2025-02-27 19:30-21:00 北國新聞文化センター | 講師: 清水 梅子

みなさんこんにちは。第139回に引き続き、私が発案したゲームを受講生たちにやっていただきます。
露出の基本を考えるゲーム
このゲームは、写真教室の講師が、受講生に楽しみながら露出の設定を考えてもらうために開発したオリジナルゲームです。ディーラーが指定する写真を撮るために、3人のプレイヤーが協力してカメラ設定を考えるゲームです。
数値が決まったら(適正露出であろうと思ったら)「整いました」と声をかけて(リーチのようなもの)、他のプレイヤーにYESかNOで意見を貰います。もし、他のプレイヤーの意見によって、考えが変わるようであれば宣言を取り下げます。そのまま宣言をするときは「適正露出宣言!」と言いながら手を挙げましょう。

宣言をしたら、すぐさまその数値で指示されたものを撮影します。ディーラーがその撮影画像を見て判断します。
用意するもの


ゲームを盛り上げるために、細々としたものを用意しましたが、これを読んでいる方でやってみたいと思った方は、サイコロ2つあれば始められるゲームです。
ゲーム1回目 被写体は「教室」の適正露出
今回、2度目となるこのゲーム。受講生の皆さんもだんだん慣れてきて、できるだけ早く宣言をして撮影をしたほうがチップが多くもらえることから、大変手際良くゲームが進行していきました。

ゲーム1回目 第1週目 / ISO200 F16 SS 2″


ハイキーを超えて、結構白飛びしていたのでペナルティとなります。ペナルティは-3枚ですが、撮影した人は結果にかかわらずチップは1枚もらえます。気を取り直して2nd Lap(2周目)へ。
ゲーム1回目 第2週目 / ISO200 F4 SS 1/30

白飛びデータから、適正露出を導きます。


おめでとう!無事に適正露出で撮影することができました。適正露出宣言をした人は、2周目でも3周目でもボーナスチップがもらえます。撮影した人には1枚もらえますから、適正露出宣言と撮影をすれば6枚もらえます。さらに2周目以内で適正露出であればチップは全員2枚ずつもらえます。失敗を恐れずに、どんどん宣言をするのが良さそうです。
2回目 被写体は「北國新聞文化センター夜の外観」
せっかく室内の露出が大体わかってきたのに。次は夜外観撮影。受講生の皆さんは、ついこの前まで作品発表の撮影をしていたので夜景は得意ですね。夜の設定もきっとお手の物でしょう。
ゲーム2回目 第1週目 / ISO400 F11 SS 1″

そういえば、誰もチップでヒントを購入していません。運にまかせて、そして自分の感覚を信じて設定を考えています。

満場一致でYESの意思表示が場に並びます。早速撮影へ。

一発で、適正露出を決めました!
M.M.「一発で決まると、気持ちのいいもんですね」と、嬉しそうなお言葉をいただきました。
そうですね、麻雀で言うと「リーチ、一発、ツモ!」みたいな気持ちよさではないでしょうか?
見事な適正露出の一枚です。
3回目 被写体は「駐車場から見える木星」
なんと、一発目でISO3200が出ました。ラッキー☆さらにF5.6と幸運が続きます。
ゲーム3回目 第1週目 / ISO3200 F5.6 SS 15″
早速撮影です。

結果は。。。
残念、真っ白です。
ペナルティのチップを支払い、ゲームの続き2周目(2nd Lap)です。

この「スルーカード」に注目してください。スルーカードは今回新しく作ったカードです。設定はこのまま設定を変えたくない場合に使えるカード「パス」と同じ意味のあるカードです。それ以外は、ダイスをもう一度振るしかありません。(※ヒント購入では、ゲーム始まりに好きな数値を購入することができるのですが現在の状態の数値を買うことはできません)
プレイヤー達が再チャレンジするプレイヤーのためにスルーカードを使ってくれました。これがまさに思いやりです。そうすることでSSの数値だけを変えれば良いわけです。
ゲーム3回目 第2週目 / ISO3200 F5.6 SS 4″

この写真の上の方に写っているのが木星。
さて、結果はどうだったでしょう。

結果は、ハイキーでしたが、木星が写っているのはわかりましたのでO.K.です。
ISO3200の明るさと、ライトアップされている駐車場から木星という明るい場所から暗めの対象での撮影は、調子が狂ってしまいます。作品を撮るときにこういった悪条件のシチュエーションで撮影することはありませんからね。
さて、次は最後になるかな。
ゲーム4回目 被写体は再び「教室」の適正露出
被写体は、1回目と同じ「教室」の撮影となりました。

ゲーム4回目 第1週目 / ISO400 F4 SS 1/60
早速撮影してみます。

結果は、結構ハイキーでした。ですが、1週目で終わらせた方がみんなにもらえるチップが多くなるのでここで終わらせます。

ゲーム5回目 被写体は3度目「教室」の適正露出
次こそは適正露出を狙って、配置換えをせずゲーム5回目に突入です。

「スルーカード」の他に、「指名カード」も用意しました。「指名カード」は、自分が担当した数値を自分で考える自信がないとき、プレイヤーの中の人を指名し、指名した人に撮影データを指示して貰える便利なカードです。チップ8枚と交換できます。
ゲーム5回目 第1週目 / ISO200 F8 SS 1/30

みなさんに見守られながら、撮影をする宣言者。

おお、見事に適正露出になりました!!おめでとうございます。
ゲームの結果

ゲームの結果は、このような感じになりました。カード購入をした場合は、手数料などなしでチップに変換することができます。
なかなか、面白い結果になりました。
受講生からは、
「YES NOの意思表示をして、予言通りの結果だった場合は、チップをもらえて、そうでない場合はチップを没収されるというルールはどうですか?」
「指名カードで指名されて、良い結果だった場合、指名された人にもチップが欲しい」という声がありました。早速その意見を採用をすることにしました。おかげで、チップの扱いがだいぶ見えてきました。
みなさんが、カメラ設定について一生懸命考えてくれていたこと、互いに協力的である事、メンバーを思いやる様子が見えてることができて感動的でした。単独の働きをしなければならないのだけど、チーム力を試されるすごく良いゲームだなと我ながら思ってしまいました。
次は、足を引っ張るゲームを考えようかな。。。ww
次回、2025年3月13日(木)「自作フィルター作り」
次回は、自作フィルターを作ります。ご持参いただきたい道具は以下の通りです。
・カッターナイフ
・カッターマット
・定規
・ハサミ
・110円(材料費)
・筆記用具
・カメラ機材一式(レンズ、カメラボディ、三脚)
では!
コメント