第21回【思いが伝わる!見せたくなる写真教室】写真鑑賞会 第2回 テーマ「秋」

写真鑑賞会 第2回 テーマ「秋」

 さて、受講生にとっては苦痛な?第21回【思いが伝わる!見せたくなる写真教室】写真鑑賞会 第2回です。テーマは「秋」、プリントするサイズは2L、作品にタイトルをつけてきてください。

 写真というのは奥が深いです。他のテーマも深いのですが。まだ課題を終わっていない方は、今日のアドバイスが役に立つかもしれません。課題が終わった方は、また写真が撮りたくなるかもしれません。基本は、自分の心に従って写真を選んでください。

 「これ!なんかいい感じ。」っていう写真を選べば大丈夫です。

迷ったら相談しよう

 お仕事で忙しい方が多いので、ほどほどでいいんです。そんなに深く追求しなくっても良いですよ。

前回の写真鑑賞会

 過去に、「滝」という絞ったテーマで、滝の見本も見せずに課題を出したところ、初心者である受講生の皆さんが私の想像をはるかに超える良い作品を提出してきました。失礼ながら正直ビックリしました。

第13回【思いが伝わる!見せたくなる写真教室】写真鑑賞会 第1回 テーマ「滝」

 初心者の方の写真を見てみて清々しいと思ったのは、知識などがまだ完全には身についておらず当時の「自分の感覚での撮影」に頼るため、もともとの素質的な部分が出てくると私は思っています。やはり、わざわざ写真教室に通うだけのことはある、みなさん写真が好きなんだなと思いました。それは当然、皆さんがそもそも持っている感性や実力でもあります。何がすごいって、写真を自分で一枚だけ選んだことがすごい。自分で一枚だけ選ぶというものほど難しいものはないのです。自分でタイトルもつけてもらいました。それも立派なことです。

今回のテーマは「秋」

 前回は、大きさは問いませんが滝を撮ってきてくださいという課題でした。今回は、秋というとても広いテーマになります。写真というのは、自分が良いと思って自分が好きなものを選ぶのが基本です。自分の心に従うというのは、そういうことです。

作品鑑賞会の様子

 まずは、タイトルを書き、ホワイトボードに掲示します。

 皆さんが心を込めて一生懸命撮影した写真を、一枚一枚全員がみて、レポート用紙に感想を書いていきます。とっても、見応えがありますし、言葉を考えるのも大変です。

 大変なことをさせてごめんなさいという気持ちはあるのですが、皆さんが撮影した写真にはそれぞれ気持ちや苦労が込められています。それを上手に読み取ったり、どうやって撮ったのかということを考えたりしながらコメントを書いていただきました。人が撮影した写真を見るというのもとても勉強になると思います。

その後、わたしが写真を皆さん一人ひとりに見せて回ります。

 不思議で素敵な写真が掲示されると、どうやって撮ったんだろう?という食いつきがすごかったです。

 講師としては、それだけ皆さんが写真に関心を寄せているという事を知ることができましたし、受講生の皆さんが以前よりは写真を撮るようになり、撮影者側の立場になって写真を考えられるようになっていると成長を強く感じました。とても嬉しいことです。カメラ初心者の教室ではありますが、鑑賞においてのこの写真教室のレベルは高いと思ってます。

今回の作品

 素敵な写真でホワイトボードが埋め尽くされました。

 受講生が増えたこともあり、ホワイトボードが秋一色に染まり面白かったです。いろんな人の作品が同時にみられる機会はなかなかありませんので、皆さんにとっても大変良い機会になったのではないかと思います。

結構時間がかかってしまいました

 90分間みっちりと鑑賞と評価をしていただきました。皆さんつかれたことと思います。たくさん書いてありました。どうもありがとうございます。

スペシャルゲストによる講評

 今回、スペシャルゲストとしてご参加していただきました杏氏は新聞記者経験7年のキャリア。記者の視点から皆さんの写真を講評していただきました。

 プロの写真家というのとは違い、報道写真の極意や観点から写真について語っていただきました。受講生の皆さんにとっても、参考になったのではないかなと思います。

 普段お会いすることのできない外部の方に写真を講評していただくチャンスに恵まれ、わたしもすごく勉強になりました。みなさんも真剣にお話を聞いていらっしゃいました。

 杏さん、遠方からはるばるきてくださったにもかかわらず、たいへん貴重なお時間をいただきどうもありがとうございます。私にとっても、受講生の皆さんにとっても忘れがたい講座となりました。本当に感謝です。

