2020-06-07 18:30-19:55
みなさん、お久しぶりです。2月の下旬を最後に、3、4、5月と3ヶ月間コロナで教室はお休みで受講生の皆さん、モチベーションが下がってしまったのではと心配していました。
しかし、写真教室のグループLINEに受講生が撮影した写真や、どこどこに撮影に行ってきたよ、という連絡があり、教室がお休みの間も撮影されていらっしゃる方がいて講師としては大変嬉しく思いました。
グループ講座というのは、他の人の考えや気持ちを新しく知り、また良い刺激を受けお互いを高め合うという性質を持っています。
今回の講座内容
今回は、4ヶ月ぶりだったので最後の講座内容で扱った光の角度について復習し、その後自分が撮影した写真を持ってきて机に並べてお互いに鑑賞するという内容でした。
過去の講座内容
もう4ヶ月も前のことです、忘れてしまって当然。。。第24、25回で実施した内容をご覧ください。みなさんが撮った懐かしい写真もお楽しみください。
4つの光の向き
①光の角度によって被写体にどういう影響があるのか
a.順光・・・被写体の色を綺麗に表現
といっても、狙った被写体に満遍なく光が当たっていれば、その部分は綺麗に色が出ます。また、順光はスナップの定番ですよね。特にテクニックもいらない。ただ、順光で写真を撮ると、モデルたちは決まって眩しそうな顔をする。だから、順光で撮影するときに私はこんな説明をします。
「「せぇの!パシャ!」って撮るから、それまでは目を瞑ってていいよ。」って。
女性は結構写真に写るの慣れてるんだけど、男性はそのまま目を閉じている場合がありとても面白いです。写真撮るとき、一度はやって見て、場は和みます。
b.逆光・・・シルエット強調や透かし写真に
逆光で注意したいのが、「AF」と「測光モード」。
AFというのは、オートフォーカス機能のことだけれど、逆光になるとレンズについたゴミや色々なものに光があたり、カメラ側は「どこにピントを合わせたらいいのの?」って困ってしまいます。うまくいかないときはMFで頑張ろう。
明るさについては、マルチパターンにすると全てがシルエット調になりがち。ストロボや十分な光量がない場所で、自分がスナップ写真を頼まれたら露出に気をつけよう。モデルは笑顔で5秒くらい動かず息を止めて。
※シルエットを狙った撮影ならそれでO.K.。シルエットをとりましょう。
c.サイド光・・・陰影を強調する写真に
太陽光を利用して撮影する場合は、早朝か夕方ということです。影が長く伸びるあの時間帯です。
d.半逆光・・・雰囲気や立体感のある写真に
全てのことに言えることだけど、被写体によって陰がどんな風に出るかというのは、実際の被写体に光を当てて見なければわからないものが多いです。卵のようなシンプルなものだとわかりやすいですが、たくさんトゲが出たり凹凸が多いものなど複雑な形をした被写体だと、ここにほんのりした光が欲しいのにという場合思い通りに行きません。
大切なのは自分が好きなものが何かということ
理論的なことよりも、「こっちの方が好き!」自分の感覚で撮って見ましょう。
受講生の方たちの中には、大変真面目な方たちが多いです。私の説明したことを忠実に理解して解釈してくださっています。でも、私の言っていることはほんの一部の例であって「絶対」ということではないのです。
自分の写真見せ合いっこタイム!
えーと、想像以上に持ってきてくださった写真が多く驚きました。一生懸命並べたので、その時の様子の写真を撮るのを忘れてしまいましたorz
なので、言葉で書きますね。今回は、言葉の多いblogになります。
私からプチ講評
K井さん・・・「赤は情熱の色!」という信念をもとに赤系の一輪花の写真が多く、誰が見てもK井さんの写真だなとわかるような個性があります。ご自分でプリントされたのか、昔親がとってくれたフィルム写真のようなセピア気味の色が、なんとも言えない渋さを物語っていました。「自分の好き」を信じることは大事!このまま自分らしく写真を撮り続けていってください。
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Y田さん・・・デジタル写真の現像、合成テクニックはお見事です。ただこの教室では扱わないんだ、ごめんね。でも、自由に好きになんでもやってね。風景写真の撮影しているロケーションや狙っているものはとても良いんだけれど、構図が雑だったりピントが合っているのかあっていないのか曖昧なものがありました。もしかして、レンズを一回落とした?レンズ調整をした方が良いかも。でも、そんな心当たりがないなら、一枚一枚丁寧に撮って見ましょう。
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S田さん・・・桜、夕日、海外の写真。教室で扱ったり、講座がない時期の写真を用意してくださいましたね。みんな、桜の写真のことなんてすっかり忘れているのに、さすが優等生!みんなの憧れ水上コテージ写真、T村さんが羨ましがっていましたね。海外の写真のスナップは、みんな大好きだと思います。もっと見たかったなと思いました。
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Hさん・・・一文字だからHさんになっちゃった。何が撮りたいのか、何が好きなのか何をしたいのかがわかってきましたよ!そのための道具が全て揃ったのも知っています。あとは撮るだけ!「Y田さんの◯◯の写真が良かった。僕が単に好きだというだけの理由」と説明してくださいました。はい、好きっていうのが大事です。好みを主張して、Hさんが目指すものを撮ってきてください!
