みなさんこんにちは、星のソムリエ®︎ゆすらこちゃん です!
(※星のソムリエ®︎は星空案内人資格認定制度運営機構が管理・運用する商標です。このコンテンツの企画・運営に星空案内人資格認定制度運営機構が関わったものではありません。)
先日行われた、石川県白山市にある「獅子吼高原(ししくこうげん)でジオパークと星空を観察しよう!」というイベントの様子をお伝えします☆
イベント当日の様子 ※10月22日更新
13:30-14:00 集合・移動
当日は、NPO法人オリヅルプロジェクトの代表である松村さん、今回のイベント担当である新家さんが参加者の皆様とジオパークのガイドさん、ゆすらこちゃんで顔合わせをするなりゴンドラに乗りました。
ゴンドラを降りて、階段を登っていくと素敵なテラス席に案内されました。
14:00-14:30 アイスブレイク
担当の新家さんから今日のイベントについての説明がありました。今日の司会進行も努めてくださいました。
NPO法人オリヅルプロジェクト代表の松村さんから、この日のイベント開催についての喜ばしいご挨拶がありました。
その後、講師からの自己紹介、参加者の方の自己紹介をそれぞれ行いました。
14:30-15:30 望遠鏡作り
早速、天体望遠鏡作りを行いました。
接眼部のレンズの向きを間違えないように、慎重に組み立てています。
今回は、高学年のお子さんもいたので魔改造にも挑戦してもらいました。
すると、僕もやると小学2年生の子も挑戦しました。メインの主鏡だけやることにしました。
魔改造というのは、油性マジックでコバ塗りをすることです。失敗しても大丈夫。ゆすらこちゃんが、プロ用のNikonレンズ清掃道具を持参したので綺麗に拭き取り、ピカピカに仕上げます。
でも、みんなが大量に失敗すると、すごく時間がかかります。
時間がたっぷりあるので、できるだけはみ出さないように、慎重に、ゆっくり、丁寧にお願いします。その方が、早く完成します。
早く組み立てたいという気持ちはあるかもしれませんが、早くて良いことは特にありません。
急ぐ方が、失敗する確率が増えてモチベーションが下がってしまいかねないので、ゆっくり作ることが、成功の秘訣です。
完全に組み立てる前に、「ちゃんと見えるかな?」しっかり確認してから蓋を閉めましょう。保護者の方が見守って、一緒に組み立てます。
中学生のお兄ちゃん、魔改造を完了させて無事に完成させました。お疲れ様!
組み立て望遠鏡に付属するこの冊子。この中身、とっても優秀です。
「私の望遠鏡編なんです、逆さまに見えます」という方がいました。「そうです、合っています」というと、驚かれていました。
組み立て望遠鏡には、15倍、35倍の倒立像(天地が逆に見える)タイプのものと、正立像の15倍のものがあります。もし興味があったら、正立像の望遠鏡もおすすめです。
早速作った、組み立て望遠鏡で景色を見ようとするほのかちゃん。鏡筒に、かわいいイラストを描いてるね!
