『氷点』で有名な三浦綾子先生の随筆に登場する銘菓
三方六を買うと、お菓子についての説明書がありますよね。
そこに、このように書かれてあります。
ところで、他の都市のお菓子やさんに叱られるのを覚悟で言えば、帯広の街ほど平均してお菓子の美味しい街も珍しいのではないか。それはあずきの名産地だからか、ビートの名産地だからか。とにかくお菓子がおいしいことは事実である。とくにあの三方六というお菓子は、吾が夫三浦(味にかけてはちょっとばかりうるさい男ですぞ)の激賞して止まないお菓子である…。
三浦綾子先生随筆 北の話67話「十勝と帯広」より抜粋
まさに、名のあるお菓子と言っていいですよね。
お菓子のコンセプト
北海道開拓時代、開墾のための伐採が各地で行われて、まっすぐな木は建築のために、その他は薪に割り、厳しい冬の燃料としました。
木口のサイズ三方が、それぞれ六寸(約18センチ)であったため、「三方六」と呼ばれ、三方六の薪があかあかと燃える裸火の炉の灯を囲んで団らんをし、疲れをいやしたのです。
http://www.ryugetsu.co.jp/particular/sanpouroku.html
今に聞かれる「三方六」とは薪の割り方の基準であったのです。
それから、百十数年の今日、開拓時代の思い出深い薪の割り方から、白樺の木肌をホワイトチョコとミルクチョコレートで表現した薪の形のお菓子「三方六」が生まれました。
http://www.ryugetsu.co.jp/particular/sanpouroku.html
外側二つを自分が食べる
どういうことかというと、バームクーヘンの外側が、まるまるチョコレートがコーディングされています。
全部で6面あるので、端っこは5面チョコレートか砂糖みたいなのがかかってて美味しいところなんです。
でも、甘すぎは嫌いという人は、端っこを避けると良いです。甘党は、両端を食べましょう。
メイプル味と比較
ノーマルとメイプルを比較すると、チョコレートの色や模様が違う、バームクーヘンの生地の色が違う。
んで、たっぷりメープルの香りがします。これはこれで美味しいです。
交互に並べて見ました。メープルね、撮影する前に2切れ食べちゃったんだ。
このお菓子の思い出エピソード
学生時代に出会ったお菓子
私がこのお菓子を知ったのは、18歳の時です。学生時代、帯広市出身の紗織ちゃんがこのお菓子のことを教えてくれました。
「あんた、こんな美味しいお菓子知らないなんて可哀想。」って言われた。確かにそう思う。こんな美味しいお菓子を知らないなんて可哀想。それ以来、どこかで見つけると必ず買ってしまう。病みつきになるお菓子です。
札幌の叔母さんから
このお菓子は実家にあって、まいとし札幌の叔母さんが送ってくれるんですよね。
みなさんもあるでしょ、年末年始に実家に帰ると、いろいろ置いてある特産物、お土産の品、パッケージや箱だけを見て、「あ!大阪のおじさんからだ。」とか「長野の叔母さんからだ。」とかね。
三方六を見ると、札幌の叔母さんが送ってくれたものだと姪っ子はわかります。私が大好きなお菓子のうちの一つです。
今はなき、ノコギリ
さて、当時は、丸々一本、薪のような状態で売っていました。切り目はなかったんですよね。
これは、もう10年以上前に購入した時についてきたものです。薪を切り分ける時に使うノコギリです。粋ですよね。乙ですよね。ユーモアがありますよね。
ただ、現在はこれはついてきません。食べやすく切られているので。
こんな感じですね。切るのは楽しかったなあ。まあ、自分は一つ持っているから良いか。
北海道から本州へ持ってくるとき、手荷物にしないとチョコレートが割れます。
せっかくの美しい木目のマーブルチョコレートにたくさんのヒビが。いや、それはそれで本物の木のようで好きだけど、バームクーヘン部分とチョコレートを同時に食べたいから。パラんと落ちるところが本当の白樺の皮みたいな気がするけどね。
オンラインショップがあるよ
どちらも美味しい三方六です
あじはノーマルもメイプルもどっちでも良いです。美味しいから。
こんな食べ方をすると、注意されると思うけど、わたしは小分けしてラップに包んで冷凍してます!一人でこんなに食べられないから。そして、ニヤニヤしながらホットミルクと一緒にちょっとずつかじるのが好き。
したっけ〜!
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