【思いが伝わる!見せたくなる写真教室】第87回 レンズ付きフィルムで作品を撮る lomochrome Lomography

2022-12-01 19:30-21:00

みなさんこんにちは。今日は、久々の全員出席でした。

そして待望のLomographyカメラやフィルムの手渡し日でもあります。

前回、写真発表に向けてのテーマを考えていって「DAYで組写真っぽく撮ってはどうか?」という案がありました。まだ仮の段階だけど、なんとなくイメージができてきたみたい。

今回は、発表方法について話す時間がないのでとりあえず、初めて取り扱うカメラについての説明をしました。

Lomography / Simple Use Film Camera

このカメラって、別の記事にもいくつか書いていることなのだけど「写ルンです」の使い捨てない・・・・・・バージョンみたいなものです。

シンプルユースのスペックはどうなっているか

ISO400

シャッタースピード 1/120

絞り値 F9

焦点距離 31mm

最短焦点距離は1mから無限大

と言った具合に、野外以外で使うのは無謀な感じがします。ですが、フラッシュがついているので、フラッシュを多用して遊べるカメラとなっており、フラッシュ用のカラーフィルムが付属するため、薄暗い部屋の中でもフラッシュをたいて友人と撮影を楽しめるような工夫が施されています。

品質を求めてはいけない、フィルムの味わいを楽しむためのもの

品質を求めるのであれば、状態の良いライカのレンズを買って撮影するのが一番良いのであろう。光学機器が良いものでなければクリアなものは撮れません。

このカメラにはピントなんかないよ。ピントが合っているように見える場所があるだけで、ピントはないと思っていい。

だけど、そういうことじゃない。

雰囲気とか、いつもは鮮明にはっきりくっきりと映し出してくれるデジタルカメラから離れて、フィルム独特の雰囲気を楽しんでもらいたいことと、この限られた条件の中でどうやって工夫をして自分が目指すものを撮れるかと言う挑戦でもある。

高みを目指すことを止めないが、限界はあると言うことは伝えておきたい。

ロモクロームという名前だけどネガフィルム

ネガフィルムは、ポジフィルムに比べて露出オーバーになりにくくなっている。だから、ネガフィルムというのは初心者が使うのにとってもお勧めなんです。

心配しないで使って欲しいと言うこと、日中の野外で撮影するのが基本だと言うこと。

自分が持っているデジカメで、シンプルユースと全く同じ露出で一度撮影をしてみたら良いと思う。

ISO 400 SS 1/120 F9 31mm

この設定で撮影して、暗かろうが明るかろうが、だいたいこんなふうに写るのだというシミュレーションをしたら良いです。

ラボが頼りとなってくる減感・増感

撮影後のフィルムの露出時間を増やしたり減らしたりして露出を現像側でコントロールするというもの。例えば、ISO400のフィルムを、ISO200として撮影して、ISO200で現像してもらうと、粒子が細かくなって写真のクオリティが上がったり。ISO50のフィルムを、ISO400に増感してもらったらコントラストがめちゃ高くなって、色の薄い部分が消えて無くなってしまう絵のような仕上がりになったりとか。そう言うのもフィルムの楽しみ方の一つであったよ。

ただ、現在はそういったことをしてくれる場所は少なくなりました。また、変なフィルムを持ち込むとラボが嫌がるので現像そのものを拒否されることもあります。

できるだけお店に迷惑はかけたくないのですが、事前に相談するのは良いと思います。

まずは撮ってみる

とりあえず、できるだけ明るいところで撮ってみたら良いと思います。テーマとしているものがうまく取れるかどうかは別としても、例え真っ暗くなったとしても、それでもいいと思う。

それに、今回使うものは、フィルムが面白いのだからその面白さを知って欲しいと言うのはあります。デジタルカメラで撮影したものを、それっぽく色補正したりできるけれど、自分がその瞬間を切り取った時間が、フィルムに焼き付けられるってなんだか特別な気がするよ。

その喜びとワクワクを感じてもらいたいね。

こだわりすぎない

こだわるならば、フィルムの1眼でも2眼でも買えばいいよねってことになる。この時期、良い風景を撮ろうとか、色鮮やかなものを残そうと思っても、難しいでしょう。

だけど、フィルムで撮ると、毎日通勤しているお散歩みちも、よく見る公園も、いい感じに写るかも!

期待せず、かといって諦めず。狙いすぎず、露出はしっかり意識して。。。

初めての挑戦です。

どうなるのかわかりませんが、ご本人たちの納得のいく写真になりますように。

裏技としての多重露光

私個人が思い付いたシンプルユースで多重露光をする方法もお伝えしていますが、メーカー側はその使い方を勧めていないし、そもそもそんなことに使っていいわけではないため保証はありません。フィルムが絡まったとか、ちぎれたとか、トラブルが起きても自己責任ということになります。

ですが、できたらシンプルユースで撮影する作品の幅が広がります。

裏技については、今後別の記事で紹介します。(やってみようと思う人がいるかわからんが)

次回は、12月8日(木)シンプルユース リロード(フィルム再装填)に挑戦

撮影が完了した方で、「多重露光」「フィルム装填」の方法をお知りになりたい方はフィルムが空っぽの状態で、「装填したい新しいフィルム」と「シンプルユース本体」をご持参ください。

撮影に関する相談をご希望の方は現像ネガとプリント写真またはデータをお持ちいただくと明確なアドバイスがしやすいです。

今年最後の講座となります。よろしくお願いいたします。

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