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T村さん・・・たくさん写真をプリントしてきてくれましたね、ありがとうございます。コロナパンデミックがもたらした、貴重な無人施設の写真。レアンドロ・エルリッヒのプール写真は素材として売れるかもしれませんねw
そうそう、昔アイドルだった方のポートレート写真が一番良く撮れていました、プリントする時もうワントーン明るくしても良かったかな?と思います。ニューヨークの写真とかも見たかったなあ。
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S水さん・・・愛犬も飼い主も優秀なのか、カメラ目線。生き物を撮るというのは大変難しいことです。飼い主ならではの愛情たっぷり写真をこれからもたくさん撮ってください。お花と緑のロケーションも良かったですし愛犬の入れ替わり写真、2枚で一つといったような面白さがありました。写真のサイズは、2Lくらいにすると鑑賞しやすく良い部分も悪い部分も見つけやすいですよ。あともうワントーン明るくても良いかな?お気に入りの写真は2Lサイズにしてみましょう。
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M谷さん・・・とっても上手ですよね。受講生の方たちから、素敵な写真でしたと直接賛美の感想を聞けたかと思います。私が感心したのは、チョイスしてきた写真の色のバランスの良さです。オレンジ、赤、ピンクなどの暖色系から、黄色と緑、青とピンクなど配色の良い写真などで色彩豊かになり、並べたときに一番見栄えが良かったですよね。マクロ撮影のもので構図を強調し、vividで色を強調し、みんなの目を奪いました。かなり出来が良かったと思います。vividの落とし穴についてはもう説明しました。プリントしながら調整してみてくださいね。
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C谷さん・・・ネオン的な写真があったり、風景の写真があったりユニークな仕上がりです。色は全体的にブルーからパープル系で統一されていました。お好きなんですか?あの場にいた全員が度肝を抜かれた金魚の写真には脱帽。トイカメラ的な要素とおしゃれな発想があり、lomoなどのフィルムカメラを上手に扱えそうな方だなと思いました。フィルムに挑戦しても良いかも!
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N尾さん・・・C谷さんの、名もなき用水で撮影した写真のエピソードを聞いて「わざわざ気合い入れて撮らなくちゃ」という重苦しい気持ちから解放されましたと感想を述べられました。うんうん、そうなんですよ。気合い入れて撮るぞ!という日があったり、何かとるわけじゃないけど一応カメラを車に積んでおくか。という、軽い気持ちで良いんです。良いカメラをお買いになられましたので、ぜひともご活用くださいw
T森さん・・・忘れてないです。後から出てきます。
さいごに
皆さんに参考にしてもらいたいのは、C谷さんのような「イメージしていたものが撮れるまで何百回も撮りました。」という、ブレないイメージとストイックな根気です。
どんな風に撮りたいのか、どんなものをイメージしているのか。それがゴールですよね。でも、なんとなく撮ったとか、たまたま撮れたとかそういう写真には、「なんとなく感」がじわじわと滲み出るんですよね。だからイメージが大事です。ただ、イメージをしても、イメージ通りにうまくいかないことってありますよね。
それを、うやむやにするのか、今日は諦めるけど今度撮るのか。そういう粘り強さが大事なんですよね。
写真に限らずどんなことも、自分の力で取り組んだことや達成したことは一生自分ものになります。ぜひトライしてください。
と書いた一方、暑苦しいなと思われた方もいるでしょう。良い写真の中には、ファインダーなんか覗かないでシャッター押したらたまたま撮れたみたいな強運で写真を撮る人だっています。ズルいなあと思うけど、良くも悪くもそういう運命なんだよね。w
T森さんが、教室後グループLINEで講座で習ったことを生かした。半逆光のバラの写真を送ってくださいました。皆さんの写真をみて啓発されたとのことです。「頑張るよりも楽しくなってきた」という気持ちで取り組めたこと。お互いに良い刺激、こんな素晴らしい写真教室ってあるのだろうか。素敵な受講生さんたちに恵まれて僕は幸せです。
次回の教室は
次回は来週、示野の文苑堂にて2020-06-11 18:30-19:55となっております。もし体験の方がいらっしゃいましたら、500円と受講生に見てもらいたい自分が撮影したプリント写真をご持参ください。
では、また来週!
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