2021年6月、白山白川郷ホワイトロードの石川県側が2年ぶりに開通しました。
ホワイトロードの中にあるキャンプ場、中宮温泉野営場も2年ぶりにオープンです。この記事では最新情報と、ミニマムキャンプに最適なその魅力をお伝えしています。
まずは雰囲気を1分の動画で紹介
どんな雰囲気かとりあえず知りたいという方のために1分の動画をこちらに用意しました。
白山国立公園のキャンプ場は6箇所あります
石川県側に市ノ瀬野営場、この中宮温泉野営場、岐阜県に白山ブナの森キャンプ場、富山県に桂湖オートキャンプ場、福井県に小池公園キャンプ場。そして白山の登山道にある唯一の南竜ヶ馬場野営場です。
それぞれ性格が異なり、市ノ瀬野営場は白山の登山口で、南竜ヶ馬場野営場は山岳と、主に登山向けです。
富山県の桂湖オートキャンプ場、岐阜県の白山ブナの森キャンプ樹、福井県の小池公園キャンプ場はいずれもオートキャンプ場の性格が強いですね。
異彩を放つ中宮温泉野営場
その中で異彩を放っているのが中宮温泉野営場です。白山白川郷ホワイトロードの入り口、秘湯中宮温泉の間近という立地ながら、利用者が少ないばかりでなく、無料で泊まれて一応、水やトイレもしっかりある、なかなか稀有な存在となっています。
ミニマムキャンプに最適かも
道具を持っていくのもちょっと大変で、設備は最低限、ほぼ自然の中という、必要最低限の装備と道具で行うミニマムキャンプには最適な場所と思います。
この記事では、そんな中宮温泉野営場の2021年現在の様子をお伝えしたいと思います。行ってようという方のキャンプ場選びの参考にどうぞ。
2021年、2年ぶりに開通
2020年にはホワイトロード崩落で石川県側がついに開通ならず、絶対行けないキャンプ場となってしまっていましたが、2021年いよいよ2年ぶりに開通する石川県側ホワイトロードとともに、中宮温泉野営場も利用再開されました。
以前の記事で基本情報などは触れているので、こちらも合わせてご覧ください。
キャンプ場に向かうまで
まず中宮温泉野営場の場所は、石川県側から白山白川郷ホワイトロードに向かい、一里野温泉をすぎて3キロほどホワイトロード無料区間を行った所にあるレストハウス(すでに営業していない)の向かい側にあります。
このレストハウスの前に駐車場と立派なトイレがあります。レストハウスは現在営業していないようです。
食料、飲み物などは瀬女道の駅までに準備しよう
石川県側ホワイトロードには、自販機が料金所手前の管理事務所に一つあるだけで、食料を買うようなところはありません。
コンビニはかなり手前の、旧鶴来町まで約1時間車で行かないとないので、事前に色々と準備することをおすすめします。最後のスーパーは旧吉野谷村のAコープか、旧鶴来町のレッツ(マルエー)です。
万全の準備がないと、途中で気軽に買い足しに行くのは大変な場所です。
駐車場からテントサイトまでは吊り橋とちょっと長い坂を歩く
レストハウスのすぐ横に、さるこ橋という吊り橋がかかっていて、これがキャンプ場への入り口です。
もちろんここから徒歩になります。吊り橋を徒歩で渡ってしか行けないキャンプ場というのもあまりないのでは。アウトドア気分が盛り上がりますね。
吊り橋の後は200メートルほど急な坂道 荷物は軽くしよう
このさるこ橋は、結構揺れたり足元の板が軋んだりしますので、一人ずつ慎重に渡った方がいいと思います。荷物もポロッと落としたりしたら数十メートル下の谷川ですので、しっかりパッキングや荷造りした荷物でいくことをおすすめします。
この坂道は荷物を持っていたらそこそこキツイ坂です。
家族で大型テントとかはキツイと思います。できれば山岳キャンプへ行くような装備で出来るだけ軽くしてザックに収めてきた方がいいと思います。
オートキャンプの道具を持っていくのは相当大変です。バーベキューとかも。炊事場のカマドがありますので、道具を持っていくのは考えた方がいいと思います。
入り口には案内図がありますが、ここに載っている施設のうち既に使えなくなっている場所もあります。
