2020-09-10 19:30-21:00 @イオンタウン野々市スタジオ
今日は、全員出席⭐️嬉しい。
みなさんこんにちは、今日はカメラの清掃についてやりたいと思います。
カメラというのは、精密機器であり電化製品でもあり光学機器でもあるわけなので大切に扱いましょう。
湿気の多い北陸は、レンズがカビやすい地域です。定期的に清掃をすることでカビが生えにくくなります。今年は梅雨が長かったしカメラをじっくり見ていきましょう。
まずは、一番大事に使っているカメラを綺麗にしましょうね。
- 今回使用する清掃道具・ND クリーニングキット ミニ
- ケース付きシルボン紙
- キムワイプでレンズを拭かないで!!
- 道具の説明
- シリコーンクロスのお手入れ方法
- 清掃手順
- 1.ブロアーでカメラ全体のゴミやホコリを飛ばそう
- 2.フィルター、レンズをブロアー
- 3.クリーニングペーパーを指に巻きクリーナー液をつけて拭いて行く。
- 4.レンズの中央から、ゆっくりと回して拭いていきます。
- 5.ナメクジが歩くようなスピードで!
- 7.クリーニング液が残っていたら
- 9.レンズクロスでレンズを磨きましょう
- 上下に強くゴシゴシ。DJ拭きはやめて!
- おすすめのレンズクロス
- 光学部分は、基本的にゴシゴシしない
- シリコーンクロス
- 防湿庫のススメ
- カメラ清掃の大切さ
- 今まで見えなかったところが見えるように
- 次回は9/17です。
今回使用する清掃道具・ND クリーニングキット ミニ
こちら、以前は2000円で販売されていたのですがなんとアウトレットになり1600円になっていました。ラッキー!
受講生の方は今回9名の方が購入されました。2000円を想定していたので、お釣りが出ないように、うち400円は230円の日本製のクリアケースとシルボン紙を購入し、合計約400円分になるようにお渡ししました。
というのは、このクリーニングキットミニの中に入っているクリーナー液。これ、全然減らないと思います。1滴または0.5滴ずつ使うため、真っ先になくなるのはクリーニングペーパーの方でしょうね。
UN社のプロ用レンズクリーニングペーパー、品物は良くって好きなんだけど個人で買おうとすると高いんです。
ニコンダイレクトのクリーニングキットミニが1600円なのにペーパーだけでこの値段って、どうかしてるなと思う。
ペーパーは推定300円くらいのものだと思うんですよね。でも、1000個くらいの単位で買わないとこのくらいの値段にならないのでしょう。個人入手を考えるととんでもなく高級です。。。
ただ、こちらの商品レンズ面の乾拭きがO.K.とのことで扱いやすいですねえ。(あくまで、クリーナー液を拭き取るために乾拭きするという意味では、乾拭きO.K.)
さて、30枚入りで300円程度だとすると1枚10円。
シルボン紙は一枚1円から2円程度です。なんてリーズナブルなのでしょう!
ケース付きシルボン紙
ケース入りでシルボン紙を買うと、1000円を超えてしまいます。受講生の方に安く用意できてよかったと思っています。
シルボン紙は、買ったら真っ先に「バッサバッサ」とチリを落としましょうね。
キムワイプでレンズを拭かないで!!
シルボン紙をネットで買おうとすると、キムワイプがおすすめ商品に出てきてしまう場合があります。キムワイプは試験管や実験器具向けなので、カメラのレンズなどを拭かないでくださいね。
道具の説明
●ブロアー(日本製、Nikonの文字入り!)
