏡はこちら
星の手帖社 はじめての望遠鏡 組み立て正立像望遠鏡はこちら
組み立て方のワンポイント
この望遠鏡を組み立てる時に気をつけて欲しいことは、レンズに指紋をつけないということ。
子どもや若い方は、手の油分が多く、指紋がつきやすいです。
ほんとだよ。
オーバーホール(分解清掃)にチャレンジ
では、オーバーホールをしていきましょう。
用意するものはこんな感じ。
レンズ清掃キット、無水エタノール、白い手袋、などなど。
オススメの清掃キットはこちらです。
清掃キットが本体より高いと思われるかもしれませんが、このニコンのキットはデジタル一眼レフやミラーレスのセンサークリーニングまでできる大変優れたキットなので、カメラも趣味という方は尚更おすすめです。
誰でもできるお手入れで新品状態に
今回、オーバーホールの対象となる鏡筒は倍率15倍の組み立て天体望遠鏡です。
ますは、接眼部をくるくる回して外しておきましょう。
接眼側のリングもね、はずしておこう。
接眼部から分解
次にシールを剥がします。
シールは、あとでまた貼りたい人は、上手に一時的に保管してね。
この白い鏡筒を覆うシールは、ビニール質で丈夫だよ。でも、伸びちゃうから上手に剥がしてね。
白いシールを剥がしたら、こんどは黒いテープを剥がそう。
黒いテープは、光が鏡筒に入らないようにするためのもの。
たとえ剥がしたシールがぐちゃぐちゃになっても、光さえ遮断できるものであれば別のもので代用できるよ。たとえがビニールテープとか黒いマステとかね。
白いテープと、黒いテープを剥がすとこのような感じになりました。
レンズには、ゴミがたくさんついています。
鏡筒のリングを外していく
鏡筒を止めるためのリングを外しましょう。
リンフを外したら、鏡筒をぱっかーんと真っ二つにしよう。
もともと、流しそうめんで使う竹のように、パカーンってなった状態から組み合わせるんだよ。
レンズは素手で触らず慎重に
レンズは、素手で扱わないで。白い手袋を履こうね。軍手は分厚いから薄手のものがオススメだよ。タクシーの運転手さんが履くようなやつだよ。
ゆっくりと円を描いて内から外へ
レンズは、最初にエアブロアーでゴミを飛ばしてね。
そのあと、指紋などがあったら無水エタノールを染み込ませたシルボン紙で中央から優しくゆっーーーーっくり円を描きながら外へ向かって拭いていくよ。
ほら、ピッカピカ。
レンズ清掃の方法はこちらをご覧ください。
綺麗になったレンズはすぐ鏡筒に戻そう。
レンズの向きに要注意だよ!!!!
綺麗になったレンズを戻そう。
せっかく綺麗にしたけど、内側にホコリがつくと嫌なので念には念を。
レンズを戻したら、内側のレンズに向かってパワーブロアーでホコリを飛ばそう。
新品の透明感が復活
ピッカピカ。買った時のようにレンズは綺麗になりました。
接眼部のリングはまっすぐ引き抜く
次は、接眼部だよ。
接眼部の小さなリングを外す時、これはちょっと苦労したよ。
思い切り、まっすぐ引っ張ってみてね。
ねじったらだめ。まっすぐ。
ストレートに思い切り!
そうすると、ずずっと、抜ける感触がある。
接眼部はこうなっています。
レンズの向きは、覚えておこうね。
覚えられそうになければ、写真を撮るか紙に書いて記録するんだよ。
レンズを無水エタノールで綺麗にしよう。
ピッカピカになったよ!!
元に戻そう。
主鏡もピカピカだね。
隙間が入ると良くないので、きっちり締めて黒いテープはちゃんと貼ろう。鏡筒内に光が入ると嫌だからね。
早く覗きたいなああ!!!
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