水辺の広場への道は自然に還っていてとても広場に行けそうにはない状態になっていますので、川遊びはできないと思った方がいいでしょう。車でちょっと先のホワイトロード管理事務所の公園などで川に降りられます。
水辺の広場への道はこんな感じに、自然に還ってしまっています。
荷物多いから駐車場で、は厳禁!あとバイクや二輪車は白川郷へ行けないので注意しよう
そのため荷物を持ち込むのを諦めたのか、以前、レストハウスの駐車場でオートキャンプのテントを張っている方々を見かけることがありましたが、国立公園では指定された場所以外での野営は禁じられていますので、予定変更して駐車場で、ということはできないのでご注意ください。ホワイトロードには夕方にパトロールも来ます。
あとはバイクや自転車も注意があり、ホワイトロードは自動車専用かつ、二輪車通行不可ですので、中宮温泉野営場でキャンプして、翌日白川郷へ抜けようということもできませんのでご注意ください。知らずに来て、それで引き返す人にも時々出会います。
テントサイトは自然の中 最低限の設備が魅力
坂を登り切ると、テントサイトに囲まれた池と、奥に炊事棟と管理棟が見えてきます。
テントサイトは下の写真のように、林の中ににウッドデッキとテーブルセットが用意されています。
あまり手を加えられていない静かな森の中といった雰囲気です。
炊事棟と管理棟
池を挟んで炊事棟と管理棟があります。
炊事棟には水場とカマドがあります。
炭を持ってくればカマドで料理やバーベキュー可能です。
管理棟にはトイレが併設されています。男子トイレの大が故障中で、男子は大の場合は駐車場まで降りなくてはいけなくなっています。
利用届けを出して、自由にキャンプ
管理棟の中に、利用届けと提出ボックスがありますので、こちらに記入してから利用します。
無人管理になっていますので、あとはテントの場所などすべて自由です。
テントサイトはもう1箇所 管理棟の下にも
管理棟の前の一段下に、もう1箇所テントサイトがあります。
こちらの方が日当たりは良さそうで、下の川の音が聞こえ、対岸のレストハウスが小さく見えます。
今はなくなった広場が2つ
奥に年季の入った案内図があり、それには入り口の水辺の広場とさらに上にクルミの広場なる場所もあったようです。どちらも今は自然に還っているようで、道はなくなっています。管理棟周辺のみ手入れされているようです。
クルミの広場への道は下の写真のように、水辺の広場同様自然に還っていました。
その他注意した方がいいこと
このような感じに、かなり自然に近くなっている無人のキャンプ場ですので野生動物などにはくれぐれも注意が必要です。
まずニホンザルの群れが出没する地域で、クマの目撃も当然あります。この二人には注意です。
他、スズメバチがでます。カブトムシが黄色と黒のシマシマになったのかと思うくらいの大きさのがチェンソーみたいな音で飛んできます。多分オオスズメバチです。
さすがに巣は手入れしていて近くには無いようですので、少し離れたとことの巣の偵察が来ているようです。騒がず刺激しなければ帰っていきます。
と、いろいろ危険も自分で対処しなければいけないので、ファミリー向けではないと言っていいと思います。
最後は国立公園であることを忘れず 痕跡もミニマムに
最後に国立公園内では当然ですが、もちろんゴミは全て持ち帰りがルールです。
炭など使ったら、その灰まで持ち帰りましょう。国立公園のルール「残していいのは足跡だけ」の通りです。来た時より綺麗にして自分が来た痕跡を残さないのもまた、ミニマムキャンプの醍醐味ですね。
まとめ
いろいろ良いところと、注意点を見てきましたが、以上が中宮温泉野営場の2021年オープン時での最新情報です。
ホワイトロードや白山、中宮温泉、近くに素晴らしいスポットがたくさんあるキャンプ場ですので、目的に合ったキャンプ好きはぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
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