白山白川郷ホワイトロードでドライブやトレッキングを楽しんだ後、どこに泊まろうかと迷うことがあると思います。方や世界遺産白川郷へ出れば情緒に溢れた民宿や旅館がひしめき、石川県側へ出れば秘湯、中宮温泉や親子で年中レジャーを楽しめる一里野温泉があり、アウトドア派にはそれぞれ周辺にしっかり整備されたキャンプ場もいくつか点在しています。
そんな中でも、あまり知られずひっそりと佇むおすすめのキャンプ場「中宮温泉野営場」をご紹介します。国立公園内で無料のキャンプ場というのはおそらく唯一ではないでしょうか。
2021年の最新情報はこちらの記事にアップしました。
中宮温泉野営場。山、川、そして静寂。三拍子揃ったキャンプ場
中宮温泉野営場 基本情報
住所 | 石川県白山市中宮 |
問い合わせ先 | 白山市地域振興公社(tel 076-272-1116) |
オープン期間 | 6月〜11月ごろ(ホワイトロード開通期間) |
利用料 | 無料 |
中宮温泉野営場は、白山白川郷ホワイトロードの石川県側へ出て、中宮温泉を過ぎて少し行ったところにある中宮レストハウスの対岸にあります。
ホワイトロードの一番近くで泊まれるのは中宮温泉ですが、キャンプとなるとここがもっともホワイトロードに近いキャンプ場です。
対岸から吊り橋を渡る。車は乗り入れ不可。
レストハウスの前に広い駐車場とトイレがあり、そこからは「さるこ橋」という吊り橋を渡って谷川を越えてキャンプ場に向かいます。車の乗り入れはできませんので。オートキャンプよりは荷物を少なめにして行くか、割り切って山岳キャンプ用の装備で向かうのがおすすめです。
不便さが魅力。設備は炊事場など最低限。
利用料は無料ですが、ちゃんと水の出る炊事場やトイレが一式整備されています。ただしトイレは水が流れないことがありますので、利用前に確かめて、水が出ないようであれば面倒ですが200メートル対岸に渡って、レストハウス駐車場のトイレを利用しましょう。
多彩なキャンプサイト設営が可能
キャンプサイトも大きめのウッドデッキが何箇所かこしらえてあり、ワイルドに土の上でテントを張るもよし、水平なウッドデッキで快適に過ごすもよし、思い思いの多彩なスタイルでテント設営ができます。
私の場合は、山岳用のシングルウォールテントか、ツェルトを40リットルほどのザックに入れつつ、飲み物をクーラーボックスで運び込みソロキャンプが基本です。
ぎりぎり携帯電波も入ります
ホワイトロードの閉門時間も過ぎれば車も全く通らなくなり、ほぼ孤立した山中でキャンプすることになります。緊急時は携帯電波がぎりぎり入り、ネットも遅いながら繋がりますので、携帯を持っていれば万一も安心です。
新緑から夏は川遊び、秋は紅葉
ホワイトロード開通したての6月ごろは、涼しい山の風を浴びながら新緑に包まれ、夏は下の川に降りることもできるので、川遊びを楽しめます。秋には紅葉山一面を彩ります。
お風呂は10分で秘湯中宮温泉へ
不便だのなんだのと書いていますが、テントを張って汗をかいた後は、少し歩いて車まで戻り。10分ほど車を走らせれば秘湯中宮温泉に到着します。日帰り温泉の利用も可能ですので、秘湯でつるつるになった後、静かな山の中でキャンプという贅沢な体験が割と手軽にできてしまうのも魅力です。
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