【思いが伝わる!見せたくなる写真教室】第153回 課題発表(ペルセウス座流星群、皆既月食、夜空の写真)

2025-09-13 19:30-21:00 北國新聞文化センター |写真教室 講師: 清水梅子

北國新聞文化センター |写真教室 講師: 清水梅子

皆さんこんにちは、今日は課題発表の日です。

北國新聞文化センター |写真教室 講師: 清水梅子

今年は、月齢との関係で言えばペルセウス座流星群の観測条件としてはあまり良くはないのですが、また撮影に挑戦したいと受講生からリクエストがありましたので、挑戦していただきました。また、根気のいる難しい撮影なので撮れなかった場合は、ペルセウス座流星群から近日までの間に撮影した星空(過去に撮ったものを提出するのはダメよ)を提出していただきました。

課題発表の様子

では早速、受講生の皆さんに発表をしていただきましょう。

「今年もラッキー!」 / ©︎Kenji Torigoe
「今年もラッキー!」 / ©︎Kenji Torigoe    【思いが伝わる!見せたくなる写真教室】北國新聞文化センター |写真教室 講師: 清水梅子

メイン課題であるペルセウス座流星群の流星撮影に成功した鳥越さん。おお!素晴らしい、よくやってくれました。今年は23時過ぎに月が顔を出すため、月出る前に撮り切るかなど少し戦略が必要でした。月明かりがなければ、もっと明るい流星になったかもしれません。ぎょしゃ座おうし座が写っていることから夜中まで頑張ったんだということが伺えますね。300枚のうちの1枚とのことで、ノーマルとトリミングの2枚を発表されました。右下に写っているM45との対比も良いなと思いました。天文現象は毎年同じようで同じではありません。それは、条件が異なること、天気や気温や湿度などに左右されること、いろいろうまくいかないと撮れないのです。日頃、星が好きでよく撮影されているからこそ、こういう撮影のチャンスを得られるのだと思います、あっぱれ!

「今年もラッキー!」 / ©︎Kenji Torigoe   北國新聞文化センター |写真教室 講師: 清水梅子
「獅子吼からのオリオン座」 / ©︎Makiko Otera

「獅子吼高原の明かりから登るオリオン座と愛車を構図に入れました。」肩肘張らず、気軽に星空撮影スタイルで流星を待っていたそうです。こういうのもストーリーがあって素敵ですね。オリオン座が出るまでとは、なかなか粘ったものです。頑張りました。サブカットにも、夜間飛行する飛行機の点滅をとらえた日常的な夜空の写真も発表されました。こういう撮影スタイル、すごく良いと思います!皆さんも、参考にしてみてください。

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「獅子吼からのオリオン座」 / ©︎Makiko Otera   北國新聞文化センター |写真教室 講師: 清水梅子
「月食」 / ©︎Furuyan
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「はじめて月食写真を撮りました!」ここで、教室が、ざわざわします。石川県は、天候が悪かったこと、雲間から少し見れたなどはあったかもしれないけど、天体望遠鏡やナイトビジョンでみなかったら、見れないんでは?という感じのざわつきです。「長野県で撮影してきました」とのことで、天気良いエリアで撮影されたんですね。サービスエリアだったようで、「僕の後ろに、撮影中フラッシュ出ちゃっている人がいたから、僕はその人より上手にカメラを扱えてたかなと思います」と、笑いを誘いました。

良いことです。上手く撮れていること、何より撮影したご本人がとっても嬉しそうに語ってくれたのがよかったですね。

そうそう、初めての撮影ということですが、初めての被写体であること、初めて200mm望遠ズームレンズを使って撮影したことという2つの初めてを成功させたのです。撮影で気が付いた事は「月が逃げていく」事、また「露出を何回も変えて撮影した」事、など、悪戦苦闘の末、成功したという話です。

これ、天体撮影している人なら当たり前に思うかもしれないけど、初めて望遠レンズで撮影したんだからすごいよね。月食は、部分食になって本影食になって、たった数時間かけて月相が変化していくものだから当然露出も変化していきます。過去の写真教室では、その変化していく月を捉えるために、地球照の撮影で練習したり5回ほど練習して本番の地球照に挑んでもらいました。Furuyanは自主練習で撮影成功しました!ブラボーー!

「月食」 / ©︎Furuyan    北國新聞文化センター |写真教室 講師: 清水梅子

ちなみに、次回の皆既月食は2026年3月3日!

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「やっとシャッターおせた」/ ©︎Kana Mizukami
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最近カメラを購入して、お友達やスナップなどを撮影して楽しんでいるけどちゃんとカメラの仕組みを理解して上手に使いこなしたい!とのことで体験入講したら、次早速、星空撮ってきてと先生に無茶振りされてしまった生徒さん。ちゃんと撮ってくるところが偉いですねえ。素晴らしい、、、今後の上達が楽しみです☆本当に、よく頑張りました!拍手!!!

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みんなで鑑賞会

楽しい鑑賞会の時間が始まりました!

今回は、テーマが広めになりましたけど、写真って人それぞれだよね。趣味のために使える時間や、できる範囲は人それぞれ。そう、無理するのではなくて、できる範囲で楽しむことが大事です。ちょっと、プレッシャーを感じるかもしれませんが、続けていけば必ずうまくなる。他人の撮った写真を真似をするとか、自分の頭を使わない撮影ではなく、自分なりに撮ってみようというところから、自分だけのオリジナリティあふれる写真が撮れるようになっていきます。向き合うのは、他人が撮った写真じゃなくて、自分には何が写真に反映されるかだけを考えて。

それは、「自分には何が撮れるかな?」「まずは、どんな感じになるのか撮ってみよう」という気持ちや行動力が重要です。無理せず、楽しく、頑張りましょう!

天文に関する写真教室のblog↓

写真教室では、2021年と2024年にも流星や皆既月食の撮影に取り組んでいて、過去のblogを掲載しておくのでご興味があればどうぞ。

オマケの補講

今年度の写真展のテーマを決めるのに時間を使ってしまって、入講されてまもない受講生さんに、ピント合わせのコツや三脚の点検などをしていなかったのでちょっとだけ補講しました。何より、月が出ていたので、プチお月見会もしました。

北國新聞文化センター |写真教室 講師: 清水梅子

月面のクレーターをしっかり観察できたみたい。スコープは、MIYAUCHI 主鏡60mmの22倍。星の手帖社の組み立て望遠鏡15倍、と見え味は変わらないのだ。28000円もするのに。そう考えると、星の手帖社の組み立て望遠鏡って、本当にコスパいいよね。。。素晴らしいアクロマートレンズに素晴らしい設計。

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あて、受講生の皆さん、帰り際にでもお時間ある時、月が出てたら教えてください。一緒に見ましょう〜!

次回は、2025年9月25日(木) いしかわ動物園のいきもの

はい、今年度の写真展のテーマは「いしかわ動物園のいきもの」に決まりました。とりあえず、動物園でスナップ写真を撮ってきてください。なんのいきものにするか、どんな動物にするか、いろいろ考えると良いと思います。推しの被写体に出会えると良いですね!!

それではまた!

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