さて、次はジオパーク学習です。
15:30-16:30 ジオパーク学習
ジオパークガイドの、吉田洋さんです。なんだか、女優さんみたいなお名前ですね。
扇状地を見下ろしながら、ジオパーククイズ。「さて、ここは標高どのくらいでしょう?」誰も手を挙げないので、ゆすらこちゃん大人だけど「はい!」って言って「650m」って胸を張って言ったら、「正確には、649.3m」←合ってる? と言われましたww 胸を張って、恥をかいてしまいましたwww
「まあ、やく、約650mやね」と言うことでした。
その頂上であることを示す、三角点は草がボーボーだったので、木に括られている札を見せてもらいました。
次は、「仏舎利塔」を見学です。ええ、獅子吼にこんなところあったの?全く知らなかった。何回も、登って遊んだことがあるのに。。。こんなところまで来たことがありませんでした。
たくさん歩いて、いい感じに涼しくなってきました。
「最後に、何か質問あるかな?」と、ジオパークの先生に質問したお子さんは、特別な国土地理院の地図をもらっていました。その地図には、同じ等高線に色が塗られている手の込んだもので、羨ましいなと思いました。
吉田洋先生、ありがとうございました。
16:30-17:00 軽食・休憩
休憩時間に、先ほど配布されたパンや、おやつを食べたり遊んだり。パンは、白山市鶴来町にある「根来製菓所」さんで作られた『職人づくり』のおいしいパンです。
自分も一ついただいたのですが、粒あずきロール、ふかふかのパンにふわふわクリームでめっちゃ美味しいパンでした。地元のスーパーマーケットに時々売っていると噂を耳にしたので今度買ってこよう。
美味しいパンは、一瞬で消えました。
今日は、イベントもあり、きのこ汁の販売がありました。参加者の方は、それを飲んで体を温めてました。
これから和太鼓の演奏などもあります。日が沈み、寒くなってきました。
17:00-19:00 星空観察
まだ完全な日没ではないので、夕日を見送り金星が輝いています。アルクトゥルスもしっかり見えてきました。紫金山アトラス彗星はこの日は見えなかったと聞いています。空が暗くなるにつれて、曇ったり晴れたりを繰り返す。月が雲の中に隠れたり出たりを繰り返しています。せめて、月くらいは見たいなあ。
薄暗くなり、持参した三脚や貸し出し用の三脚に自分で組み立てた望遠鏡を取り付けて、ピント合わせをしたり、見たいものを導入をしていきます。
ノーマル望遠鏡と、魔改造望遠鏡の比較
月が出てきたので、観察することができました。
お母さんはノーマルで、お子さんは魔改造をしたと言う親子さんは、月を見比べて観察しました。
「全然見え方が違う!!」「全く同じ製品なのに、魔改造するとこんなにも違うの???」と、声をあげていました。
天地が逆さまになって見えることに、違和感を感じる方もいるようです。そこに違和感を感じる人は、もう初心者ではないですね。ステップアップに正立像のフィールドスコープタイプをどうぞ!
土星もしっかり確認できました。こんな向きですよね?と、確認。
15倍だけど、土星のリングがわかるもんね。ガリレオ・ガリレイが、「土星には耳がある」と表現していたのは有名な話。まさにその表現がぴったり合う見え方だった。
(ガリレオの自作望遠鏡の倍率は、9倍だったみたい)
MIYAUCHI SC60i “正天望”「月光」22倍
答え合わせがないと心配になるので、15倍とそう変わらない22倍のスコープ「月光」で土星の見え方を確認してもらいました。
「こういう見え方かあ」と、脳内にインプットしてもらってから15倍で覗いてみると、「同じように見える」そして、「これは土星で間違いない」と言うことを確認してもらうことができました。
みんなが作った望遠鏡は、完成してからずっと自分の大切な望遠鏡として使えるものだから、星が見える日には覗いて使ってね!
コリメート撮影に挑戦
スマホのレンズを、アイピースに当てて撮影する方法です。こう言う時、正直フィールドスコープの方が扱いやすいですね。お子さんは、コリメート撮影で露出とピントを上手に合わせていました。
大人の方は、意地でも組み立て望遠鏡での月面撮影を試みていました。上手に撮れていたようですよ♪
手持ちでも楽しむことができる「組み立て望遠鏡」ですが、三脚につけるとより扱いやすいです。鏡筒本体が軽いため、中古のビデオ三脚など安く買えるもので十分です。
あ、アイピース指紋で汚れてた。。。。。。。。。
結構冷えてきたので、寒い方は早めにおかえりです。
19:00 解散(ゴンドラ最終 20時)
解散の時に、「望遠鏡が濡れてます」と言っていました。夜露が上から降りてきて天体望遠鏡に付着してしまうのです。
そんな時は、まずタオルで外側の湿気を拭きます。レンズはそのまま。
レンズは、明るい部屋でゆすらこちゃんがプレゼントしたレンズ拭きで、砂利やゴミのようなものがないことを確認してからゆっくり、縁を描くように拭きましょう。強く、ゴシゴシしないようにね。
望遠鏡は、できるだけ寒暖差のないところで管理してもらうのが良いです。と言っても、人間と一緒で、蒸し暑いの嫌いだし乾燥しすぎるのも嫌。埃だらけのところも嫌。しばらく使わない時は、大きなZiplockの中に、シリカゲル(乾燥剤)と望遠鏡を入れよう。友達にも見せてあげてね。
イベントは無事終わり、みんなでゴンドラに乗って帰りました。
とっても楽しかったです♡
素敵なイベントを企画・運用してくださったNPO法人おリヅルプロジェクトの皆さん、ご参加してくださった皆さん、短い時間でしたがありがとうございました。
イベントは終了いたしました、たくさんのご参加ありがとうございます ※2024年10月12日
さて、みなさん。急な告知ですが来週の土曜日に素敵な親子さん向けイベントがあります。※告知日2024/10/04
特定非営利活動法人 オリヅルプロジェクト主催のイベント
子どもゆめ基金 助成活動情報サイト
2024年10月12日(土)獅子吼高原(標高 約650m)でジオパークと星空観察をしよう!
