今日は、世界一の最軽量テントLofotenの紹介です。
購入してから1年以上経っているんですが、使用したのは去年の夏の立山でした。
ソロとなると、誰にも頼れず全て自己責任で準備して荷物を背負って山行計画を達成しなければなりません。できれば、軽い方がいい。軽くてそして快適なのがいい。欲張りだけど、それでいてコンパクトだったらいいな。
そんな理想が形になったのがLofotenと思われます。
最軽量テントのほとんどが非自立式テント
軽量を最優先するのであれば非自立式テントというのが常識です。
と言うのは、自立式テントというのは、ペグなしでも自立していなければならないので、どうしてもポールに強度と本数が必要です。最低2本のポールを交差して安定させなければなりません。(いろんな種類があります。)
しかし、非自立式テントはポール一本で他はガイロープとペグ打ちでテントを建てるというスタイルなので、軽量化が可能なのです。(テントのサイズによって、ポールの本数が変わります。)
非自立式テントvs自立式テント
どちらが良いのか。
それは、ユーザーや山行内容によって変わってきます。ペグ打ちが面倒な人には自立式が圧倒的に楽だしおすすめですね。しかし、高所などの山岳地帯にテントを張る場合は自立式でもペグを打つのが常識です。どのみち、ペグは打たなければなりません。
Lofotenは非自立式テント
だったら、とにかくテントは軽いほうがいいじゃん!
ということで、どのくらいの大きさなのか見ていきましょう。
世界最小犬種チワワよりも小さい、Lofoten2
写真撮るために、白い布を敷いたら愛犬ギル(体重2.5kg)が寝はじめました。紙や布を敷くと、マットだと思いこんで寝てしまうんです。まあ、サイズ比較にちょうどいいね。
2.5kgのチワワと、Lofoten2と、NALGENEボトル1Lを並べました。
ナルゲンボトルとほぼ同じくらいのサイズ感ですね。
なんか、不安になる程コンパクトで、ちゃんと道具が入っているのか?
中身は?
ポールも全部ちゃんと入ってた。。。すごく小さい!!
筆箱のようなメッシュポーチの中に、Y字ペグが入っています。
シルバーのペグは、私の私物です。
軟弱すぎるペグ
いくら軽量といっても、こんな針金みたいなペグでは心配なんですけど。
ピンペグとYペグが5本ずつ入っています。
でも、重量がとにかく最軽量
2gのペグでどのくらい耐えられるの?大丈夫?
Nordiskのペグっていつも軟弱なイメージ
全部ではないんだけど、10年くらい前に購入したNordiskのノルハイムについてきたペグは、すぐにグニャんと曲がりました。でも、いまだに使ってます。
ただ、Nordiskユーザーのほとんどの方はペグは別のものを使っている印象があります。
自分はDAC社のペグを愛用しています。
ペグ打ちは、テントを設営する上で重要です。Yペグは、刺さりにくく抜きにくいんで、面倒です。
純正ペグに比べると、重いかもしれないけど、自分が山登っている間にテントが崩壊していたら嫌だからね。ペグは信頼性のあるものを打ち込みましょう。
使用する場所によってペグを変える必要があります
Lofotenを買うような人は、そんなことを当然知っているような人が買うと思うんですが。
富山県の立山の雷鳥沢テント場や、石川県と岐阜県にまたがる白山の南竜ヶ馬場野営場は、砂地ですが、むちゃくちゃ硬いです、そして、下の方に、大きな梅干しくらいの石が混ざっているため、ステンレスのペグだとぐにゃぐにゃになるんです。
ライダーさんのような方は、芝生のキャンプ場で使おうと思っている方がいるかも?芝生だったら、大丈夫なような気がしますが、2gのピンペグでガイロープにテンションをかけるというのはなんだか不安ですね。。。。
無風で晴天だったら大丈夫かもしれないけど、誰かが足に引っかかったら、すぐに外れそうだね。(テント場では、御手洗いなどに行く際、常識的な人は通路を通ってくれるけど、ショートカットするために他人のテント貼ってあるエリアを通過していく人もいる。静かに通過して呉れるのは別にいいけど、ガイロープに足とかひっかけるのは非常識だしテントすれすれを通過するのも非常識。ぺらぺらな布の空間なので歩く音とか寝ている人にはうるさいですよ。まあ、だから耳栓も持っていくといいです。)
テント本体
テント本体です。
裏側はこんな風になっていて、封筒のようになっています。圧縮もある程度可能で、すごく良くできていると思いました。
こちらの画像に、同じような大きさのものが三つ転がっているでしょう。
上は、NANGAシュラフ(ナンガ コンパクトDX120)
真ん中、Lofoten2
下がHilanderタープです。
とてもコンパクトです。
実際に張ってみた感想は?
