みなさんこんにちはYUSULAです。
最近、Simple Use Filme Cameraのフィルムを現像に出したので、次はどれにしようかなと考えているところ。自分以外にも、「次はどのフィルムを買おう?」と迷っている人がいるのでは?そんな方に役に立つといいなと思って書きます。
文章の所々にSimple Use Film Camera目線でフィルム解説している部分があります。その辺をご理解した上で読み進めていただけたらと思います。
一番知りたかった、Filmの色比較!
今回は、シンプルユースに装填されているフィルムを中心とした、「モノクロのLady Grey」定番の「カラーネガティブ」3種類のLomoChrome(以下、ロモクローム)パープル、メトロポリス、ターコイズ、そしてレッドスケールというフィルムを比較をしていこうと思う。
LomographyがHPで発表しているフィルムガイドをキャプチャーして紹介します。
フィルムガイドというのはデータシートの簡易版のようなものです。
ただ、あくまで目安。はっきり言って、品質にムラがあるような気がする。と、思って使った方が良さそう。それも楽しみの一つです。だから、かなり技巧的に色を狙っても現像で変化したりラボと撮影者との関係によっても変わってくることなのでその辺はご理解ください。
Lomography / Lady Grey B&W 400
Lady Grey B&W 120 ISO 400 3本パック
※こちらのフィルムは、プロセスC-41は対応していません。

現像どうしよう。って感じのフィルムなので買う前に現像してくれるお店があるかどうかを先に調べること。もし、仲良しのラボの人がいたらこの上の図を見せたらいいですね。こういうプロセスなんだけどできますか?って。でも、嫌がられるかもしれないし、、、。まあ、自分でやってもいいね。高校の写真部とかだったら自分でできるだろうけどね。。。
Simple Use Film Camera (レンズ付フィルム) Black & White 27枚撮り
手軽に使ってみたいという方には、Simple Use Film Camera(以下、シンプルユース)というレンズ付きフィルムが「Black & White 27枚撮り」で販売されています。シンプルユースのシリーズの一つで、唯一カラーフラッシュフィルターが付属しない。通常、モノクロ写真っていうのは、フラッシュではなくてレンズにカラーフィルターを使ってコントラストを強調する。緑色は明るく写って赤は暗く写る。というものなんだが、このカメラにはカラーフィルターが唯一付属しない。(フラッシュはついてます!)
ちなみにシンプルユースのスペックは、最短焦点距離は1-2mまたは無限大。SS1/120・F9・31mmとなっている。
Lomography / Color Negative 100-400 / C41
Color Negative 35mm ISO 400 3本パック
カラーネガティブは、ISO100、400、800と別々で販売されているフィルムです。
Color Negative 120 ISO 400 3本パック
Color Negative 120 ISO 100 3本パック
一番人気で安定しているし発色が綺麗だし、もちろん現行品。ISO100やISO800は在庫切れです。取扱店がそばにあったら購入しておくことをお勧めします。
Color Negative 35mm ISO 100 3本パック
Color Negative 35mm ISO 800 3本パック

発色がビビッドで、迷っている人やポップな感じが好きな人は、これがオススメ。ISO100の発色がクリアな感じに見えるけど、カラーチャートを持っている女性の服の色に着目したいね。ISO100はグレーに見えるが、ISO400は水色に見える。ISO800は赤みがかっているように感じるのだけど、心配なのはこのフィルムガイドように撮影されたであろう撮影が、ちゃんとした場所で撮影されていらっしゃるのかすごく不安なんだよね。だから、全て信用していいものではなさそうな気がする。でもフィルムって感度が低い方が粒子が細かく出るんで、割と信用して良さそう。
Lomography / LomoChrome Purple 400 / C41
Analogue Aqua – Simple Use Camera & 防水ケース
LomoChrome Purple 120 ISO 100–400
LomoChrome Purple 110 ISO 100–400
Purple100-400も在庫切れ。このフィルム、ISOを買えて使うと色味の変化が楽しめるというものなんだ。だから、露出設定可能なカメラで使うのがオススメ。


抹茶色がネイビーに。青が青緑に。黄色はピンクに。赤だけは赤っぽく写るっていうことだね。これを見て気がついた方もいると思うけど、このフィルムでは黄色の要素がピンクにシフトしていくってことだね。そして、青色が黄色みがかっていくという青緑のような色合いに変化する。面白いね。考えるのがワクワクしちゃう。
Lomography / 2021 LomoChrome Metropolis / C41
Simple Use Film Camera (レンズ付フィルム) LomoChrome Metropolis
2021 LomoChrome Metropolis 35mm ISO 100–400
2021 LomoChrome Metropolis 120 ISO 100–400
2021 LomoChrome Metropolis 110 ISO 100–400
クラウドファンディングで作られた話題のフィルム。一時は在庫切れで買えなかったけれど2021バージョンにリニューアルされたものは現在販売中。


