【白山手取川ジオパーク】綿ヶ滝とメガネ岩

綿ヶ滝展望台より 2020-7-10撮影

2020-07-10 天気は雨

梅雨入りで、毎日ジメジメの日が続きます。こんな日は、滝や川を見ると面白いのでは?と思います。

ただ、増水で危険な場合もあります。そういう時は、行かないこと川に近寄らないようにしてください。

綿ヶ滝展望台

住所/石川県白山市下吉谷町

綿ヶ滝は、滝のそばまで近寄って、見事な直瀑を拝見できるのですが雨が続き増水の危険があるため、今回は展望台の方から見ることにします。

綿ヶ滝

手取峡谷に飛沫が落下する様が、綿が舞っているように見えるとのことからその名がつきました。32mの高さからの水流はダイナミックな迫力に満ち、周囲の景観の美しさも格別。綿ヶ滝の河床では、浸食地形や断層、節理等を見ることができます。

https://hakusan-geo.jp/area/228/

落差32m 水量の激しい直瀑型

綿ヶ滝 2020-07-10撮影

倍率8倍の双眼鏡の接眼部にアイフォンのレンズをつけて撮影しました。こういう撮影方法をコリメートと言います。天体の世界ではよく知られているやり方です。

展望台からだと、滝の下までは見えないのです。やはり下に降りないと。でも、今回はやめときます。

それにしても、すごい勢いです。音もすごいです。晴れた日にこんな状態で見ることができたら最高です。

メガネ岩

手取川の奇岩。夫婦岩は、手取川の浸食を免れた高さ10m前後の柱状の岩石が立っています。また、メガネ岩は、柱状の岩の根元が浸食により穴が開き、あたかもメガネ状となっている岩。岩脈部分が周辺部より固いことから侵食を免れたものと思われます。

https://hakusan-geo.jp/area/216/

水の力で岩に穴が空いたという事ですね。

駐車場があり、ベンチもあります。今の時期はツタとか植物がごっそり生えていて、夫婦岩なんか見えませんよ。どこにあるのだろうって感じでした。なんとなく、斜め右側に視線を向けるように仕向けている努力は汲みとれるんですが、その方向が草ボーボーです。

これじゃ、世界ジオパークになれないんじゃないの?

右側は見苦しいので、メガネ岩のみにスポットを当てます。

左側の石も、奇岩でいいかな。

左岸側から右岸側へ橋を渡る

幻想的なメガネ岩と夫婦岩などの奇岩群

奇岩と言えばいいのか、島と言えばいいのかわかりません。

川から水が蒸発していつのがわかります。これは、まだ雲じゃないです。

高度10mほどのの低いところから1000メートルの間で発生している霧のようなものは、層雲です。立派な雲なんですね。

雲海のような、幻想的な雰囲気でした。

岩が三つある

真ん中と右側で夫婦岩。右側はメガネ岩になる。

噂によれば、三角関係だったらしい。

写真を見て欲しい。写真右がメガネ岩で。真ん中と右側を合わせて夫婦岩と呼ぶらしい。

ところが、一番左側に岩の残骸がある。

つまり、真ん中が奥さんで右側がメガネの旦那さんって感じですね。そして左側の崩壊した岩は元カレ的な何かでしょうか。

メガネ岩はこうしてできた

メガネ岩は、石英斑岩の岩脈であります。ところが、川の侵食によって周りの柔らかい凝灰岩類が削り取られ、岩脈だけが残って地表に露出してしまったんですね。さらに岩脈の中央部が侵食を受けて、メガネ状に取り残されているのでこの様に呼ばれているそうです。メガネ状っていうのは、フレームありのメガネのことなんでしょうね。

 さて、岩脈とは地層に対してほぼ直角に貫入してきたマグマが冷え固まった板状の岩体をいいます。火山岩と深成岩の中間に当たる半深成岩である場合が多いんですよね。マグマが地層と平行に入り込んだ場合は岩床という表現に変わります。

メガネ岩のように他県でも似たようなものがあります。

南紀熊野ジオパーク 橋杭岩

 全国的に有名な、和歌山県の橋杭岩(はしぐいいわ)です。

橋杭岩

海岸に見られるものだけど「メガネ岩」と同様に石英班岩の岩脈が割れ目に沿って侵食されて、杭がいくつも並んだ様に見えます。岩脈が回りの岩石より固いために生じる差別侵食の一例だそうです。

串本から大島に向かい、海中に約850mの列を成して大小40余りの岩柱がそそり立っています。その規則的な並び方が橋の杭に似ていることからこの名が付きました。海の浸食により岩の硬い部分だけが残り、あたかも橋の杭だけが立っているように見えるこの奇岩には、その昔、弘法大師と天邪鬼が一晩で橋を架ける賭をして、一夜にして立てたという伝説も伝わっています。吉野熊野国立公園地域にあり、国の名勝天然記念物に指定されています。

https://kankou-kushimoto.jp/spots/%E6%A9%8B%E6%9D%AD%E5%B2%A9

どこをどう撮っていいのか迷ってしまう被写体でしたが、離れてみると明らかにとんがった岩が群れていて奇妙です。

数年前、見に言ってきたんですが、奇岩という岩がだいたい直線上に並んでて 12mmのレンズでもおさまらないんです。

橋杭岩

これだけ並んでいるのは圧巻でした。

石川県のメガネ岩も、和歌山県の橋杭岩もいずれも一度は実際に見てみてください。同じようなものだけど、規模の違いが感じられます。写真だけでは、わからないことです。

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