アウトドアクッカーの新製品!
株式会社飯塚カンパニーからアルマイト加工された角形のクックセットが登場!早速手に入れたので、どんなものかなーーと使ってみます。
開封してみる
固形燃料専用クッカー
固形燃料も一緒に買うのがオススメですよ!
軽いけどしっかりした作り!
メスティンの純アルミとは違って、アルマイト加工されたもの。取扱説明書には、塩分の調理には向かないと書いてある。
そのため、オススメはもっぱらインスタントラーメンとレトルトカレーなどだろう。お湯を沸かして調理をして行くのが基本なので初心者の人には良いかもね!
室内でラーメンを作ってみよう
本当は、室内での調理はダメだって書いてありますから真似はしないでね。実験なので。
固形燃料は燃焼時間が決まっていて便利!!
初心者さんにオススメの理由はこれ、固形燃料は時間が決まっているの。だから、重たい燃料のガス管をカラカラ振って「足りるかなあ?」などと心配する必要はないんです。
タブレット1つ(14g)で、燃焼時間は12分
□室内は20度くらい
□沸かす水の量は、500mlくらい
□7分頃に水温100度
①鍋をセットしたら固形燃料に火をつけましょう
②だいたい7分頃が湧き頃
③お湯が沸騰したら麺を入れよう
麺を入れたら蓋を閉めよう。(写真がなかった)
④火が消えるまで、待っててね
固形燃料は、大幅な火力調整などはできないので、熱を大切にしましょう。
⑤火が消えてから味付けをしましょう
⑥伸びる前に食べよう
もう、結構伸びてました。。。燃焼してから7分を超えると温度が下がっていきます。
で、そこからさらに5分燃焼するんだけど5分も待ったらラーメン伸びて当たり前だわね。
でも、柔らかいラーメンも好きだからいいんだ。固めにこだわる人はさっさと火から下ろして食べましょう。
固形燃料が勿体無いなと思ってさ。。。
⑦食べたら洗おう
柔らかいスポンジで、中性洗剤をつけて優しく洗いましょう。
使用した後の鍋の裏を見てみようか。
こんな感じになりました。実は、1回目の湯沸かしはシーズニングのつもりで捨てました。そして、2個目を使ったので、こんな感じ。
クックセットの良いところ
・見た目がかっこいい
・固形燃料をうまく使いこなすことができれば、かなり軽量化できる
・レトルト中心の食事ができるから時短向きの人にオススメできる
・初心者にもオススメできる
・防災用に持っていても良いと思う
クックセットの不満なところ
・湯沸かし以外にはほとんど使えないところ(それは、長く大事に使ってもらうためだから仕方ないことだよ。)
・火力調整ができないこと(アルコールストーブが使えれば便利だね。)
・今回は室内20度で使用したから沸点が100度まで上昇したんだろうけど高所だとどうなんだろうか。また、お湯を沸かす時の水の温度がキンキンに冷えた4度だったらもっと時間がかかっただろう。
メスティンと比べて勝っていると思うところ
・ハンドル部分のロックがしっかりしているので、逆さにしてもハンドルががっしりしている。メスティンの場合は、逆さまにするとハンドルが折りたたみになってしまうので。。。
固形燃料の湯沸かしで色々困っていた家族の話
2012年夏に北海道の羊蹄山へ単独登山をした時のことです。避難小屋に泊まったのは、管理人の近藤さん、地元の親子、高校生四人組です。地元の親子の方が固形燃料でお湯を沸かしていました。
そうそう、余談ですが羊蹄山には避難小屋があります。しかし、買い物できる場所はありません。水も売ってませんから買えません。全て自分で背負わなければならない山です。富士山や立山のように宿泊施設や温泉や自販機がある山ではないんですよ。。。避難小屋は本当に避難するための小屋なので。。。どこかに売っているとかどうにかなるとか思わないように。
お湯が沸いているのか沸いていないのかよくわからない
話を戻しますが、地元の親子のお父さんが
「中学生の息子にカップ麺食わせてやりやくてね。」と言っていました。
当時、羊蹄山避難小屋の中でお湯を沸かすことは可能でした。(現在は立て替えたのでわかりません。)
中学生の息子さんは、早くラーメン食べたいって感じでワクワクしていて嬉しそうでした。優しいお父さんですね。お父さんは、固形燃料をたくさん持ってきていたんですが湯が湧いているのかどうかわからない感じで、さらに水が足りなくなってしまったようでした。
私は、下山する日の朝だったので食料と水を多めに持ち込んで余裕があったので少し親子に水を分けました。
水が足りなくなった
何を言いたいかというと、お湯が足りなくなったり沸騰してるかどうかわからなかったり色々困っていたと思います。
カップ麺に必要なお湯の量はパッケージにちゃんと書いてあり、300mlとか330mlなど物によって様々です。それよりも多めに湯を沸かして余ったお湯を小さな山専ボトルなどに入れると次にお湯を沸かす時、エコです。(そのかわり軽量じゃなくなるけど。ナルゲンボトルだったら沸騰したお湯も入れられます。保温はできないけど。)
そのお父さんが使っていた鍋はステンレスの家庭用の鍋で水の量を測れない感じでした。固形燃料一つに、1リットルくらいの水を沸かしていたためお湯の温まりが遅くとても時間がかかっていました。
個人的な考えとしては、少ない量の方がきっとすぐに湧くんじゃないかな。と思うんです。だから、400mlくらい入れてお湯を沸かして、一杯目を作る、そして継ぎ足してまた固形燃料を追加する。そういうやり方が多分無難です。でも、同時に食べたいよね?気持ちはわかる。
このクックセットだったら、固形燃料を2つ置いて1リットルのお湯を作れたと思います。そして、仲良く二人で同時にラーメンを楽しめたのではないだろうか。
山というわがままが許されない過酷な環境下では信頼できる道具が絶対に必要です。予備の道具も必要です。お湯が使えない時は予備にアルファ米を持ち歩くとかね。説教をしたいわけじゃなくて、トラブルがあった時、自己解決できるようにしろってことです。
風のない室内ですが、気温は7度くらいだったと思います。そこで、固形燃料がどのくらいの力を発揮するのかわからないですね。使う場所や状況で道具を選んで考えましょう。
コメント