みなさんこんにちは、清水です。
新型コロナウイルスの影響で、日本中がインドアに。トイレットペーパーやティッシュ、マスクが品切れに。大変な非常事態です。
とにかく、うがい手洗いを徹底するしかないですね。外出したら、ジャケットは玄関で脱いですぐに洗濯するなどして予防に徹しましょう。バランスの良い食事とビタミンを摂取してカラダを守りましょう。
さて、新型コロナウイルスの影響で「北國新聞文化センターの写真教室」は3月休講になってしまいました。その為3月の分は4月に振替となります。4月に毎週4回もあるわけですね。急に予定が変わることになってしまい申し訳ありません。
教室を楽しみにしてくださっていた受講生の皆さんのために、今回はスマホの撮影テクニックを紹介しましょう。この記事を読んだせいで、カメラはもう必要ないとか思わない。カメラの方がキレイに撮れるから。
せっかくのお休みです、ぜひ撮影にお出かけしてみてはいかがでしょうか?
人が少なそうで、景色の良いところといえば。この時期は海がオススメですよ♪
春霞なんて言葉がありますが、北陸はよく雨や雪が降ります。それは、湿度が多いから空が綺麗じゃないのでは?なんて思われる方もいると思いますが、んなこたない。
雨が降れば、空気中の水分とともにチリやゴミが下に落とされ空がクリアになります。そんな日は、北アルプスの先端が見える富山県射水市へ足を運んでみてくださいな。
見せたくなる写真教室 blog特別編
iPhone6sでスマホテクニックの解説をします
今回説明に使用した写真は、2019年12月にiPhone6sで撮影したものです。
メーカーや機種が違っていても、カメラの基本的なことは同じです。また、アプリを使ってマニュアル撮影をしている方、それ以上の機能や能力のあるスマートフォンもたくさんあります。iPhone6sというスマホはけっこう古いですがユーザーもまあまあ多いです。そのため、説明するにはまあちょうど良いいかなと思います。
iPhone11とかファーウェイのライカレンズや、レンズ2個あるデュエルレンズタイプは次元が違いますので参考にならないかもしれませんが、新しくないスマホをお使いの方には参考になるかなと。
海王丸パークみどころと撮影テクニックを紹介
①まずは駐車場から公園内へ向かう時の風景
富山県射水市海王町8
正面にある船ですが、ある期間だけ白い帆をつけます。その時は、この船と背景の立山連峰を収めるのが定石。フォトコンではだいたいその構図で入選していると言った印象です。ただ、やはり誰かがやったその構図を真似してもいまはその撮り方がパターン化してきた為そろそろ入選しないかもしれませんね。なにかプラスひと工夫がいるでしょうね。その為に、危険を犯したり交通違反をしたり人に迷惑をかけるようなことはやめましょうね。
②船を真横から見る
海王丸パークは、午後に逆光になります。そういう時は、露出を変えて撮影してみましょう。
左側の写真は太陽にタップしてピントを合わせています。iPhone6sはタップしたところにピントと露出が合うようになっています。だから、左側は船がいかにも逆光な感じ、シルエットな感じで撮れているというわけです。
右側の写真は、船にタップしてピントを合わせています。同時に露出も船にあっているので、船の色がよく見えますが空の太陽がある部分は白く飛んでいます。
※iPhone6sは単焦点(29mm)でF値(f/2.2)は固定
単焦点というのは、焦点距離が一つしかないというのは講座でも扱いましたね。29mmというのは35mm換算で29mmです。よくわからない場合はスルーしてください。また講座でやりますね。はい。F値は固定、つまりずっと開放だということです。絞ることができないんですよ、だから逆光で撮影するのはiPhone6sからしてみれば過酷なことです。目の瞳孔が開いた状態で太陽を見なさい!と言っているようなものですね。
③逆光や夜景など明度差が激しいシーンはHDRで撮影する
スマホに、HDRって書いてあるんだけど、「コレってなんなの?」と、実はよく知らない人が多いですね。
Hハイ Dダイナミック Rレンジ合成の略なんだけど、ざっくりいえば、明るさの違う複数の写真を同時に数枚撮影して、1枚に合成してくれる写真のことです。逆光や暗所の撮影でも肉眼に近い状態で写真を残せるというものです。
②で、露出を変えた2枚の写真がありますよね、この2枚を1枚にするようなイメージです。空は左のほうが良くて船は右側の方がいい。そういう物理的に無理な欲張りな要求をしてくる人がいるでしょう?そういう人はHDRがオススメです。だからといって、すべてあなたのイメージ通りになるかどうかわかりませんよ。HDRというのは奥の深い写真処理技術です。それ専門のコンテストがあるくらいなので簡単に合成合成と言わないように。単純に簡単に合成をしているわけじゃないんだからね、美しさを追求しているものだということをご理解ください。
さて、話が逸れましたがそういう技術を、HDRというモードにしちゃうだけで撮れてしまうスマホの良い部分です。
で、注意事項があります。明るさの違う写真を数枚撮る為、撮影に少し時間がかかったりブレると失敗します。iPhone6sは3枚撮影していますから、夜景なんかは3枚撮影する時間カメラが絶対に動かないようにしてあげましょう。
で、どんな感じになるのか見て見ましょう。
※iPhone6sのHDR比較画像
iPhone6s、HRD結構上手じゃん!
