2023-08-05
さてさて、夏のコンテストといえばフィールドデーコンテスト!
去年は、ハーブ農園からQRVしました。
フィールドデーコンテストは部門が多いコンテスト
ところで、皆さんはフィールドデーコンテストの規約を毎回読んでいらっしゃるかな?
2022年から社団局のコンテストに参加、あっという間に2年目になりました。参加する局は、「しっかり規約を読んで参加すること」と社団の先生に言われているので読んでいました。「QRP」「モーニング」など他のコンテストにはない部門があるようでした。今年もありました。
フィールドデーコンテストは1.9MHzから10.1GHzまでと幅広いバンドが楽しめるコンテストです。別のコンテストにはないユニークな部門のほかに、外部電源を取る取らないで係数が変わるといった面白さがあります。
既設電源or発電機など、移動地などの条件で係数が変わる
「こういう場合はどうなるの?」という微妙なシチュエーションの場合は直接JARLに問い合わせるのが良いとのことです。
Q-43:宿泊施設や学校の屋上などでも発電機を使用して運用すれば「フィールドデーステーションA」になるでしょうか?
A-43:容易に使用できる既設の電源がある宿泊施設や学校の校舎などの建造物(既設のアンテナ、タワー等の無線設備がある建物を含む。)では、発電機を使用しても「フィールドデーステーションB」になります。
https://www.jarl.org/Japanese/1_Tanoshimo/1-1_Contest/q_and_a.html
ただし、公園や山の上の展望台等、商用電気はきてはいるが、一般に利用できるものではないと考えられるところでは、発電機等を使用することで、「フィールドデーステーションA」になることができます。
基本的には、フィールドデーコンテストの目的である「野外へ移動して運用」という主旨に相応しいかどうかになります。 判断が難しい場合には、資料写真等を添付してお問合せください。
局種係数
- (1)フィールドデーステーションA(注1):2
- (2)フィールドデーステーションB(注2):1
- (3)ホームステーション :1
- (4)SWL :1
(注1)「フィールドデーステーションA」とは、コンテストに参加する目的で移動している局をいう。
この場合の移動先は既設の無線設備がなく既設の電源もない場所であること。
サマリーシートに移動先の運用地、使用電源を記入すること。
野外の場合はマナーに注意しよう
コンテストの運用に限ってのことではありませんが、展望台などの施設や 山頂付近の駐車場などは、一般の利用者も多く訪れますので、一般の利用者に 迷惑や不快感を与えることがないように、くれぐれもご注意ください。
https://www.jarl.org/Japanese/1_Tanoshimo/1-1_Contest/fd/fd_rule.htm
〇 公園内、山頂の展望地にアンテナを仮設する時は、案内板等の標識を利用したり、破損
させたりすることのないように、また、風致景観を損なわないように、できるかぎり
目立たないところに設置してください。
〇 山頂や駐車場は、一般の利用者もたくさん集まるところですから、移動の妨げにならな
い、また、長時間占拠することにならないよう、周辺の環境に 十分に配慮して運用す
るようにしてください。
たとえkWシャックだとしても50WコンテストナンバーMで参加
Q-45:ホームステーションとして参加する場合、注意すべき点は何でしょうか?
A-45:ホームステーションの最大空中線電力は50Wとします。500Wの免許を受けていても、出力を50Wにして参加してください。送信する空中線電力ナンバーに“H” はありませんので、RS(T)+マルチプライヤー + “M” となります。
https://www.jarl.org/Japanese/1_Tanoshimo/1-1_Contest/q_and_a.html
周波数帯の逸脱に注意!
