2025-03-27 19:30-21:00 北國新聞文化センター 写真教室 | 講師 清水梅子

みなさんこんばんは、今日は、また新しいゲームを考えたので受講生の皆さんにやっていただこうと思います。ですが、その前に前回、自作フィルターを作ったので、そのフィルターを使って何か撮ってきてくださいと課題を出しました。
自作フィルターを使った課題発表
Kenji T.
「まず、キラキラフィルターを作り直して、パターンは、サニーにしました。被写体は「シャボン玉」でフィルターをつけて撮りました。」

「もう一つは、今年の2月に行われた展示作品で出した橋を、別のアングルから撮影したものです。橋の撮影の時に没にした構図だったのですが、今回のフィルターと相性の良い構図となり気に入っています。」

講評
シャボン玉にキラキラフィルターを使うというアイデアが素敵ですね。こういうフィルターって、夜のイルミネーションや、日中の場合は木の葉の木漏れ日というものに対して使うのが定番だ!という、つまらない思い込みが払拭されました。フィルターのパターンが、ボケた部分に反射して写り込みをすることがありますがそれはそれで良いかなと思います。金沢市の最も賑わう時間帯に撮影することで、キラキラ倍増。クリスマスツリーよりも派手な感じになっていますね♪ どちらもすごくいい感じに撮れています!!
Makiko O.
「私もキラキラフィルターを作り直して、サニーにしてみました。光ものを被写体にして撮ってきました。」「

絞りフィルターは、講座の中では三角を作ったのですが、アレンジを加えてダビデの六芒星にしました。星というより、お花のような感じになって、これはこれで可愛い感じになりました。」

講評
キラキラフィルターの使い方、素晴らしいですね。これもまた、作例とか定番なんかそっちのけで、シンプルですっごく良い!「どうやって撮ろう?」という試行錯誤した苦労を感じるし昼間に撮る勇気も持ち合わせている。木の葉が作り出すような混雑したキラキラの被写体ではなく、建物に反射した太陽光とコップの中に入れた水面に反射させて光を作るという発想は、イメージを自分の中でしっかり落とし込んでから撮影に取り組んでいるってことが伝わってきます。定番にとらわれない、真っ直ぐな考え方、全部がオリジナル感に溢れている。素晴らしいです。絞りフィルターの写真の方は、角がちょっと丸くなってしまった理由については口頭で説明しましたけど、もう少し深く理解したいので、次回、実際にやってみましょう。
Shigehiko F.
「キラキラフィルターは、ライトを撮影してみました。」

「絞りフィルターは、百均にある星型の穴あけパンチを使っても作れると先生に教えてもらったので、早速それで作ってみました。ちょっと星は丸い感じがするけど、理由はなんとなく理解しています。」


講評
入講されて間もないのですが、しっかり課題をこなされてすっかり教室に馴染んていますね。しっかり、課題の内容を理解して撮れています。使い方もO.K.です。絞りフィルターの星ですが、桜のような形になった理由と、右と左の星の形がどうしてあんな形になっているのかという理由、口頭では説明しましたが次回、実際にやりましょう。今回のような課題には、自作フィルターを使いこなすということも大切ですが、どうしてこういう現象になったのだろうということを考えることも重要です。
自作フィルターによる受講生の作品展示

軽めの課題を出したつもりだったのですが、みなさんがレベルの高い作品を持ってこられたのでとっても驚いていると同時に、すごく嬉しかったです。どれも良い写真だなと思うんです。真似したくなるね☆
構図練習のためのカードゲーム

私が、みなさんのために考案した新しいゲームです。カードゲームと書いているけど、本当の意味でのカードゲームではないです。なので、ゲームの名前はコロコロ変わるかもしれないですけど、内容としては、カードを引いて、そのカードに指示が書いてあるので、その指示通りの写真を撮ってこなければならなんですね。ある程度の自由はあるけど、辻褄が合わなかったり、相性の悪い組み合わせなんかもきっとあると思うなあ。

3種類のカードを用意しました。①被写体、②カメラ設定、③構図について、それぞれ指示が書かれています。
①②③からそれぞれ指示カードをひきます

①小物・逆光 ②カメラ設定はAUTO ③対角線構図

①風景 ②広角で撮影 ③日の丸構図

①小物・サイド光 ②カメラ設定はFREE ③曲線構図
早速、指示された通りの1枚を撮ってきます

小物は、教室にあるものを使っても良いし、自分のものを使っても良いです。

ライトも用意してあるけれど、必ずしもライトを使う必要はありません工夫して逆光を探すというのもOKです。
指示カードに応えられる写真は撮れたかな?

日の丸構図

対角線構図

曲線構図
みなさん、上手に撮れました。

今回は、1回目の練習だったので、得点をちゃんと書きませんでしたが、指示をクリアできたら1ポイントです。カードの中には、2つ指示があるもの(小物・逆光)は、2ポイントということになります。
ゲームとしては、例えば構図をクリアできなくても、他の部分はクリアできたから2ポイントを獲得して次のカードを引いてさっさと撮ってコンスタントに点数をためてていく方法というのもありですね。慣れてくるとそんなことができると思うのですが、ちょっと苦手な構図があったり、どう撮っていいのかわからない構図があったりするときに、そこをスルーするか、できるまで取り組むか。と言うことです。一時的なゲームとしては、スルーで良いのですが、できるようになるまで、自力で考えて取り組んだと言う経験そのものが自分の撮影技術や知識として残るもの。身になるものなのです。話だけ聞いて、わかったつもりでも、いざ取り組むとどうやって撮るのかわからない。そんなことがよくあるのです。写真に限らず言えることですが、カメラやレンズの力だけでは良いものは撮れないので、時に考え、できるまで取り組む努力をすることが、最も早く上手くなる方法です。
次回は、2025年4月10日(木)通常講座(実践的座学)を行います。
過去に制作した、キラキラフィルターと絞りフィルターをご持参ください。
絞りフィルターの説明と、構図練習のためのカードゲームをやります。カメラは一式ご持参ください。レンズを数本お持ちの方MMさんKTさんは、広角レンズではなくて、できれば標準ズームレンズ(24-70mm程度)があると良いです。
2025/4/22 持ち物
・自作のキラキラフィルター、絞りフィルター
・カメラ一式(三脚)、レンズは標準ズームだと便利です。
・筆記用具
「桜のある風景」作品発表の日程は2025年4月24日(木)
次回は、作品発表を予定しておりましたが、桜の満開見合わせにより、発表は4月24日となりました。
テーマは「2025 桜のある風景」です。
去年は、桜のある風景(セルフポートレート)で、かなり不評の課題でした。今回は、特に制限はありません。自分が撮りたい桜の風景を撮影してきてください。
2Lサイズにプリントアウトをして、タイトルを考えてきてね。
写真提出の方法
① 2Lサイズにプリントアウト。自宅プリンターでも良いが、筋などが入ってしまうことがあるので、できるだけ写真屋さんでプリントしたものをご持参ください。(コンビニの写真プリントでもOK)
② 作品には、タイトルをつけてください。上手な写真とか品質の良い写真ということを目指すよりも、どうしてこの写真を撮った、この写真を選んだかということを考えられれば、タイトルをつけやすいかもしれません。
③撮影データの情報をメモしておきましょう
撮影日時 / 撮影場所 / 焦点距離 mm / F値 / シャッタースピード / ISO
※写真の裏に書いても良いのですが、ホワイトボードに展示するとき裏側が見えなくなってしまうので、ノートに書いておくなど、メモがあると良いですよ。
では!
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