水色と赤い色がCOOLだね。冷たいっていう意味じゃなくて、シックというかクールというか。カッコいいよね。普段の街並みも、これで撮るとカッコよくなるかも。
Lomography / LomoChrome Turquoise 35mm ISO 100-400 / C41
LomoChrome Turquoise 35mm ISO 100–400
LomoChrome Turquoise 110 ISO 100–400
LomoChrome Turquoise 120 ISO 100–400
なんだかまるで、Lomo’instantで撮影したソラリゼーションのような不思議な色合いのフィルム。黒と白はそのままだけど、黄色が水色に、赤が青にシフトしている。

カラーチャートを持っている男性が、ドラキュラとかホラー映画っぽい色になっているね。大きく変化してるのは、黄色が水色になってしまうこと。青がオレンジ色に。

こちらもISOの設定次第で、色味の印象がかなり違ってくるね。空の色がオレンジ色になっているけど、夕日じゃないね、青空がオレンジにシフトするんだ。ということはつまり、綺麗な夕焼け空は見事に青くなるという。昼間と夕日で撮ってみたいね。
Lomography / Redscale XR 35mm ISO 50-200 / C41
Redscale XR 120 ISO 50–200 3本パック
このフィルムが装填されたSimpleUseFilmCameraは販売されていません。シンプルユースに装填しようと考えている方は「真夏の昼間」「太陽で見えている世界がキラキラしている時間」にだけ使うか、行きつけの現像してくれるお店の人に「増感」可能かどうかを聞いてみて。増感できないようであれば、真夏の昼間のように光量が得られるところで撮影するように。


赤やオレンジの色を強調したい場合はISO200、青や緑の色味を加えたい場合はISO50に設定することで、こんなに色味の変化があるんだって。おもしろ!一眼カメラに入れて使いたいフィルムだね!
人気なのか、現在35mmはストックアウト。
Redscale XR 35mm ISO 50–200 3本パック
現像に時間がかかることもある
実は、Lomographyのフィルムってね、、、。現像屋さんが結構嫌な顔すること多いんだよね。
このblogではC41ってしつこく書いているけど、それはコダックの現像プロセスの名前。富士フィルムは富士フィルムで独自のプロセスを持っていますから現像はできるのです。
どうでしたか?
僕個人の感想としては、カラーネガフィルムっていう初心者が簡単に扱えて、こんなに色の変化を楽しむことができるネガフィルムっていうのはなかなかないと思う。ネガフィルムなのにロモクロームとはうまい名前をつけたもんだなと個人的に思ったね。
買う前は、正直「日本では規格外で不安定な不良品」っていう印象があったけど、現像するとその不思議な色彩にどんどん取り込まれていって「また撮りたい」って気持ちがロモクロームのようにシフトしていったんだ。
一度でいいから使ってみて欲しい。
Simple Use Film Camera シンプルユースの使い方
シンプルユースを使い方については、こちらの記事に書いてありますのでご覧ください。「使ったことがなくて心配」「買ってみようかな」「実は買ったけど、使ってない」「どうしよう」とお困りの方は参考にされてください。
晴れた野外、ちょっと曇っている野外で使うと色が綺麗に出るよ
「シンプルユース」や「写ルンです」のようなレンズ付きフィルムやトイカメラを使用する際に気をつけたいことは、やっぱり明るさです。ピント調整機能はない、シャッタースピードや絞りは変えられない。装填されているフィルムのISO感度は400と決まっている。フラッシュがついてるけど。。。
この決められた範囲内で露出を考えて撮影するとなると、晴れている時に撮ろうね。
ISO400と言うのは、曇りでも普通にみられる程度には写るよっていう程度の気休めのもので、基本は晴れた時に撮ると綺麗に写ります。
だってそうではありませんか?
キラキラ光る太陽の下にあるお花も、食べ物も、人も風景も、光が当たるとキラキラ綺麗でしょう?綺麗なものは綺麗に写ります。そのため、天気の悪い時期の撮影は苦しいものがありますが、晴れ間を狙って頑張って撮ってみてくださいね。
フィルムの色比較
実は過去に、既にこの2つのフィルムを比較しています。
それで十分だとは思ったのですが、新しいフィルムが登場したことで、また撮りたいと思って今回新たに記事を書きました。参考になることもあるかもしれません、お時間あるときご一読いただけたらと思います。
こちらは2023年にかいた新しい記事!6種類のフィルム比較を作例で見ることができます↓
スーパーフラッシュ・ソラリゼーション
ロモクローム・ターコイズの説明でチラリと出てきた「ソラリゼーション」については、こちらの記事をご覧ください。FUJIFILMの作るinstax mini専用のインスタントカメラ・ロモインスタントで、色反転をさせる裏技が紹介されています。このやり方は、とあるロモグラファーが偶然発見したそうな。

ぜひご興味があればご覧ください。
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