第19回【思いが伝わる!見せたくなる写真教室】カメラの基礎知識(シャッタースピード)

2019-11-14 19:00-20:30

みなさんこんにちは、講師の清水です。

 今日は、皆さんが持っているカメラやレンズ、小物類についての情報をプリントに書いていただきました。

受講生のカメラ(イメージセンサーサイズ順)

フルサイズ

Nikon D750(35.9×24.0mm)

Nikon D610(35.9×24.0mm)

APS-C

Nikon D7500(23.5×15.7mm)

SONY α6000(23.5 x 15.6mm)

Canon EOS 80D(約22.3×14.9mm)

Canon EOS 90D(約22.3×14.8mm)

Canon EOS 8000D(約22.3×14.9mm)

マイクロフォーサーズ

Panasonic DMC-GF7

OLYMPUS PEN(E-PL7) 17.3mm×13.0mm

2/3型CCD 8.8×6.6mm

FUJIFILM FINEPIX S100

ハイエンドコンデジ、つまり高級コンデジに使用されるサイズ

1/3型 4.8×3.6mm

Apple iPhone6s それよりも前の機種だともっと小さくなります。大きければ大きいほど綺麗に撮れますよ。

自分のカメラ情報を知る

カメラ機種によって能力が違う

 ご自身がお持ちの大切な機材の情報は、自分のために必要です。例えば、カメラの機種によってシャッタースピードは最速1/8000秒に設定できるものもあれば、1/2000秒までが限界というカメラもあります。カメラには機種によって個体差があります。また、古いカメラだとどうしてもレンズの解像度が最新のカメラレンズに比べて劣るように見えてしまいます。

 解放F値がf1.4のレンズで撮影した写真をみて、私の写真もこのくらいボケると思い込んでしまう方もいらっしゃるようですが、お持ちのレンズの解放F値がf4.0だとすると、残念ながらf1.4のような独特なボケ感は出ません。(被写体や構図にもよるのですが)

 そのように、自分が持っている機材の能力を十分に知って「何をどう撮りたいのか」という具体的な目標に対して対策をするのが、写真上達の近道であると言えます。

カメラ機種の能力にこだわりすぎない

 コンデジでもスマホでも、上手に写真を撮っている人は世の中にたくさんいるのです。半分壊れているようなカメラをうまく扱っている方もいます。そのカメラの本来の調子が出ていなくとも、上手にカメラと向き合って写真を撮っている受講生が過去に数名いらっしゃいました。

自分のカメラに慣れることが大事

 まずは、機材操作に慣れることが大切です。どこの部分を触ると、どこの設定が変わるのか。ということを、自分の手に覚えさせます。それは、なんどもやれば自然に手が動くようになります。

シャッタースピード

 カメラの基礎知識について、ISO感度、F値などに続き、今日はシャッタースピードです。シャッタースピードを変えていくとどうなるのかということです。

実際に触ることが大切

 こんなことして何か意味があるの?と思う方もいるかもしれませんが、写真というのは、ISO感度、F値、シャッタースピードのこの3つで適正露出の組み合わせを作ります。そのうちの一つの要素であるシャッタースピードで、写真の明るさを感じることができるという意味があります。

 また、1″(いちびょう)という超スローシャッターで撮影すると、、、真っ白になります。そう、真っ白になるのが答えです。そして、どんどんシャッタースピードの速度を上げていくことで、被写体の色が見えるようになってきます。

 ここでは、明るさのみでまず考えてください。シャッタースピードは、速度を上げるとどんどん暗くなります。頭ではわかっても、実際に自分のカメラで設定を変えていきます。機種を触るトレーニングにもなります。

 どちらの方向にダイヤルを回すと、シャッタースピードが速くなっていくのか、遅くなっていくのか。それを、指に覚えさせます。これは、手早い操作を身につけるための指先の訓練とも言えます。指先の神経は、脳につながっています。楽器演奏と同じです。練習すれば、必ずや身につきます。

実は少ないんです

 撮影対象が決まっている人は、自分に必要じゃない設定というのを使ったことがない人というのは、意外にもたくさんいます。

 それは、設定が決まってくるからです。

 だから、わざわざ、使わない設定を、経験していただいています。無意味だと思う方もいるかもしれませんが、私は大切な経験だと思っています。一度でもさわれば、「こんなことを先生にやらされた気がする」といった記憶が残り、何かしらの撮影で役に立つこともあるでしょう。

だんだん暗くなっていく

 明るさだけに注目してください。シャッタースピードは、F値と違って被写体深度が変わることはありません。明るさが変わります。また、シャッタースピードが遅いとブレやすくなります。

 カメラ設定をするときに、ブレたくないけど明るくしたいという場合はシャッタースピード優先で設定をすると良いですよね。

シャッタースピードの使い所

 今回、どんな写真を撮りたいかという質問のなかに「飛行犬」という解答がありました。

 過去に写真教室では、水というものを撮影してもらいました。その時、皆さんはスピードシャッターを経験しました。でも、ピントが合いにくいと感じた方もいたようです。そうですね、露出(写真の明るさ)も大切ですが、ピントも大切です。

 シャッタースピードを速くすれば、走っている犬がピタッと止まった写真を撮ることができます。その時に、難しいのはピントですね。まだピントについての説明を深くしていないので難しいかもしれませんが、オススメの設定を。まずは撮ってみてください。そして結果を教えてください。

Tvモード・・・ISO Auto、シャッタースピード1/4000にしましょう。ピントは、「AF-C」が良いでしょうね。測光モードはまずは評価測光(マルチパターン)で。

教室の様子

現在、11名の方が参加してくださっております。

 最初の方にも書いてありますが、一眼レフは6名、ミラーレスが4名です。一眼レフとミラーレスを併用している方もいます。ハイエンドコンデジが1名です。

 みなさん、楽しく参加してくださっています。新会員の方も大歓迎です。

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