2012-10-09
「雲海だ!」
カメラをピッケルおじさんに預けて登りました。
これには理由があって、
「あんた、あんたカメラ持ったら止まるから、私が預かる」と、没収されました。
カメラを没収されたら、登るしかありません。
すると、さっき見ていたあの岩にどんどん近づき、岩の中に来ました。
頂上付近は全部大きめの岩で覆われているような感じです。
だから、どれが頂上なんだか正直わかりませんでした。
おお、看板。
登頂!自分、おめでとう!!!!
ああ、登頂したよ。ここで気をぬくと危ないから気を抜かないようにしないとね。
ああ、こういうものが置いてあるんだね。冬を越して探すの大変そう。
もう、14時くらいだったと思うんで流石に下山を始めなければなりません。
ちょっと、名残惜しいのですが「剣岳ありがとーー」と叫んで下山しました。
らいてう飛来
標高2700m付近で、雷鳥がハイマツ帯のところへ飛んできました。ピッケルおじさんは雷鳥が嫌いです。
「この鳥を見ると天気が途端に悪くなって縁起悪い」と言ってました。
わたしは、こんな間近で見たことがないので嬉しかったのですが。
足の先までブーツのように毛で覆われていてカッコイイですね。
メスかな?雷鳥さんは、冬毛は白い羽になるもんね。夏でも、足はこのままなのかね?それとも、足から冬毛に切り替わるのかね?わかりまシェン。動物園にでも行った時聞いてみよっと。
やっと早月尾根小屋に着きました。
ここで一休みをして夕日を見ました。
夕日が沈むということは、夜になるということなので、カメラをしまいました。
靴下を取り替えて、パウダーシートで拭いてから新しい靴下に履き替えて足をリフレッシュしました。
ああ、快適。
そして、無事下山しました。
天気が良く、星も見えました。
下山した時間は、だいたい20時30くらいだったと思います。
当然、真っ暗だよ。
下山時に、ぎゃーギャーギャーって、野生動物の声が聞こえてビビったけど、多分、野生動物が僕らにビビったんだろうね。。。
足が疲れて、ストックに頼ったけど、ピストンルートだから道はわかるの。夜間の下山時にストック使うと危ないからストックの踏み外しには注意だよ。僕はまだ、目がいい方だから。。。
なんとか事故や怪我もなく、日帰りピストン剣岳登頂は無事成功しました。
終わりに
日帰りしたから偉いとかそういうことじゃないんだ。社会人は、仕事をしながらできる範囲で趣味をやらなければならない。時間に制限があるからこんな登山をしたけれど、時間がある人はこんなスピード登山はやめよう。夜間に歩くのも絶対危ないし良くない。登山は自己責任だから。
今回、僕はたまたま運が良かっただけ。でも、その運に乗っかってやり切るということも大事だと思うんだ。他の人の参考になるような山行とは言えないけど、写真からルート工作の情報としては他の人の役に立つと思う。
ノーマルルートで足がすくんで行けなかったという人に遭遇したよ。もったいない、頑張れば、すぐそこに頂上があるのに。ただ、ノーマルルートという名前がおかしい。ノーマルではないよ。結構難易度の高いルートが剱岳のノーマルルート。よく覚えておいて。
どちらかというと、距離が一番あるけれど、低いところから上がっていくから高山病になりにくくて怖くないルートが早月尾根ルートだよ。僕みたいな弱虫がいけたんだからね。
かなり好きなルート、気に入ったよ、早月尾根。人も少ないしオススメだよ。
では、安全な登山を、そして幸運を!
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