2021-08-26 19:30-21:00
今日は1名欠席です。
アルコールで手指消毒&検温
ドアノブ周辺や電気スイッチなどはアルコール消毒を行なっています。検温後も体温計やボールペンををアルコールで除去しています。
使用するテーブルや椅子は、各自でアルコール消毒をしていただいています。
今日は、糸くずが机の上にあって(それはいつも)、「先生、針が落ちていました」と受講生の方が針を3本も発見されて、ビックリしました。。。危ないです。針を使う教室だったのでしょうねえ。
針を落としたらダメでしょう。
今日のテーマ
前回、課題として撮影してきてもらった夜空とか星空の写真にクリヤーケースを入れて、油性マジックで星と星を線で結んで、星座線を書きこんでいきます。
大きくズレていなければO.K.
星座線に決まりはありませんので、大体自由ですが、調子に乗ってズレちゃうと区画をはみ出す恐れがあるため、定番の星座線を引いてもらいます。
今回使用する副教材
天体観測ノート
https://www.study-style.com/jiyuu/data/astro_note.pdf
今日は、Kenkoの家庭用プラネタリウム(ステラリウム)と、お気に入りの『ハーシェルオブジェクト』です。大きくて見やすいんだよね。『ポケットスカイアトラス』はコンパクトで紙が丈夫。『フィールド版星図』は索引が探し難くて使いにくいので気に入ってない。。。オススメではない。
Kenko プラネタリウム NEWスターミュージアム
The Cambridge Atlas of Herschel Objects
Sky & Telescope’s Pocket Sky Atlas
で、これがノーマルでいいと思う。
私は使ってないけど、安いのはこれ。でも、バイエル符号がない。けど、初心者にはわかりやすいかな。
写真から、星を探すのって難しいと思う?
受講生に聞いてみると、「雲があると星座がよくわからなくなる」「星座の見つけ方そのものがわからない」「北極星をまず最初に見つけて、いろいろ星を辿れるけど、北極星が見つけられない場合には、ざっくりと方角しかわからないので、非常に難しい」
確かにそうですね。普段、星を見ない人にとっては、星空の下で星座を見つける事は難しいことなんです。が、慣れてくると見つけられるようになりますよ。
じゃあ、早速写真に線を引いていこう
写真をケースに入れて、油性マジックで線を引きます。
星座早見版を使いながら、手掛かりになる星と照らし合わせて
まあ、こんな風にわかりやすいものから見つけて、線を引いていきます。
ひとつわかれば、じゃあ、これは「○○座かな」という感じでうまく見つけられる場合もあるのですが、わかりにくい写真もあります。
定規を使って、角度や距離を測っています。細かい星を調べるには、やはり星図が必須ですね。ただ、それなりに値段がするので強制はしませんが、もう少しちゃんと知りたいと思う方はぜひ一冊お買い求めください。
休憩は、目とか脳とかいろんなところを休めるためのもの
休憩時間でも一生懸命星と星を線で結ぶ受講生たち。
頑張っていますね。答えをあっさり教えてあげるのは簡単なんですが、自分で見つけると記憶に残りやすいので「この写真の中の、コレは○○座のどこの部分」というヒントを与えて指導をしています。
どうしても難しい場合や、ちょっと間違っている場合には、一緒にやります。皆さん「目が疲れたー」と大変そうでした。
星座を探すことができました★
ご自身で撮影した写真に写る星が、どういう星座なのか、色々と発見することができましたね。
星座のサイズ感がよくわかんなくて難しいと言った感想もありました。
そうなんです、写真ではそこが大事なところだからね。次回はそれについて触れます。
ちょっと投影
細かい字を見て疲れたので、ステラリウム投影をしました。今日は、NASHICAも使いました。
目が疲れた後に、首が疲れますね。(笑)
星座絵と星座線、星座名が書かれているので「これなら分かる!」と受講生から好評でした。
黄道十二星座について
今日のステラリウムは、黄道十二星座についてお話しをしました。
黄道というのは、太陽の通り道のことで、お誕生日星座はその太陽の通り道にあることになっているので(今、歳差運動で黄道十二宮はちょっとズレてきてるんだけど、星座はそのままだから気にしないで。)
誕生日に自分の星座を見ることができないのは、太陽の位置にあなたの星座があるからですね。
これから秋の星座がどんどん見やすくなってくるので、積極的に見て欲しいなと思います。
受講生からの質問
「スバルって、星座じゃないんですか?」
スバルは、星座ではありません。おうし座の中にある散開星団です。メシエカタログ45で、「M45」「プレアデス星団」(プレヤデス古書だとプレイアデス)。
際立って目立っていた散開星団「スバル」
日本の中古本で手に入る書物の中に、スバルに関する記述がたくさん残されています。
和名では時代によって「須波流」とか「統」とか文字を当てられ「須麻流(すまる)」「一升星」「六連星」と呼ばれていてさらに地方では方言「すまろう」「ムリカブシ」や、「羽子板星」「苞星(ツトボシ)」等で呼ばれていた。古代インドでは、「クリッティカ」と呼ばれ、中国では「旄頭」「胡星」。イタリアは「ラ・ケッタ」(テニスラケットとかのラケットだね。)、フィンランドは「篩」(ふるい)、フランスは「蚊よけ網」(ハエ叩きみたいなもの?)などいろいろな呼び方があったけれど、ざっくり言えば、和名の原意は今は全く失われていて、呼び名は「昴スバル」で落ち着いた。
※参考文献『星の民俗学』野尻抱影 著
※参考文献『星空のロマンス』野尻抱影 著
星のことに詳しくなくても、「青っぽい綺麗な星の塊がある!」って誰でもわかるもんね。
私の兄夫婦も新婚旅行先のフィンランドで「ツブツブ星団」を見たと騒いでいた。それを聞いて妹は吹き出しそうになった。寒空の中、青く光る星はさぞかし綺麗だったことだろう。
世界中で、どの民族もきれいだと思っていたに違いないと思うけど、フランスの蚊よけ網というのが気になる。ハエ叩きのようなものなのか?キラキラした手鏡とかに例えられなかったのだろうか?
よくある間違い
別に、めくじらを立てるほどのことではないけど、正しい表記を意識することは大事ですね。自分の親友の苗字は「渡邊」と書きますが、「わたのべ」と読みます。「わたのべ」と言う発音なのに「ワタベ」とか「ワタナベ」とか違う名前で呼ばれると、ちょっと困ってしまうと思う。
星座・・・カシオペヤ座
JR ・・・寝台特急カシオペア
というわけで、まだ終わっていないので、次回もこの続きをやります。
次回は、9月9日(木)
第57回 星空を撮ってみようpart6「星図を使って焦点距離の感覚を体得しよう!」
持ち物 (8月26日の講座で持ってきたものと同じ。定規を追加)
・星空の写真(過去にご自身が撮影したもの) 。無い場合は、受講生から借りましょう。
・写真サイズに合ったクリヤーケース
・油性マジック
・定規
・ハサミ
・筆記用具
・星座早見盤
・天体観測ノート(閲覧用・書き込み用)
持ち物は、今日と同じです。
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