フィルムカメラ初心者必見【Lomography】 Simple Use Film Camera (レンズ付フィルム)の使い方

みなさんこんにちは。

【Lomography】 Simple Use Film Camera (レンズ付フィルム) ロモクロームメトロポリス(左)とロモクロームパープル

レンズ付きフィルムと言えば、日本ではFujifilmの「写ルンです」が有名ですね。海外でも大人気です。レンズ付きフィルムはロモグラフィからも販売されています。何が特別かというと、装填されているフィルムがロモグラフィのオリジナルフィルムであること。そして、色味が独特で変わっていることです。

ロモグラフィのフィルム

コチラが、ロモグラフィから発売されているフィルムの作例です。全て、シンプルユースで撮影したものです。

今回は、シンプルユースの魅力についてではなく、シンプルユースフィルムカメラ(以下、シンプルユース)の使い方(撮影方法)とフィルム巻き取り後の現像へ出すまでの手順を説明したいと思います。

シンプルユースのスペック

まずは、このカメラのスペックを知っておきましょう。

フィルムサイズ:35mmフィルム

カメラフィルムには、35mm以外にも110、120、他にもさまざまなサイズがあります。シンプルユースは既に装填されていますが、リロード(フィルムを再装填)したい場合は新しいフィルムを購入する必要があります。その際、35mmフィルムを購入しましょう。35mmフィルムであれば、ロモのフィルムだけでなくKodakやFujifilm、イルフォードやモノクロなどさまざまなフィルムを買って撮影が楽しめます。

フィルム感度:ISO 400

フィルム感度は大切です。夜や薄暗い場所では、フラッシュ必須です。

シャッタースピード固定:1/120

シャッタースピードが120と手持ちでもブレにくいシャッタースピードに設定されています。自信がある人は流し撮りもできちゃう。

レンズ焦点距離:31mm

扱いやすい焦点距離になっています。風景にもポートレートにも使える、まさにスナップ向きの焦点距離となっています。

絞り:F9

被写界深度は深めだからピントがどこにでも合いやすく感じるような仕上がりになります。

ピント:1mから無限遠∞

最短焦点距離は、自撮りができるように1mになっています。

内臓フラッシュ:単3乾電池一本内蔵

リチャージに15秒かかります。連写はできないと思って使ってね。

カラーフラッシュフィルター
シンプルユース【Lomography】 Simple Use Film Camera (レンズ付フィルム)の使い方

フラッシュの色を変えるフィルター付き。細かい使い方は下の方に書くよ。

カメラの各部名称

シンプルユースは、至って普通のレンズ付きフィルムです。撮影するときに、知っておくべき部分名称だけ書いておいたよ。

シンプルユース【Lomography】 Simple Use Film Camera (レンズ付フィルム)の使い方

他にもいくつか機能的なものがついているのだけど、まず普通に撮影をする時には触る必要がないところは書かないでおくね。

シンプルユース【Lomography】 Simple Use Film Camera (レンズ付フィルム)の使い方

レンズの位置、ファインダーの位置、シャッターボタンの場所、フィルムを巻き上げるダイヤルの場所。それ以外のところは、触らないこと。

写真を撮る人は、カメラを後ろから、または真上から見ることが多いよね。

シンプルユースで写真を撮る手順

①まずは、箱を開けてビ二ールパッケージからカメラ本体を取り出そう。

②フィルム巻き上げダイヤルを左から右へ、ぐりぐりっと巻いていこう。ダイヤルが止まるまで巻いたら、写真が撮れる状態だよ。無理矢理ダイヤルを強く回さないで。

右手前の、ギザギザしているところがフィルム巻き上げダイヤル。左から右へ、親指で巻いていくと音がするよ。

③ファインダーを覗いて、撮りたい被写体に出会ったらシャッターを押してね。自撮りをするときは、ファインダーじゃなくてレンズの位置や角度を意識してね。

④薄暗い時は、フラッシュボタンを押してね。フラッシュボタンは、一度押したら赤いランプは消えちゃうけど、ちゃんとフラッシュがつくから心配いらないよ。

フラッシュボタンを押すと、このように赤くランプが光るが、ずっと光っているわけじゃない。ランプが消えてもフラッシュが発光するようになっています。

⑤もう一度フラッシュを使いたい場合は、15秒待ってね。

これが、撮影の時のざっくりとした手順だよ。

⑥シャッターボタンを押したらもう撮れている状態だから、ダイヤルを回して、フィルムカウンターの数字が減っていくのを見届けよう。ダイヤルの数字が示すのは、フィルムの残り枚数だよ。

フィルムを使い切ったら、Eになるまでフィルム巻き上げダイヤルを回し続けてね

カウンターがEになるまで撮ることができるよ。

撮影の際の注意点!

このお手軽なカメラで、最も気を付けて欲しいことはフィルム巻き上げのタイミングです。

ポケットに入れておくと、知らない間にシャッターが切れちゃった。とか、間違えてシャッターボタン押しちゃって「あーあー、フィルム1枚分損しちゃった」なんてことよくあるの。

そうならないように、撮影直前にフィルムを巻いて、シャッターを押すようにしよう。

すると今度は、せっかくのシャッターチャンスでシャッターが切れないなんてこともあるから、よく考えて撮影に挑んでね。

フラッシュが肝なレンズ付きフィルム

シンプルユースは、フラッシュを楽しむことを前提としていることが大きな特徴のうちの一つです。

フラッシュのカラーパターンは6種類

カラーは3種類のフィルムで構成されています。単色で使う場合と、重ねて使ってパターンを増やせるというもの。

シンプルユース【Lomography】 Simple Use Film Camera (レンズ付フィルム)の使い方

ノー松な使い方をすれば、6種類と言うことになりますが、実はそれだけではありません。

カラーフラッシュのユニークな使い方

対角ハーフで色味を変える

とはいえ、フラッシュは光ですから、綺麗に2色の光が出るという具合にはいかないと思う。色によって波長が変わるということは強く出やすい色やいそうでない色などがあると思うからね。