日時◆2024年10月12日(土)13:00ごろから19:00ごろまで
場所◆集合場所パーク獅子吼、観察場所はスカイ獅子吼(石川県白山市八幡り110)
対象◆小学生、中学生、高校生、(及び 保護者)
定員◆先着40名
参加費◆2000円/人 (ゴンドラ往復、軽食代を含む)
※雨天でも天体望遠鏡作りと望遠鏡の使い方などを学びます☆
主催◆NPO法人 オリヅルプロジェクト
後援◆鶴来まちづくり協議会
申し込みフォームはコチラ↓
イベントの内容ざっくり
みんなでゴンドラに乗って、スカイ獅子吼(標高650m)に上がって、
「望遠鏡作り」をします。(←ここ、星のソムリエ®︎ゆすらこちゃん)
その後、ジオパークの公認ガイドさんから「ジオパーク学習」をします。(←ジオパ公認ガイドさん)
次に、薄暗くなってきたら「星空観察」をします。(←ここ、星のソムリエ®︎ゆすらこちゃん)
望遠鏡は、持って帰ることができます。
※雨天時は、内容が変更になる場合がございます
☆☆☆イベント スケジュール☆☆☆
13:30-14:00 集合・移動
14:00-14:30 アイスブレイク
14:30-15:30 望遠鏡作り
15:30-16:30 ジオパーク学習
16:30-17:00 軽食・休憩
17:00-19:00 星空観察
19:00 解散(ゴンドラ最終 20時)
持ってきたら良いと思う持ち物
メモや筆記用具
興味があることをメモしたり、そのとき疑問に思ったことを、後から質問できるようにメモがあると便利ですね。
服装
防寒着
獅子吼高原は標高650mなので、風がふくと寒いと思います。平地の気温から、100m上がるごとこに0.6度下がると言われています。すると、0.6✖️6=3.6 50mは、0.3度。
つまり、平地に比べて3.9度低いということです。
平地が20度なら、獅子吼高原が16.1度くらいになることもあるということです。
また、夜になると冷え込むので防寒着があると良さそうです。
星空観察
三脚
作った天体望遠鏡は、倍率が高いから手で持って使うのはちょっと大変。だから、三脚があるととっても便利だよ。カメラ用やビデオ用に使われている三脚や、ハードオフなどに売っている中古の安い三脚などがあると便利だよ。
星座早見盤
学校でもらったり、おうちにあるもの、Seriaなどに売っている星座早見盤があったらぜひ持ってきて!
方位磁針(コンパス)
自分が向いている方向を正確に知るためには、方位磁針があると便利だよ。彗星を探すときの手がかりにもなるし、おうちにあればぜひ持ってきてね。
赤いライト
赤いライトは、目に優しいよ。暗闇の中で、明るいライトを使うと、「目がぁ〜」ってなってしまうことがあるよ。赤いライト持っていないという場合は、赤いセロファンをライトに被せるように、輪ゴムで止めるのもO.K.
公式 告知フライヤ ↓↓↓
公式フライヤーに掲載されているQRコード(申し込みリンク)は下に貼り付けます。
この日晴れたら、紫金山・アトラス彗星が観察できるかもしれないよ
天気のことは、正直誰にもわからない。天気が悪くても、学べることがきっとあるはず。
ご参加、お待ちしております!!
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