2020-11-05 19:30-21:00
今日も安定の、全員出席?


今日は、気象というかまあ、気象現象の一部を紹介したいと思います。虹とか、そういうものです。
私たちは、地球という素敵な惑星に住んでいて、空を見上げると雲が見えたり、夜には星や惑星が見えたり、ある特定の時期になると流星が見えたりします。空を見上げれば、宇宙だって見えるんです。
雲間から差す光
これ、「薄明光線(sun beam)」とか「チンダル現象の一部」と言われている現象ですが、あまりにも神々しいため様々な比喩で表現されています。
天使のはしご、天使の階段、レンブラント光などなど、、、
海外でも、いろいろな比喩で表現されています。


雲の上へ伸びる光
こちらも「薄明光線」です。


上へ伸びるタイプのこれらの写真、比喩として「天使のはしご」と言えるのでしょうか。言えないと思います。
ある地方の新聞社が2020年9月1日に雲から上へ光がでるタイプの投稿写真に、「雲間から天使のはしご」と大きな見出しをつけていました。どうみたって、はしごというには無理があるだろう。まともに調べていれば、「物理的な現象のことば」と「比喩」があるということくらいわかることなのに。
新聞社側が間違えた言葉を見出しに使うため、混乱が起きます。読者はみんな勘違いしたままだと思います。あてにならない記者が書いてると言ってもいい。信用できませんね。
新聞社や記者は見出しにするなら責任持って専門家に聞いてちゃんと調べろ。(怒)
風景写真が神々しくなる光線の力


薄明光線は、太陽高度が低めの時によく見られると思います。季節にもよりますが、午後だと15時以降に見られることが多い気がします。紹介している写真は、全て私が撮影しているものですが、どれも15時以降に撮影したものばかりです。
とは言っても、条件が揃えば太陽高度が高い時に現れることだってあるでしょう。

こちらは、上下左右に光線が出ているタイプです。光線は薄いですが、筋がしっかり見れます。
少し拡大すると分かりやすくなるでしょうか。

太陽を中心にトリミングをしました。トリミング前の写真は、左側に長い線がいくつか出ています。まるで絵画のようでした。こんなに綺麗に光線が出ていたのはほとんど初めてかなという体験でした。
レインボー
虹は、とても身近で有名な気象現象です。こどもの歌にも使われたり、デザインやシンボルに使われたり、とても人気があります。
今から紹介する2枚の虹の写真は、日本とオーストラリアで撮影したものです。大きく違いはあるでしょうか?


虹の並びは、内側が青っぽく、外側が赤っぽい。北半球や南半球でも、虹は同じように見えるということです。
虹の色は、日本では7色ということになっていますが国によって違います。もしかすると、海外では日本とはちがうように虹が見えるのかな?なんて思ったことがありますが、そうではありません。
概念の違いです。色が見えていないわけではなく、どこからどこまでを赤と呼び、どこからどこまでを青と呼ぶかというようなことです。

虹は、見上げるものがおおいのですがこの写真のように山の上からだと、なんとなく見下ろしているような感じがしませんか?

対角魚眼レンズで撮影すると、このように主虹や副虹をすっぽりと収めることができます。
虹色の虹ではないもの
北海道の冬に撮影しました。
彩雲

雲の動きが激しく、太陽のそばを棚引くように動いていて、いろいろな色が見えました。写真よりも動画で撮った方が良かったかなあ。というくらい、動きのある雲でした。
ブロッケン現象

こちらは、飛行機の中から撮影したものです。高いところに登ると、みえることがありますね。
月暈(つきがさ、げつうん)

ハロですね。こちらも虹色の輪ができるもの。薄雲がかかると見られる現象。
太陽の周りに出ると日暈となって、月の周りにできているので月暈となる。
紫色の輪(9度)と、外側にも大きな輪(22度)ができています。
幻日
こちらは、よく彩雲と間違われるのですが幻日という現象。

太陽高度と同じ高さに左右に現れます。オレンジが濃い方が太陽側なので、この写真の左側に太陽があるということです。私が撮影した時は、右側にしか出ておらず、全体的なのは見れませんでした。
ハロと幻日 淡いサンピラー

ハロです。北海道の5月初旬、まだまだ寒い時期でした。
とても淡いですが、ちゃんとハロも現実も見えます。
太陽柱(サンピラー)
2019年1月1日、北海道の元旦の朝に撮影しました。

おめでたい初日の出ということになります。彩雲が「あけましておめでとう」と言っているようでした。
太陽の上に筋が見えているのがサンピラーです。
映日
太陽から地平線を挟んで正反対の真下に、白い光の帯が見える大気光学現象のことらしい。

この写真だと、下の方に白っぽい筋のようなものがみえるとおもいます。それです。
飛行機の機体に太陽が反射しているのは、関係ありません。飛行機の中や高山などから見えると言われています。
まだまだある気象光学現象
今回紹介した現象は、ほんの一部です。わたしが持っている画像ストックのなかから探し出したものばかり。
タンジェントアークとかハロ系統の画像があまりないのですが、まだまだいろんな現象があります。グリーンフラッシュなども持っていないなあ。
みなさんも、撮影した画像ストックの中に、面白い気象光学現象が写っているかもしれません。画像整理をしながら探して見てはどうでしょう。
ドラマチックに上手く撮れた風景写真など、よく見ると薄明光線が写っているかもしれません。ぜひ、この機会に探して見てください。また、これから空を見上げて撮影にも挑戦して見てくださいね。
教室の様子

きょうは、C谷さんからお土産をいただきました。ゴマがのったさつまいもの美味しいクッキー。せっかくもらったのに写真撮るの忘れちゃった。。。撮影の遠征へ行かれた時のお土産のようです、ごちそうさまでした。
次回は11月12日 写真の持参をお願いします。
次回は、雲の種類についての紹介です。

みなさんの、綺麗な空、おもしろい雲の形の写真などぜひご持参ください。
青い空でも、夕日でも、なんでも良いですよ?
◆北國新聞文化センター 写真教室 | イオンタウン野々市教室 (石川県野々市市白山町4−1)◆
講師: フォトグラファー 清水梅子
社会人の方がお仕事の帰りに学べる、19:30から21:00までの夜間講座です。「1眼レフを買ってみたものの、使い方がよくわからない」「こんな風に撮りたいのに、どうやったら撮れるの?」という悩みを抱えていらっしゃる方から「グループレッスンでみんなと一緒に学んでいくのが好き」という方など、受講動機は様々です。座学では、カメラの仕組み、レンズの特徴、構図の撮り方、色のこと、たくさん学ぶべき内容があります。夜間なので、課題(宿題)に取り組んでいただき、発表や仲間が撮影したものを鑑賞・そして講評などで知見を深めていく講座です。体験、ご参加、お待ちしております。
コメント