みなさん、こんにちは。
今日は、レンズペンの使い方についての紹介です。
先日、写真教室(初心者向けの講座)の生徒さんから「自分でレンズを掃除する時に便利な道具はありませんか?」と質問がありレンズペンを紹介しました。もちろんカメラの使用頻度によるのですが、その生徒さんはレンズに埃などをつけてくる割合が多いのでカメラをよく使っている方なのです。野外での撮影で、知らない間に指や泥などがレンズに付着していて、撮っている時に汚れには気がつかず、そのまま使っているようなのです。そんな方には、レンズペンはいかがかなと思いました。
イメージセンサーは絶対拭かないで!
レンズペンは、レンズやレンズフィルターなどを綺麗にするものです。イメージセンサーを拭くものではありません。お願いだから拭かないでね。
便利なレンズペン
レンズペンは、ペンと同じようにクリップがついているので、胸ポケットなどに入れておくと、ちょっとした埃などをはらう時に大変便利なんですよね。でもペンじゃないですよ。ペンタイプってことです。
基本的にはエアブロアーと併用して使ってください。やはり風でゴミを飛ばすというのは基本です。
レンズペンとは
レンズペンというのは、ブラシとチップがついているペンの形をした清掃道具です。
私が知っている限り、HAKUBA社から出ているものが大変人気で、Nikonのレンズペンは三本セットにケースとクロス付きという素敵なセットになっていて値段も高くなくお得です。問い合わせてはいないですが、おそらく同じものなんじゃないのかなあ。。。と、思うんです。違ったらごめん。いつか問い合わせるから。いつか。
ヘッドスペア付きレンズペン
HAKUBA社によれば、ブラシはヤギの毛でチップは鹿の皮でできているとのことです。ちなみにメイクアップに使うブラシも、リスやヤギ、人工毛などいろいろあります。私も持ち手の短いメイクアップ用ブラシをカメラバッグに忍ばせています。
レンズペンは三種類
フィルター用(平面用)
レンズ用(球面用)
マイクロ用(ファインダー接眼部などの細かいところ用)
ガラスのレンズはO.K.
プラスチックは傷がつきやすいし、溶けてしまう可能性があるのでアルコール清掃はオススメしません。ガラスレンズは高級なコットンにアルコールを染み込ませて、でなでる程度にしておきましょう。
レンズペンによるレンズ清掃の手順表
レンズペンの清掃の流れを書いたものです。順番は、①②③②①の順番です。
これだけで理解できる方はこれで読み終わっても大丈夫です。
これだけでは心配な方は下の方に細かく注意点などを書いてありますので、見ながら清掃をしてください。
用意するもの
・エアブロアー
・レンズペン
・清掃したいレンズやレンズフィルター
レンズペンによるフィルター掃除の方法
レンズフィルターもレンズも清掃手順、方法は同じです。チップの形が変わるだけなので、清掃対象によってチップを変えて清掃してください。
①エアブロアーでゴミを飛ばそう
カメラレンズについているホコリを、エアブロアーで吹き飛ばします。
※この時のポイントは、レンズを下に向けてブロアーをかけることです。
また、ゴミがちゃんと飛んでいるかしっかり見てくださいね。自分の目で見て確認することが大事です。
②ブラシでゴミをはらい落とそう
レンズペンのブラシをニョキッと出しましょう。
ひらがなの「り」のようにやさしくレンズのゴミを払います。
写真を撮影する関係でレンズを真上に向けていますが、横にしてしっかり手で押さえましょう。
ゴミを下に払うイメージです。
この時点でも、レンズにゴミがないかどうかを確認してください。
また、ゴミがほとんどなく綺麗になったばあいは、ここで終了しても大丈夫です。
③チップでふきましょう
まだ汚れがあるという場合は、キャップ(回すタイプ)を外してチップで拭きましょう。
チップをレンズフィルターの真ん中から、ゆっくり円を描くようにふきます。
ひがらなでいうと「の」の字のように。
写真には写っていませんが、しっかり、利き手の反対側でレンズを押さえながら拭きましょう。
拭く時の強さですが、「きゅう」という程度で、「ゴッシゴッシ」みたいな力任せに拭くのはやめましょう。優しくなでるようにしても良いですが、粉が出ているだけみたいになってしまうと意味がないので、指紋やゴミが取れていくか様子を見ながら力加減を工夫してください。また、同じ場所を行ったり来たりしたり、「ゴシゴシ」したりしないように、one wayつまり、一方通行でお願いします。
④ブラシでレンズフィルターのゴミを払います
HAKUBA社のレンズペンにはカーボン粉末がキャップの内側に仕込まれているようです。カーボン粉末がゴミを吸着してくれるそうなので(おそらくNikonも同じ)、その粉末をはらいましょう。
HAKUBA社の物にはカーボン粉末入りキャップと鹿の皮チップの変え(ヘッドスペア)が売っています。ただ、2や3などのバージョンがありますので気をつけて購入してください。
⑤最後にエアブロアーでゴミを吹き飛ばそう
レンズは、上を向けてブロアーをして欲しいです。ゴミを下に落としてくださいね。
手軽にレンズ掃除ができる便利なペン
レンズペンが欲しい時っていうのは、出先でレンズのど真ん中に指紋を見つけてしまった時や、やたらと細かい粉のようなものがレンズに付着していたり、風の強い日に砂場や海、野球場などで撮影したりした時などです。
砂には注意!
砂というのは、レンズにとって天敵です。砂の中にはガラス質の「石英」という細かい石が入っています。その為、レンズのガラスを傷つける可能性がとても高いです。エアブロアーで吹き飛ばしましょう。またブロアーかレンズペンのブラシではらう程度で留めておきましょう。拭くという工程はお預けしましょう。
自宅に帰ってから、明るい場所で砂がないことを確認できたら、手順①から清掃しましょう。
まとめ
レンズペンは、一本あると便利。ブロアーとクロスという清掃工程ではなくて、ブロアーとブラシとチップという清掃工程からレンズを知らない間に傷つけることが減るように思います。
汚れの種類で道具を使い分ける
砂、ホコリ・・・エアブロアー、ブラシ
指紋、油など・・・チップ、クロス
自信がないときはメーカーに出す
油の上に砂がついているという難関な場合、私のような頼りになる写真教室のカメラ清掃が上手な先生が身近にいれば良いのですが(笑)、写真の先生でも自分では清掃せずまとめてメーカーに出してしまうセレブな先生もいます。そんなときは、メーカーに出すのがお勧めです。
難関でも、自力で清掃をしたい
自分で挑戦してみようと思っている場合、ポイントは砂をレンズの上でこすらないこと。こすらないように、ブラシなどで上手にレンズの外側へ誘導しましょう。竹や木製の柔らかい素材の、先の丸いピンセットなどでつまむという方法もあります。
日頃からレンズをよく見ること
自分が撮影する大切な道具を、もう少し見つめてみましょう。レンズ内にホコリやゴミが入っていくのは仕方のないことです。ただ、撮影をした作品に影響がない程度に管理をしていく必要はあります。撮影が終わってカメラバッグにしまうときにエアブロアーをかけておくだけでも違います。天気が悪くて暇なときはレンズ清掃をお勧めします。
自分の機材を見つめることで、機材と仲良くなれます。大事に使いましょう。
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