みなさんこんにちは。
父の愛馬が蹄を切る日だったので、立ち会いました。
馬の蹄の手入れをする職業のことを、「装蹄士」(そうていし)といいます。
いつも頼んでいる方は、大井競馬場で装蹄士をされていた経験豊富な若手のホープです。
とっても上手なんですよね。
うち、馬は二頭いて、一頭は真っ白い馬、ウェルシュマウンテンポニーのヒーローくん。彼は(セン)自分で爪をガッガッが!と擦り付けて自力で削ってしまうタイプで、爪切りを嫌がるんですよね。
二頭目は、白と茶色のピントホースのフローレンスジョイナーちゃん。出産経験があります。出産後、青草ばかり与えられて蹄葉炎になってしまいました。人間でいうと、糖尿病ですね。そのため、定期的な運動や投薬で治療しながら餌の量をみて、注意深く観ていなければなりません。
で、蹄葉炎っていうのは、歩くときに血管が圧迫されて、蹄が痛いんですよ。
だから、ゆっくり歩いて、歩くの嫌がって辛そうなんです。
立ち会いの前日にも様子を見に行ったら、泣いてました。痛かったんだと思います。歩き方も、変だったし、爪が当たらないように、よいしょ、、、って感じで歩いていました。
「あした、蹄切りだからね。」と、優しく声をかけながらブラッシングをしました。
するとヒーローくんがやってきて、私のお尻をつつきます。「俺もやれ」と言わんばかりに。
いくらポニーでも、一人で二頭のブラッシングは結構きつくて良い運動になります。
セルフィーに興味津々
セルフィーで写真を撮っているのですが、牧草の上にスマホを置いたらフガフガ匂いをかいでいました。イライラさせないために、少し牧草を与えてリラックスさせます。
装蹄士さんのお道具
この道具で、馬の蹄を手入れしてくれます。
左前足から
順番が決まっているのかどうかはわかりませんが、やはり顔に近いところからするのかな?と、思います。
爪の色に注目して
削られて白くなってるね
鎌みたいな道具
爪の部分を削っていきます。
ペンチみたいな道具
そして、バチンバチンと、挟んで切ります。
やすり
人間と同じように、ヤスリで削ります。
パルミジャーノチーズみたいに、粉が舞っています。
馬もリラックス
あごを乗せて、目がとろ〜んとしてます。
ちょっと拡大
馬もリラックスしてるねえ。
気持ちよさそうな表情です。よかったね!!
シンデレラみたいになっている
馬が、「お手」しているみたいですね。
嫌だったら、暴れるはずなので、暴れないということは、嫌じゃないってことですね。
次は右前足
馬主も立ち会い
わたしのお父さんです。けっこう、お年を召したので、おじいちゃんです。
右後ろ足
ここが凄い!
装蹄士さんはみなさん、やってくれていると思うけど、これ、難しいですよ。
うちの馬ね、何回も書くけど蹄葉炎だから歩くの痛がるんですよね。
装蹄士さんは、そのことをよく知っていて、この子が歩くときに足が痛くならないように蹄を削ってくれるんですよね。
足をつけたときの角度などをしっかり見て、削ってくれています。
終わった!
手際よく、上手だったので馬も暴れず大人しくしてました。気持ちよさそうにしてたよ。
毎回丁寧にしてくれて、装蹄士さん、ありがとうございます!
おかえりーー
蹄を切っている間、別々の場所にいたのでヒーローくんが鳴いていました。するとジョイナーも返事をするように鳴いていました。
馬リンガルとかないのかな?何を言っていたんだろう。でも、普段鳴かないので、きっと、「もう直ぐ終わる?」とか「おわるよーー」みたいなことを言っていたんじゃないだろうか。(憶測)
ウェルシュマウンテンポニー 月毛
ヒーローくんは、大きすぎないけどポニーにしては大きめです。冬になると、冬毛で白い毛を生やしてユニコーンのような美しい馬になります。
まつげは真っ白いけれど、目は茶色、アルビノではないのです。ヒーローくんは、夏になると、この真っ白い毛が全部落ちて、ちょっとだけ黄色っぽい毛が見えます。だから、月毛です。
月のような色の毛になるのです。
天文に興味があるものとしては、ちょっぴりロマンを感じます。
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