カメラの外観(カメラボディやレンズ)に付着したホコリやゴミを吹き飛ばすために使用します。
●プロ用レンズクリーニングペーパー・クリーナー液
レンズやフィルター面に付いた指紋等、ブロアーでは落とせない汚れはプロ用レンズクリーニングペーパーにクリーナーを1滴しみ込ませて、レンズの中心部から外側に渦巻状に拭き取ります。
更に、乾いたプロ用レンズクリーニングペーパーで軽く拭き上げます。
※尚、レンズ面に直接クリーナー液をたらす事はお止めください。
Nikonさんに問い合わせて聞いたのですが、こちらのプロ用レンズクリーニングペーパーはレンズのガラス面に乾拭きオッケーとのことです。積極的に使う必要がないですが、乾拭きできる商品というのは貴重です。野外などで重宝しますので、カメラバッグにしまっておくと良いですね♫
●シリコーンクロス
シリコーンクロスは上質織布にシリコーンX(硅素樹脂)を特殊浸透加工したものです。
この布で品物を拭きますと、汚れを吸収除去すると共に、美しい光沢が出るとともに、
表面に薄いシリコーン被膜を形成するので、手あか、ゴミ、水分、カビ等の付着を防止します。
レンズキャップをして、カメラの外観を清掃しましょう。
ちなみにこちらのクロスは綿100パーセント、起毛仕立てで起毛が汚れを吸着してくれるそうです。
レンズに関しては、ブロアーで飛ばせなかったホコリはこちらのクロスの起毛部分で軽く吸着させるように使うと良いです。
シリコーンクロスのお手入れ方法
洗濯方法
洗面器などに中性洗剤を入れたぬるま湯に浸し、毛糸の手袋を洗うようなイメージで軽く押し洗いをします。固く絞らず、タオルに水を吸わせたあと陰干しにします。色落ちする場合もありますので、お洗濯には十分ご注意ください。
清掃手順
1.ブロアーでカメラ全体のゴミやホコリを飛ばそう
ブロアーを丁寧にかけて行くことが大切です。さて、私が今回このNDクリーナキットミニを受講生の方にオススメしたのには理由があります。
この教室の受講生は6割が女性です。女性はお手手が小さいですよね。でも、カメラユーザーっていうのは男性の方が圧倒的に多いです。そのためブロアーが大きくて硬くて女性には握りにくいものが多く販売されています。探せばいろんなサイズやタイプのものがありますけど、パッキングされているし、実際に握って確かめることが難しい商品です。個人的な意見ですが、今まで使ったカメラ用ブロアーの中で一番好きです。
小さいブロアーがあるじゃんと思うけど、あんな小さなものではゴミなんか吹き飛びませんよ。
女性でもしっかり握ることができれば力強い風を生み出す事ができるんです。その理想的なブロアーがこのNDクリーナーキットミニに入っているブロアーなのです。
女性の小さな手でも、しっかりと握って風を生み出しています。先端部もプラではなくゴムでできているので傷つけにくくてとてもオススメです。
2.フィルター、レンズをブロアー
レンズにブロアーをかけたのに、ゴミがついている。なんで?と思うことがあるとおもいます。
その正体は、レンズキャップの裏です。レンズキャップの裏に大量のホコリやゴミを付着させているユーザーがたまにいます。
私は、レンズキャップの裏までブロアーをかけて気持ち良く撮影できるように準備をしています。(していない時もあるので、ブロアーを常に持ち歩いている。)
レンズキャップの裏までブロアーをかけていない人は沢山います。初心者じゃなくて20年とか写真やっている人でもそうです。盲点な場所なのです。
レンズフィルターの裏表、レンズ、レンズのリア、リアキャップなどもブロアーしていきます。
今日の講座では、ブロアーに1時間くらいかかったんじゃないかなあ。。。
3.クリーニングペーパーを指に巻きクリーナー液をつけて拭いて行く。
女性は指が細めなので❹❺❻の工程をした方がやりやすいかもしれません。男性は、やらない方が良いという方もいます。指が直接レンズ面に触れなければ良いです。みなさん結構上手にできてた印象です。
4.レンズの中央から、ゆっくりと回して拭いていきます。
4と5の工程でツライのは最後まで拭き切ることと、まわすスピードがとっても遅いことです。「ゆっくりね、ゆっくりね」と言っても、みなさんイライラして早くやってしまいます。
さて、6の工程、レンズにクリーナー液が残っていないか。というところ。みなさん沢山残っているんです。
原因は、クリーナー液のつけすぎ。
クリーナーの清掃って、いざ自分でやってみると、そんなに簡単なものではないんですよ。見た目よりもはるかに難しいし、綺麗になったかと思ったら余計にレンズを汚しているなんてことも珍しくありません。
フィルターやレンズが小さい場合は、クリーナー液は本当に少しで良いと思います。0,5滴ほど。ここは今後うまく調整して行くと良いのではないでしょうか。そして、回しながら拭いて行くスピードがポイントです。
5.ナメクジが歩くようなスピードで!