杏氏からのアドバイス 迷う前にシャッターを切る

 「写真写真がブレているとか、ピントがイマイチだとかそういうことにこだわらず、まず撮ることに意味があります。撮ろうか撮るまいかと、迷う間にもファインダーの中は変化し続けます。迷ったら撮る、さらには迷う前にシャッターを押してしまう。撮らなければ何も始まらない。人間や生き物の被写体は自分が思うような動きをしてくれないこともあり難易度が高いと思います。新聞記者だったこともあり、この中で一番好きな作品は高校野球野球部員たちの笑顔の写真「勝ぞ!秋大」です。若者たちの笑顔は何にも代え難いと思いました。ワンちゃんの写真も決定的瞬間という部分ではよく撮れています。もちろん技術的な部分での指摘をすればピントのこと露出のことなどがありますが、写真を見て様子がよくわかります。先ほども申しましたように、撮ることなのです。」

つまり

 杏氏がおっしゃるように、「とにかく撮る」ということですね。フィルム時代とは打って変わり、 SDカードの容量とカメラバッテリーさえ余裕があれば、バシバシ撮るという時代になりました。そのため、躊躇なんかしてないで思い切って撮ってみたら良いと思います。その中に名作が紛れ込むかもしれませんし、奇跡の一枚が撮れるかもしれません。そういうタイミングを逃さないことが良い写真への一歩だとも言えます。狙って撮ることがダメなわけではありません。あくまで、迷うなら撮ってということです。

作品について

人気の被写体

 人気があった被写体は、やはり紅葉でしたね。中でも、もみじでした。紅葉とかいて「もみじ」と読むくらいですから代表的な植物とも言えます。

ハズさないクローズアップ

 もみじの葉は、とっても綺麗な形をしています。手のひらのようなバランスの良い形、綺麗ですよね。そのためクローズアップにすると、写真映えしやすいですし、私もそういう写真は好きです。

 一枚一枚の葉を見ると、緑色から黄色へ、黄色から赤へと変化していきます。さらに、赤から枯れた赤褐色となり葉にはほとんど水分がなく下に落ちて枯葉となります。

 クローズアップは、葉を見つけるのが上手な人であれば誰でも上手に撮ることができますが、アップになるため、ポイントは綺麗な葉を見つけることと、ピントをしっかり定めることです。

秋という広いテーマから高校野球を被写体に

 秋の色がどこにも含まれない秋をテーマにした写真。夏の甲子園が終わり、三年生が引退し、1、2年生だけのチームで戦う秋の大会。保護者、サポーターの熱い気持ちのこもった写真となりましたね。

全体的な風景を捉えるのは難易度が高い

 建築物や樹木を自在に動かすことはできません。絵画では、あの木がもう少し右側にあったらいいのにな、なんて思いながら好きな位置に樹を描くことが可能です。写真は、焦点距離を変えながら、自分が左右前後に動いて素敵な構図を見つけなければなりません。

 また、ある程度イメージが必要です。画面のどの辺に何を配置したいのかというイメージですね。それさえあれば、アングルに工夫をしたり何か思いつく発展を生むことができるのです。そのあとに、 F値を変えて撮影したりカラーバランスを考えたりしながら撮影します。風の強い日であれば、天気を待つことも。どれも頑張ったんだなあと思う作品でした。

遠征するという行動力

 京都まで足を運び撮影に出向かれた受講生もいらっしゃいます。今年はあまり天気に恵まれなかったと思いますが、お仕事をしているにもかかわらず遠征へ行かれた受講生もおり大変強い意欲を感じ、とても嬉しいです。京都は歴史ある街でお寺の作りや樹木の植え方がとっても立派です。1000年ほど前に建てられた国宝も沢山あります。とても立派な太い柱や長くて広い廊下を歴史的人物が生活していたんだと思うと感慨深いです。

鏡面反射をうまく利用した写真

 水面が鏡のように反射し、風景が写り込む写真は乙なものです。今回は3名が鏡面反射を生かした作品を発表しました。

色彩を意識した作品も多かった

 紅葉といっても、樹木によっていろんな色があります。もみじの被写体が多かったとはいえ、全員が同じ色の紅葉を撮ったわけではないのです。また、もみじだけでなく、イチョウをいれたもの、青空と雲を入れたもの、五色幕をいれたもの、苔という緑色をいれたものも見られました。皆さんの工夫が写真に表現されています。

タイトルをつけるという難しさ

 タイトルをつけるのは大変です。ですが、タイトルがなければ「ただちょっと良い写真撮ったね。」で、終わりです。作品にはタイトルが欠かせません。また、タイトルとの一致性も重要です。文字を解釈して写真を見て人を納得させられるかが大きなポイントになると思います。

次回は

 今回は、とっても充実した写真が並び充実していたように思います。今回は人数も多かったので、次回も講評の続きをしたいと思います。

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