運用にあたって特に注意してほしいのは、SSBにおいてLSBの場合は 下限周波数、USBの場合は上限周波数です。
https://www.jarl.org/Japanese/1_Tanoshimo/1-1_Contest/fd/fd_rule.htm
たとえば、7MHzにおけるコンテストの下限周波数は7060kHzですが、LSBですので、ダイヤル に表示される周波数は、7063kHzになります。仮に7060kHzの表示 周波数で送信すると7057kHz〜7060kHzの範囲の電波を送信したこと になり、周波数帯の逸脱になります。14MHzの場合はUSBですので、 上限周波数は14297kHzの表示周波数になります。 14300kHzの表示で送信すると14300kHz〜14303kHzの範囲の電波を 送信したことになり、周波数帯の逸脱になります。
コンテスト規約とコンテストガイドラインは毎回読もう!
というわけで、コンテスト規約とガイドラインをしっかり読みましょう。(自分に言い聞かせている)
それでは、コンテストの様子を書いていきます。
今回は、なんと珍しくもJA9YDZ固定からの参加です。
その為、交信相手から「ポータブルナインではないのですか?」と言ってくださる事が多かったので「今回は珍しく固定からです。」なんて情報をアナウンスしてみました。
JA9YDXの花形オペレーターJP7WCL/9。入団してすぐに、たくさんのコンテストに参加して声を出しています。
今回、JA9YDZでは同時に見学会&体験も行いました。
見学者がわかりやすいように、ログをリアルタイムで更新されていくシステムを構築してプロジェクターに投影しました。(これらの発案と構築をしてくれたのは、JH9TJT先生)
JA9YDZは、コンテスト参加の際、最も意識しているのは防災訓練です。災害時など、無線を使った司令本部などはこのようなイメージかな?と思うんです。それなりの基地局があって、確実に通信ができるという本部を作ることが大事なのではないかな?個人的にそう考えます。
いきなり災害が起きた時、本当に携帯電話の電波が繋がらない時、いつ何が起きるかわかりませんよね。それが災害ってものではないでしょうか。ということで、コンテストの参加はそういった意識を持って取り組むことで楽しみつつも、実用的なものへとつながるつながる技術訓練のようなものだなあと思いました。
2023-08-06
コンテストの次の日は、午前中にコンテスト参加、昼過ぎにはアンテナの撤去作業です。
JA9YDZのビルの屋上には、クランクアップタワーがあり、そこにいくつかアンテナが設置されていますが、7MHzから430MHzまでです。
今回撤去作業をしているのは、JA9BJSが持参した私物のアンテナG5RVというユニークなアンテナです。1.9MHzから28MHzあたりまでこれひとつで使える(調整次第だと思うけど)アンテナで、今回は1.9と3.5MHzはこのアンテナを使いました。
アンテナの設置も撤去も手伝ったのですが、、、
電波の飛び方のイメージというのはサッパリわからないJF9QYVでした。社団局に入団して、コンテストや無線の行事に参加させてもらって、毎回知らないことを知って、驚いたり、その先を知ろうとしたりしているのですが、よくわかっていません。
わかってきたのは、アンテナの設置はとにかく安全第一だということ。正しく設置すること。単純なミスをしないこと。そして、設置するときはどういう方向に電波を飛ばしたいのかイメージできること。が大切なのだけど、それがわからなくて、今もわからないままである。
写真で左手に握っている黒いものは「メガネフィーダー」とか「はしご型のアンテナ」と言われるもので、そのさきに「ソーターバラン」と言われているもの(「フローター」とか「アグリーバラン」とも言うらしい)を宙吊りにして設置するみたい。設置を手伝った時は、デザイン的に受け入れるのに戸惑ったし、何がどう言う役割を果たしているのか不思議だった。今回3.5MHz帯はこのアンテナを使って交信したということと、この場所から1.9MHzは都市ノイズのようなものが原因か、とても厳しかった。
撤去前に撮影した集合写真。左側に、ピロピロしているものがG5RVアンテナのメガネフィーダーです。面白いアンテナだよね。次のコンテストは6m and Downかな。
各局、今後とも交信よろしくお願いいたします。
それでは次回の交信まで、ごきげんよ〜♪ 73 and 33!
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