1滴の量でも、これだけ残るというのはやはり量が多いのかなと思います。
急がば回れ、ゆーーーーーっくりと。
上手ですね。
7.クリーニング液が残っていたら
ここで、注意をしてほしいことがあります。
シルボン紙や、クリーニングペーパーは、レンズクロスではないため単体で使用しないでください。
シルボン紙➕クリーナー液
シルボン紙➕アルコールなど
液体とセットでお願いします。
単体でレンズを拭いていいのはレンズクロスだけです。また、一度使用したクリーニングペーパーは使用せずに、どんどん新しいものを使いましょう。
で、液体が乾ききる前に、ペーパーで拭き取るんです。
「ゴミが取れたかな?」と、ホコリをチェックしています。
9.レンズクロスでレンズを磨きましょう
ある程度、クリーナー液の残りが取れたらレンズクロスで仕上げです。
クリーナー液が完全に乾ききってしまっている場合は、レンズクロスでやさしく拭きます。一方方向にね。
これで、レンズがピカピカです。あまりにもごってりと汚れやクリーナー液が残っている場合は、再クリーニングですね。時間をかけて何度かやっていくうちにコツをつかめるかなと思います。
上下に強くゴシゴシ。DJ拭きはやめて!
金属食器を磨く場合はある程度力を入れることがあるようですが、レンズをそんなふうに磨いちゃダメだよ
おすすめのレンズクロス
使い捨ては衛生的でレンズに一番良いです。
ただ、こちらの商品の評価が星5つか星1つという極端なレビューが多いです。
大変良い!という評価もあれば、2つに一つは乾燥していて使い物にならないとか、まるで単なるドライシートでアルコールが飛んでいた。という評価もあります。難しいですね。
このタイプは、アルコールがたくさんつきすぎているものもあれば、ちょっとドライだなって感じのものもあり、難しいんですよね。たくさんついていると拭き残りの原因になってしまうし、ドライすぎると汚れを拭き取るというより物理的にこすらないとダメという感じになってしまう。
こちらは水洗いして何度も使えるそうですが、購入された方のレビューを見ると「使い捨て」として考えるなら良い、と書かれてあり全体的に評価の高いクロスです。クロスは洗うよいうよりも、最初はレンズに使って、次にカメラボディを拭くのに使って、最後は雑巾にして捨てるという感覚が正しい気がします。
光学部分は、基本的にゴシゴシしない
あたりまえのことなんですけども。要するに、光学部分(レンズ)はゴッシゴッシお皿を洗うような感じで清掃しないということです。優しくゆっくりですね。力加減は難しいのですが、ちょっと自信ない汚れがあったら気兼ねなく先生に、質問または清掃を頼んでください。
シリコーンクロス
こちらは、カメラボディ外装用です。レンズキャップを閉めて、金属部分などを磨くと良いです。
防湿庫のススメ
防湿庫という便利なものがあります。ワインセラーのような高級なものから軽くて安いプラスチックのものまで。
コンパクトで安価で手軽なタイプ↓↓↓
乾燥剤を入れておけば、このようなものでもちゃんとカビからカメラを守ることができます。
しばらく使わないレンズや望遠レンズなど大きめで湿度計付きはこちら↓↓↓
それで、一番大切なことがあるんですけど、こういう安価な防湿庫っていうのは定期的にシリカゲルを変えないとダメなんです。
だから、シリカゲルを定期的に買いましょう。レンジで再利用できるタイプもありますし、水取りゾウさんを入れる人もいます。
でも、ええ、そんなの面倒。入れっぱなしにしておける便利なものはないの?ありますよ。