ただ、シンプルユースは偶発的な結果をもたらすことがあるカメラなんだよね。ゲームのバグを発見するような感じだよ。そしてもしそれを発見したら、新しい撮影方法のメソッドとして発表したらいい。それがロモグラフィ。

わざわざ狙ってどうこうっていうよりも、酔っ払って撮ってみたらこんな風に写ったっていう産物のテクニックも世の中にたくさんあるから、そういう意外性もフィルムカメラの楽しみの一つだね。

ランダムにミックスしてイルミネーション下で撮ったような仕上がりを目指す

この使い方は、もはやマニュアルでもなんでもない感覚的なものに委ねて使うやり方。イルミネーションやネオン街っていろんな色の光が混ざり合っていながら、街灯としての役割からお店の看板としての役割からいろんな目的があって光っているよね。そんな光が混ざり合ったネオン街のような雰囲気も、このカラーフィルターで簡易的に作り出せちゃう。

ネガフィルムは失敗が少ないフィルム

IS0400、シャッタースピード1/120、F9は変えられない。昼間には普通に映るけど夜はどうなるのだろう?と、使う前はさぞかし心配になるっていることでしょう。

ですが、安心してください。ネガフィルムというのは、ラチチュード(適正露光の許容範囲)が広く、プリント現像の段階で補正ができるため、失敗しにくいフィルムなんです。

その代わり、繊細な表現には向いていません。もっと繊細なものを残したいという人は一眼カメラと状態の良いオールドレンズを購入してポジフィルム撮影を追求してください。

手軽に楽しみながら撮ってもらうシンプルユースに求めるのはクオリティや繊細さじゃない。そこを期待するのは勘違い。

ポケットに入れて、パシッと撮る。現像したら真っ暗だった。とかね、失敗したことも思い出に残る。次はうまく撮るぞ!って目標にもなる。それがシンプルユースの楽しみ方。

現像するときは、フィルムを抜き取ってフィルムだけ渡すこと

現像に出す時は、本体を開けてパトローネ(フィルムが収まっている入れ物)を取り出そう。

フィルムの取り出し方の手順

①まず、底を見てください。

シンプルユース本体からフィルムを取り出そう

②カッターナイフでシールだけを切るようにしましょう。力を入れすぎず上手に上手に溝に刃を入れていく感じ。

ここを開けて、カメラの内部をみよう

③切れ目を上手に入れたら、次はシャッターボタンがある側の側面を見てください。矢印が見えますか?

矢印の部分を下へスライドさせながら、蓋を開けます。プラスチック製品なので優しく優しく扱いましょう。何度も使えるカメラです。壊れたら、テープとか貼ったら使えるけど不便だしできるだけ割ったり壊さないように大事に使うと良いと思う。まあ、壊れたらまた買えばいいのかもしれないけど。

④パカっと開けると、こんな風にパトローネがおります。

シンプルユースを開けると、フィルムが巻かれたパトローネがおります。

⑤パトローネを引っ張り出しましょう。

その時注意して欲しいことは、上に引っ張るのではなく手前にスライドさせるように上手に抜き出してください。こちらの写真をご覧ください↓

スプール(軸)を巻き戻すための出っ張り

カメラ内部は迷光させないように基本的には全て黒で作られています。そのため、見にくいのです。フィルム巻き上げダイヤルと連動しているところ、出っ張りがありますよね?そこにパトローネのスプールを固定させて、フィルムを巻き戻していくという仕組みになっているのですが、無理矢理引っ張るとどうなりますか?

ぽきんって折れちゃうかもしれないから、下へ抜くようにパトローネを出してねっていうのは、そう言った理由から。

これで、無事にフィルムを取り出すことができましたね。

あとは現像をしてくれるカメラ屋さんに持っていくだけなんですが、お店によってラボへ送るから1ヶ月かかるなんてことがあります。

ですが、早く現像してくれるお店があるのでぜひこちらのお店をご利用ください。

フィルム再装填に挑戦 フィルム交換 ※動画アリ

「現像+同時プリント」or「現像+データスキャン」がオススメ

ネガフィルムは色が反転しててフィルムから選ぼうとか思うのは初心者にはまず無理だと思います。悪いことは言わないから、素直に同時プリントをしましょう。明らかに真っ黒なやつとか、真っ白なやつとかは排除してもらうことができるかどうかって頼めば、それは対応してれるかもしれないしわかりませんが、出す時に聞いてみてください。

写真の文明堂

石川県野々市し若松町15-1

076-248-1566

営業時間 8:30~19:00

石川県のカメラ専門店【写真の文明堂】
創業40周年を迎えるカメラ店です。 レトロカメラ・オールドレンズ、写真の事はお任せください! カメラや機材の買取・販売、現像・修理・プリント・スタジオ撮影・出張写真撮影を致します。

私が知る限り、現像代もプリント代も安いです。

こちらのお店には、古いカメラやレンズが良心的な金額で売っていてイルフォードフィルムなども扱っています。もちろん、ロモフィルムも販売していたよ。(今在庫があるかどうかわからないけど)地方のカメラ屋さんでロモのフィルム現像に出すと嫌な顔されるんだ。でも、このお店はやってくれる。。。

ありがたいことです。

次回は、フィルム装填の方法をお伝えしたいと思います。

では!

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