2020年7月に富山県立山の雷鳥沢キャンプ場でテント泊をした時の写真です。
半弧のポールのみで、ペグ打ち、ガイロープの数も2本と少ないです。(ペグ打ちは合計10箇所ほど)
フライシートは、インナーが透けるほど薄いですね。でも、いいんだ、夏山だから。
こちらのテントは、インナーが1人用と2人用を選べますし、インナーを付け替えることもできる優れ物。
自分は、2人用を使っています。
設営にさほど時間はかかりませんでした。
黄色く透けているのがインナーの色。
タープ必須
山は突然雨が降ることがよくあります。このテントに限らずタープはあったほうがいいです。屋根がないと、雨のとき、すごく窮屈な思いをします。
タープを使うことで、雨が降っても伸び伸びと生活できます。
タープは小さいですが、あるのとないのでは大違い。簡易ツェルトにもなるし、なんでもいいからタープをおすすめです。なんでもいいと書いたが、それはブランドやメーカーのことであって、素材はコットンだと重すぎるんでナイロンのタープで。
前室があるテントでも、タープがあると良いですよ。本当。
こちらは、Nordisk ノルハイムを使用したハイキングの記録です↓
ノルハイムは現在廃盤で、後継品はオップランド2に当たるテントですね。
前室がありましたが、雨の時はものを干せないし、大人2人小人2人はちょっと狭いなと思いました。とは言え、もう少し大きなものとなると、重量が増えてしまいこれが限界だったんです。
テントの中は?
入り口は広いし、メッシュにもできるんで、快適だよ。
縫製がしっかりしているため、ファスナーが引っかかるということはありませんでした。なにせ、ファスナーは天下のYKKです。
一点気をつけて欲しいのですが、Nordiskのナイロン系非自立テントの出入り口って、いつも下にだらりと垂れ下がる傾向があるんです。
そうすると、砂地のテント場の砂がファスナーに練りこんでファスナーが閉まらなくなるという事態を招きます。出入り口は、まめに砂がつかないように、入り口ポケットとか丸めて紐で縛るというのを怠らないようにしましょう。(大きめのクリップや洗濯バサミなどで止めておくのも良い)
※特に雨天です。雨天での砂地の砂は厄介ですよ。パートナーなどがいる場合は、「面倒だけど気をつけて」って頼むか、開けっぱなしにしておくしかないですね。
また、タープ使用だから入り口付近にペグを打たなくてもいいんだよね。
輪っかがついていて、カラビナをつけて、歯ブラシなどの洗面セットを吊り下げる事ができます。
二人用のインナーにしたことで、結構広い空間があります。実際に、二人というのは、厳しいと思うなあ。緊急時に一緒に寝るだけっていうのであれば、良いのかもしれないけど。
荷物を全部外に出して、二人で寝るっていうのであればいいかもね。とにかく狭いと思うだろう。
FAST & LIGHTならLofoten1 ULWがオススメ!
テント生活というのは、寝転がって日記をつけたり、無線して遊んだり、室内でも楽しんで過ごしたい。でも、本当に寝るだけ、時間がなくてさっさと次の山に移動して縦走やロングトレイルのような急ぐ人には、Lofoten1が良いかもしれない。
天井がとにかく低い 70cm
山岳用テントの天井って、平均は低くても1メートル前後だと思う。(僕が思う、個人的な基準)
でも、Lofoten2は70cmほどしかないため、背の高い人には辛いと思うんだ。
自分は、身長152cmなのだが、今まで使っていたテントの中で最も天井が低い。
だから、インナーは2人用を選んだのだ。横になった時、少しでも体を広げられるようにと考えて。
テントをしまって、撮影も終わる頃、ギルも目覚めたようだ。愛犬と一緒にキャンプしたいね。
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