2023-02-09 19:30-21:00
みなさんこんばんは。
今日は、ブツ撮り(物撮り)ということで、いつもより早くきて準備をしました。
撮影しやすいようにレイアウト&小物を用意
小物を用意しました。お前達、可愛く撮ってもらえ。
こんな感じでセンターにテーブルを組み合わせて配置しました。
あとはアルコールで、拭き拭きして受講生達を待ちます。(←ここは毎回やってる)
今日の講座の流れ
こんな感じです。では、早速始めちゃおう。
1.まず撮ってみる
自分が用意した小物を撮ってもらいました。
一人一人持ってくるものが全然違うんです。面白かった。どこで買ったの?どうして持っているの?みたいなことを思ったり、かわいいからどこで手に入るのかを聞いてみたり。。。
この仲良しな感じ、良いですね。良き良き。
テーブルに置いた小物は、そのままにして、撮影者達が回って小物を変えて撮っていくやり方でいきます。
2.座学
「同じ被写体なのに、撮影の角度が全然違う!」「すごく綺麗!高そう!」など、撮る人によって写真の印象が全然違って、面白かったね。
さて、みんなと撮った画像を見比べて、意見交換。
そんな感じで、楽しく談笑っぽく座学。
ちょっと休憩してもらって、その間フェルトの準備をします。
みなさんが手伝ってくれてあっという間にフェルトが敷けました。
ブツ撮りで気をつけることって?
ブツ撮りと一言で言っても、その目的が何かによります。
「ヤフオク」「メルカリ」「フリマ」といったものに出品するため。であれば、その商品の実態がわかりやすく映っていることが大切です。
①色はリアルで、補正はしない
ありのままの色、忠実な色を見せることです。「写真と色が違う。」というクレームはよくあることです。
②上手に撮りすぎない、品質の状態がわかるように
ここも、写真撮るのが上手なんだということを主張しすぎず、「細かい傷」とか「変色箇所」「汚れている」「ヒビ」と言った場所を掲載することです。
③F値はどうするべきか
あまりにもボケボケすぎるようなf1.0とかf1.2とか、「単焦点の神レンズ持っているんです」っていう主張をする必要はないので、例えば35mmの焦点距離でF8など、被写界深度深めで。ズームレンズを使うならもっと深く。ただ、暗くなるから注意してね。美術品を撮るわけじゃないんだから、あまり厳しく考えず、F5.6程度でもいいと思う。被写体によるから、臨機応変に。
④買う人の目線で写真を撮ろう
その出品された商品を買おうと思った人は、その製品のどの情報を欲しがっているのでしょう。例えば、「美品」とか「新品未使用」にこだわるのか。家電製品だと、年式とW数などのスペックが知りたいですね。ジャンク扱いで販売されているブランドのお洋服、「破れ」なのか「汚れ」なのか。
出品に限って言えば、写真は製品情報の一つになります。ですが、かっこいい広告やおしゃれな写真を撮ると、たくさんの人の目に留まります。美意識が高そうな人が売っているから、状態がいいかも。とか、そんなことを連想させる写真を掲載するのも一つですね。
※ブツ撮りと一言で言っても色々な目的・用途によって撮り方が変わってきます。あくまで、参考数値であって、絶対的なものではありません。
3.フェルトの上に乗せて撮っていく
さて、4色のフェルトを敷いてみました。
フェルトを動かさず、好きな小物を一つ選び、全種類のフェルトの上に小物を乗せて撮ってもらいます。
みなさん、入念にチェックしています。
みなさん、撮影画像をしっかりみています。大事なことです。
4.休憩
休憩時間です。ずっと立ちっぱなしだったので、椅子に座ったり、近況報告してお話ししたり、ジュースを買いに行ったり、お手洗いに行ったりします。
5.座学
さて、敷物を敷いたことによって、みなさんが驚きの反応をしてくださいました。
「こんなに印象変わるの?」「全然違う!」
「被写体が映える色と、わかりにくい色がある」
見比べてみよう☆
M.M.さんが撮影した画像をお借りしました。手乗りサイズのかわいいカメのぬいぐるみが被写体です。
見やすくて、わかりやすい色と、わかりにくいなという色、あの色との組み合わせが好き!など、色々な感想があると思います。この辺は好みのところだけど、カラーコントラストって大事なんだよね。
黄色を映させるために、補色に拘った画家ゴッホ
ゴッホという有名な画家がいます。彼の晩年の作品『星月夜』は大変人気があり有名な作品の色使いを思い出してください。青ベースに、光は黄色で描かれています。
ひまわりなど、黄色いものをよく描いていましたが、補色である緑や青を感覚的にか経験的に知っていてかわわかりませんが、「この色を隣に置くと黄色がより黄色がエネルギッシュに感じる」そう言った見せ方を駆使して描いたんじゃないかな?と思うんです。(講師の勝手な思い込みです)
さて、絵画と写真は全く違います。写真は、光をイメージセンサーに当て、色情報を記録させます。明るければ明るいほど、白くなります。絵は、色を重ねれば重ねるほど黒っぽくなっていきますね。
まとめ
さて、今回初挑戦していただいた「ブツ撮り」いかがでしたか?
目的によって、こだわりすぎる必要はないということ。頑張りすぎないということです。「ありのまま」を「ありのまま」撮るか「ボロいもの」をちょっとでも「かっこよく綺麗に撮るか」など、目的によって変わってきます。時には「欲しい!」と思わせるような魅力的な撮影方法や、飾りが必要な時だってあります。
被写体によって変わりますので、正解も不正解もありません。写真が上手じゃなくても、正しい情報を記入すれば製品は売れます。その製品を欲しい人が入札・購入をします。需要と、そして良心的な金額も売るには重要な要素となります。
ブツ撮りに限らず、まずは被写体をしっかりみて、適正露出で撮影しましょう。
次回は、2023年2月16日 第92回「ブツ撮りにtry! ケーキ編」
次回は、N.T.さんが「エクラタン」のケーキを買ってきてくれます。こちらでは、照明、お皿、ゴム手袋などを用意します。足りないものは、ダイソーで一緒に買いに出かけましょう。
では!
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