第23回【思いが伝わる!見せたくなる写真教室】総復習

2020-01-16 19:00-20:30

みなさんこんにちは、講師の清水です。

今回は、過去に学習した内容一覧を見て、その中で、受講生の方がもう少し知りたいことや、忘れてしまったことを中心に説明して行きました。

ISO感度

写真を明るく撮りたい場合、このISO感度の数字を上げて行くと明るくなります。

ただ、被写体や場合によってはノイズが出て画質がザラザラしたような質感になることがありますので注意してください。

写真を見ながら、この程度のザラザラは許容範囲かどうか。そこをちゃんと見ることです。気にならなければ、感度が高くでも良いです。自分が納得できるのかどうかということが大切なのです。

シャッタースピード

シャッタースピードは、イメージセンサーに光をあてる時間のことだと思ってください。

一番左側は、「1″」と書いてあります。これは、1秒という意味です。1秒間、全くぶれずにカメラを支えていることができますか?多分できないと思います。だから、ブレるんです。ブレるのが嫌だったら、シャッタースピードを上げるか、三脚を使うしかありません。

でも、被写体がチョロチョロと動く場合は、三脚を使っても無駄ですよ。被写体ブレが起きますから。

そうなると、シャッター速度を上げるか、流し撮りを練習するしかありません。

絞り値

絞り値というのは、簡単にいうと、数字が少なければ少ないほど明るいです。

人間の目の感度をF値に例えるとf1と言われています。レンズは、目で見るよりも暗いということです。

ただ、世の中にはf9.5とかf1というレンズはありますよ。超高いけど、素晴らしいです。

で、初心者の講座なので、わざわざ被写界深度とか被写体深度という難しい言葉を回避して「ピントの合う範囲が狭い」といった表現をしています。

明るくなり、ボケやすくなる。これは、本当にあなたが目指す写真なのかどうかということですね。

40人の集合写真を、f1.4で撮ったとします。たぶん、ど真ん中の一人にだけピントがあって他は全員ボケてしまうという残念な結果になりますよ。気をつけましょう。

被写体と、自分のイメージに合わせた設定ができるようになると良いですね。

でも、いきなりは難しい。

設定をオートで撮って

だから、最初はオートで撮ってみてください。オートは優秀。でも、自分がイメージした写真にならない時、その時に設定をいじってください。

変な設定にして、写真が変になるよりも、オートで撮った方がマシだという結果になることも。撮影後は、写真を確認しようね。

オートフォーカス

こっちは、レンズの話。カメラを作っている会社は、誰がシャッターを押してもピントがバリバリくるように開発しています。AI搭載とかほんと、頭が上がりませんよ。

今までの撮影技術とか半分くらい必要なくなってきたような気がします。でも、ピントが苦手な被写体や状況があります。そこに技術や仕組みの理解は必要です。

写真で見比べる、絞り値とシャッタースピード

わかりますよね?

写真で見比べる焦点距離

焦点距離というのは、レンズのリア側から撮像素子までの距離のことなんです。その距離が近ければ近いほど、広い絵が撮れます。

まあ、ズームレンズだったら、好きな画角にフレーミングすればいいんです。ここは感覚だし、自分の好きなように撮ることです。被写体によっても変わるし、好みによっても変わります。アレコレとって自分がどれが好きかな?それを探したり、見つけたりしてください。

また、人って好みが変わることはよくあります。

昔は、広角が好きだったけれどいまは望遠が好きとか。昔から広角が好きで今でもずっと広角が好きという人もいます。良いとかダメとかじゃない。好みだからね。自分はこれが好きで、これがいいと思っている。そういうこだわりは大事です。正解とか不正解ということじゃなくて、色々アレコレとって、気に入った写真になれば良いんです。

ポストカードにして送りたくなるようなね。部屋に飾りたくなるようなね。そういう感覚で自由に撮ることです。

技術的な理解は後からやればいい。

ホワイトバランス

ホワイトバランスというのは、色温度のことだったね。

色温度を変えると、寒そうな雰囲気になったり、温かみのある色になったり、古めかしい印象になったりするよね。

上の4枚の写真、紫っぽいとか、緑色っぽいとか、黄色っぽいとかね、色々あるわけだよね。

AWBという設定から、太陽のマークや曇りのマークに変えて撮って見ると、色々変わります。

カスタマイズしても良いし、ケルビンで操作しても良いです。

例えば、太陽のアイコンのマークっていうのは太陽光で撮影することが前提になっているんだ。

だから、ケルビンだったら5500Kと言うことだよ。

こんな操作は、明るさとか絞りとかシャッタースピードとか基本的なことを覚えてからで良いと思う。ちなみに、チェキにはホワイトバランスを変えることができる設定はついている。チェキを駆使したければホワイトバランスを変えることをお勧めする。トイカメラのように不思議な色になって面白いよ。

まとめ

そんなわけで、写真機というのはカメラのことだけど、自分が持っているカメラを使い込んでいって、好きな写真を撮るということが大切です。自分なりの使い方や、自分が使いやすい方法、それから動かしやすい指など人によって違うから、この方がやりやすいという方法でやって良いと思う。

例えば、人差し指の動きが、リウマチによって動きにくくなっていると人差し指ダイヤルは不便なものになると思う。カスタマイズやファンクションボタンを指定して、設定するためのダイヤルを違う場所に変えることができるものもあるし、できないものもある。

設定してもしなくても良い。慣れればそんなもんですね。

そう、自由なのです。こちら側でも基本は教えます。でも、絶対そうしなければならないというわけではないですよ。基本を知っておくと、迷いませんよね。だから基本は大事なんです。また、どこか別の写真教室で先生が難しい言葉を使ったとしても、何をいっているのか理解できると思います。だから、難しい言葉も紹介がてら教えています。

もし、基本が空っぽの人はその先のことをやろうとしても深い理解が得られません。ひとつひとつ、ゆっくり理解して知っていくことが、その先に大きな成長が待ち構えているのです。私はそう信じて指導しています。

ですから、受講生の皆さんには素敵な写真をってもらいたいと思います。上手く撮れるようになりましたと言ってもらえるように、わかりやすく指導していきたいと思っています。皆さんの成長を心待ちにしています。一緒に頑張りましょう。

撮って楽しいな、こんな被写体撮ってみたいな。ワクワクする気持ちでフォトライフを送ってください。

第24回【思いが伝わる!見せたくなる写真教室】光の方向(順光・斜光・逆光・半逆光・サイド光)
第22回【思いが伝わる!見せたくなる写真教室】作品講評と今後に活かせるアドバイス

コメント