第20回【思いが伝わる!見せたくなる写真教室】構図

2019-11-22 19:00-20:30

 さて、レンズの歪曲収差の撮影後の教室の様子です。この教室では、月に一度コーヒーやお茶が一杯無料です。カメラの話をしたり、良い撮影スポットの話で情報交換ができて、楽しい交流の場となっています。

構図

 構図といっても、いろいろあります。レンズの焦点距離、被写体(色、形、人物、、、etc)、縦、横、などで写真というのに変化が出ますよね。

 本来、人間というのは自然に構図をとらえる力が備わっていると思います。だから、あまりこだわる必要もないのです。

 ただ、どうしても苦手だという人のためには必要だと思いますので、基本的なことをアドバイスできればと思います。

構図のパターン

 構図のパターンですが、縦横、左右反対でも応用できます。

 ⑤曲線構図が単なる四角なのは、説明の時に書き込むためです。ここには、曲線的アルファベットの”C”や”S”が入ります。筆記体だったらほとんど当てはまるということだろうか。。。

①日の丸構図

①は基本中の基本です。この構図を嫌う人がいますが、私は好きです。それに、レンズが一番綺麗なのは真ん中です。大きくしっかり撮りたい場合は、やはり日の丸構図が良いと思います。

 エゾリスは北海道の公園の樹木で暮らしています。冬眠せず、毎日活動しています。カメラを向けると、まるで「可愛く撮ってね」って言わんばかりのカメラ目線。 

 一番主張したいものを強調するには一番効果があります。

②万能な三分割

②三分割、三分割交点構図

 こちらは、カメラのライブビューモニターなどにでてくるグリッド線と同じです。そう、この線が交差する場所に被写体を置くと、「映える」「ちょっとおしゃれな感じがする」「おもむきがでる」というものなのです。

 写真は、利尻島から見た日の出です。

 日の出の位置を気ににする人がいるかもしれませんが、雲の形を入れたいと思ったので太陽の位置がこうなりました。何と何を被写体に入れるのかということも考えて写真を撮ると良いと思います。風景を切り取るということは忘れないで。

 三分割は、単なる三等分。三分割交点は、その線が交差しているところに被写体を置くというもの。

 北海道紋別市にあるカニの爪オブジェ。カニの爪の流れが、左側を向いているので、右側に寄せて撮影。これが逆だったら?左右のどっちに振ると良いかということも考えながら撮りましょう。

③二分割

 縦でも横でも応用できます。いわゆるシンメトリーに向いた構図です。

 写真は、富山県の冠水公園。夜にはきらびやかなイルミネーションが美しい。手持ちで撮影したものだが三脚を持って行って撮影することをオススメします。イルミネーションの色は徐々に変わって行くため多重露光も楽しめます。

 山が水面に映る写真などは、上下対称のシンメトリー構図などで撮影されることが多い。絵画では黄金分割構図が多いが、写真ではシンメトリー構図の方がインパクトが強い印象を与えると言われています。

 北海道の阿寒湖から凛々しくそびえる雄阿寒岳。独立峰ではあるが、阿寒湖から見ると左の裾がぐっと低く富士山のようなバランスの良い山とは言えない。バランスの良い山ほど構図で悩ませることはないと私は思っています。

④対角線構図

 料理の食器を、真横に配置して漢字の「一」というラインで写真を撮る人は少ないと思う。そういう撮り方をするのは、魚の図鑑や説明写真の時だと思う。いろいろな形のお皿があるけど、楕円とか細長いお皿の料理は斜めにおいて、対角を意識して撮影するとぐっと見栄えが良くなる。

 もちろん料理だけじゃなくて、滝のような縦に長い風景などいろいろなものに使えるものだと思う。

 対角線状に被写体を置くのもO.K.だし、対角線状で分けちゃっても大丈夫。目線が対角線と認識できるかどうかっていうだけの話なので。

対角構図+三分割交点構図

 灯台とカモメ。「対角+三分割交点」でバランスよくまとまっている。被写体がシンプルなので初心者でも目指しやすい。

⑤曲線構図(アルファベット構図)

 アルファベットといっても、ここでは曲線を紹介しますから”C”や”S”のことですね。S字のライン状に被写体を乗せても良いし、丸いコップや食器を並べた時にSの文字のライン上にお皿を置かないことでもSが作れます。

C構図

 左右反転していても問題なく安定のC構図、料理ではもはや定番となりつつある。一品もの丼ぶりのチラシなどを見ると、こんなふうに切られていて目線を引くような構図に工夫されている。写真を撮る側の工夫というより、デザイン側の工夫と言えると思う。

料理だけじゃないC構図だって万能

 富山駅です。ジオラマ風に処理してあるけどちゃんとC構図になっていて、安定感を誇っている。

S構図  Cの延長線がS

 下の写真は、京都の稲荷伏見神社。有名なだけあっていつも混雑しています。青くて細い線でラインを引いたので見にくいと思いますが、こちらは樹木から階段のカーブで”S”のラインが出来ています。

 強引な気もしますが、写真の良し悪しに迷った時は、良いと言われているルール側から写真を見つめ直すのも手です。

  無理やり”S”にする必要はないですよ。 “S”っていうのは、 ”C”と、反転させた”C”がくっついてるみたいなもんなので。

 石川県では有名な「綿が滝」の夏です。奥の岩と水の部分で “C”真ん中の白い岩から手前のカップルまでカーブを延長していけば “S”に見えませんか。これで”S”のラインが見えないのであれば、S構図なんて無意味です。あきらめましょう。

⑥黄金分割構図

 絵画では、この構図が最も多いと言われています。モナリザ、葛飾北斎、他にもいろいろな有名画伯がバランスの良い構図を意識して作品を描いています。写真では、ここ最近は三分割交点構図が最も多いように感じます。カメラのグリッド線もそうですし、定番になりつつあります。また、三分割は黄金分割構図に最も近い構図です。

 シドニーのプラットフォームです。なんとなく、奥の対角に目が行きます。写真の例としては、わかりにくくあまり参考にならないですね。とりあえずの写真として載せておきます。

他にも、構図のパターンは多くあります。

広い風景は四分割に

どちらも石川県千里浜の風景です。夕日が綺麗に見える海としても有名です。

 だだっ広い空の広さを表現できる構図です。海や空、草原や空など、だだっ広くごちゃごちゃしていないものにはこのシンプルな構図が似合うと思います。

被写体に合わせた構図を!

 エアーズロックに行った時に見つけた植物で、名前はわかりません。逆光だったので光は綺麗です。さて、構図をみてください。

日の丸構図

 ど真ん中ってかんじ。悪い気はしない。

三分割交点構図 左下

 スッキリした印象。でも、生首ちっくな印象もないとは言えない。

三分割交点構図 右上

 枝の様子がわかりやすい一枚。植物の全体を主張している感じがある。

何パターンか撮る

 悩むのは撮った後。何パターンか撮りましょう。そして、これがいいかな、これがいいなかって、悩むのです。

 この三パターンの中で、皆さんはどれが好きですか?自分がいいと思ったものが正しい構図です。どれがいいのかわからないというのは問題です。

 「好きか嫌いか」こんまりさんの言葉を借りると「ときめくかときめかないか」という基準のことです。 

構図パターンにこだわらない

 構図が全てではないんですよね。素晴らしいシーンに遭遇してシャッターを切れれば日の丸構図でも良い写真は良い訳なので。それに本来、人間は、構図を自然に撮る力を持っているはずです。なんとなく撮ってみてもいいし。構図どおりにとってもいい。まずは撮りましょう!

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