太陽は流石にコレが限界だったんだろうけど、船の色がちゃんと見えるし空の色もちゃんと見えますね、絵画っぽい仕上がりになり写真ぽくない。ま、こんな印象になるわけです。
講師としては、できるだけソフトなどでいじらず、カメラ設定やフィルターで駆使して欲しいところ。
④展望広場へ行こう
船を見たら、展望台へ向かいましょう。
この階段を登って、富山湾を一望しましょう。
スロープは2019年9月14日にできたばかり!
⑤無料で覗ける音声解説付き双眼鏡!
でも、この双眼鏡、音声解説などで目に障害がある方には良いですが、車椅子の方は見れませんよ?だって、高い位置にあるんで。。。車椅子の方が見えるように工夫した方がいいんじゃないの。。。リフトをつけるのは大変だから、双眼鏡の高さが上下に変わると良いですけどね。ワンダーアイなどもあるけどね。急には無理だろう。でもせっかくスロープつけたんだったらねえ。。。それか、低倍率の手持ち双眼鏡を貸し出すサービスとかないかな。
10×50 Nikon WX IFとか用意してくれたら、世界中の天文ファンと世界中のニコン党が泣いて喜びます。
⑥のぞいたら、コリメート撮影をしてみよう
どうやって撮ったかわかりますね?天体観測などで使う天体望遠鏡や、双眼鏡、それから顕微鏡など、いろんなものに応用できますよ。
コリメート撮影は、スマホならではですね。昔はガラケーやコンデジでコリメートをしていました。
ちなみに、本当は丸いはずなのに、全部写っていないこのような現象は「ケラレ」と言います。例えば、イメージセンサーがAPS-Cサイズなんだけど、フルサイズ用の魚眼レンズなどを装着して撮影するとこのようなケラレがおきます。カメラが壊れたわけじゃない。
スマホに付属しているレンズって小さいでしょう?直径10ミリ以下ですよね。だから、こう言った光学機器のアイピース(風景を覗く部分)にスマホのレンズを当てるとこんな風に拡大した写真を撮ることができるんです。スマホで月を拡大して撮っているのは、ほとんどこの方法ですよ。大昔からある手法です。
今は、コンデジもレンズ直径が大きくなってきた為コリメート撮影に向かないものも多くあります。が、レンズが大きくてもやって見てください。工夫をすれば撮れるかもしれません。
一応、展望広場には他の方もいると思うので、2分くらいのぞいたら周りを見て、人がいたら譲って、人がいなくなったらリトライするというように、他の人に迷惑をかけないようにチャレンジしてみてください。
⑦肉眼で立山連峰を一望
雪があれば、また風情があったかもしれません。立山がこんなに見える日は1年間でどのくらいあるのでしょうね。
まとめ
今回使用したiPhone6sですが、レンズが単焦点でF値が開放のみということです。
じゃあ一体、iPhone6sは何で露出を調整しているのでしょうか。
それは、ISO感度、シャッタースピード、露出補正などです。そう、一眼カメラとほとんど同じです。自動でやっているわけですね。ちなみに、マルチパターン測光です。
さいごに一言
では、皆様の健闘を、そして健康を祈ります。
良いシーンに巡り会えますように!
では4月にお会いしましょう。
コメント