というわけで、防湿庫といっても色々あります。考え方ですね。シリカゲルを買い換えるなんて面倒だしコストもかかると思う人もいれば、電源入れっぱなしで防湿庫を使うなんて嫌だという人もいるでしょうから。自分の生活にあったものを選ぶといいですよ。大きいものを買うと、お母さんに邪魔だと怒られるかもしれませんし。。。
カメラ清掃の大切さ
カメラクリーニングを軽視している人が世の中に多くいます。悲しい事です。写真を撮る上で、最も大切なことですよ?汚いレンズで綺麗な写真が撮れると思っているんですか?汚れたレンズでオーブやフレアも汚く映る。心霊写真の半分はレンズ清掃を怠ったのが原因と考えられます。まあ、半分はね。
一方、素人でもカメラやレンズを常にピカピカにするのが大好きという方もいます。私はカメラ清掃が大好きです。ピカピカ輝くレンズ、曇りのない抜けの良いレンズ、気持ちが良いし、はやく写真を撮りたいなあ。と士気が上がります。
そのため、カメラだけでなく天体望遠鏡の接眼部や顕微鏡の接眼部などをみると汚れがあると清掃したいしたいシンドロームになってしまいます。汚れを見つけると、頭の中に清掃したい気持ちでいっぱいになって集中して観察ができません。
昔の一眼レフのフィルムカメラなんて加水分解でファインダーがゴミだらけです。そこは、気にしないことにしました。写真が綺麗に取れればいいので。。。
ファインダーのゴミというのがあるのですが、一眼レフには良くあることです。レンズを外してカメラボディを覗くと、半透明のガラスのような部分(ファインダースクリーン、フォーカシングスクリーン)があるんですが、その手前か奥にゴミが張り付いている、または入り込んでいるんでしょう。とれる場合もあるのですが、とろうとして余計にゴミを入れてしまった人もいますね。。。
フィルム時代、OM-1を使用していましたが、好きなフォーカシングスクリーンに交換していました。上位機種だと変えられるんですけど、焦って変える部分じゃないですし焦って清掃する部分じゃないです。
今まで見えなかったところが見えるように
さて、今回は、フィルター、レンズ共にカメラを綺麗に清掃できていた受講生の方がいました。99点あげます。
カメラ清掃は、何度かやることで慣れてきます。上手にできるようになると、嬉しいですね。また、清掃を定期的に行うことで嫌な汚れを付着しにくくする効果もあります。
また、フィルターを清掃しているときに、とれない汚れを発見してしまった受講生がいました。傷です。
フィルターに小さく細かい傷があり、ショックを受けた方もいました。
その気持ち、わかります。自分が初心者だった頃、買ったばかりのカメラに付けたフィルターに傷がついてショックでした。罪悪感さえ覚えましたよ。このウブな気持ち、すっかり忘れていました。。。www
でもね、フィルターってそもそもレンズを保護するためにあるので、レンズじゃなくてフィルターに傷がついていて良かったんだよ!フィルターは良い仕事をしたんだ、と思ってください。
また、傷や汚れがあるということはカメラを使っている証拠。どんどん使うことで、写真が上達して行くのです。
ピントが甘かったり、もやっとした写真を撮っている方は、まずはレンズを見てみよう。知らない間にホコリや汚れがついているのかもしれません。
カメラ清掃は、定期的に行いましょう。
次回は9/17です。
今月は、日程変更があります。さて、次回は、「焦点距離とイメージサークル」についてです。
過去にお渡しした5ページ1セットの資料をご用意ください。まあ、なくっても大丈夫ですが、あると良いです。
では、また次回に!
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