
紅葉ピークの三方岩岳へ、新登山道でゆく
2019年10月も下旬に差し掛かった大雨の翌日、曇り時々晴れの予報に誘われ白山白川郷ホワイトロードへ紅葉を見に出かけました。
例年では10月最初の週末あたりが見頃になる三方岩岳の紅葉が、今年は2週間ほど遅れてちょうどピークとのことです。
今年は台風でもうホワイトロードの紅葉は見れないのではと思われていたところで、この遅れは朗報でした。
今年は紅葉2週遅れで長く楽しめます
今年の道路閉鎖は11月10日と決まっています。例年ではそのころはもう全線紅葉は終わっているのですが、今年は最後まで紅葉の絶景ドライブが楽しめそうです。
昨年開通のふくべ谷登山道から登る
今回はゆっくりと紅葉の山を味わおうと、以前に紹介した2018年に新しく開通した登山道「ふくべ谷登山道」から登ります。
栂の木台駐車場に車をとめて出発します。前日の大雨のためか空きは多めですが、続々と登山ツアーのバスなども到着し、賑やかな登山口となってきました。
最初は急登
小さな滝沿いの急な普段を20メートルほど登ると、すぐに土の登山道になります。普段から湿り気の多い土で、いつでも多少の泥道ですが、大雨のあととあってぬかるみがそこかしこに残っているため、すぐに登山靴は泥まみれです。
展望台まで最初の登りが20分ほど続きます。ところどころ階段状に整備はされていますが、段差が大きく、そこそこの急登です。
白山も一望できる展望台
樹林帯の急登を20分ほどで抜けると、白山と三方岩岳、笈ヶ岳なども一望できる絶景の展望台が尾根の入り口に設置されています。多くの観光客はここまでで引き返しますがここで十分に素晴らしい眺望です。
ここまで来ると、ホワイトロードから白川郷あたりまでの山の状況が見て取れます。この日は三方岩岳の山頂部の紅葉がちょうどピークをわずかに通り過ぎた頃で、三方岩駐車場のあたりが最盛期といった状況です。
白川郷の方へ目線を移していくと、だんだんと緑の比率が多くなり、白川郷を挟んで向こう側の里山たちはまだ完全に緑の山という、紅葉前線のグラデーションが一望できました。
絶景の紅葉360度ビューの尾根歩き

展望台を過ぎると「ふくべ谷登山道」でもっともおすすめの尾根歩きが20分ほど続きます。
目の前には聳え立つ三方岩岳と、三方岩駐車場からの登山道を歩く登山者の姿が大パノラマで展開し、尾根歩きの醍醐味を味わえる区間です。アップダウンも少なく、先の急登の疲れを癒しつつゆっくりと進みます。
中間地点からは三方岩駐車場からの道と合流
尾根を歩ききると、三方岩駐車場からの登山道の中間地点と合流します。
このあとは、10分ほど樹林帯に入り、10分ほど頂上直下のガレ場を登ると三方岩岳の展望台に出ます。
今年崩落があり、足場の悪い場所や工事中の箇所も発生したとのことですが、現在は工事もほとんど終わり、以前よりも歩きやすいようによく整備されています。
三方岩駐車場からのルートや、その他詳細は以前の記事にもアップしていますので、お時間あればご覧ください。
ニホンザルも見頃
ホワイトロードのある中宮周辺はニホンザルの生息地でもあります。ニホンザルはいくつかのグループでだいたい決まったルートを1週間おきくらいで移動しているそうです。
タイミングが合うと、今の時期、小さな子ザルを連れた親子ザルがたくさんこんな感じで駐車場でくつろいでいたりします。

ホワイトロード基本情報
開通期間 | 例年6月〜11月の積雪まで(2019年は10日まで) |
通行時間 | 8時〜17時(入場17時まで) |
通行料金(片道) | 軽自動車1400円、普通車1600円 |
公式サイト | http://hs-whiteroad.jp/ |
コメント
いつも素晴らしい写真楽しませていただいています。
薄曇りの紅葉の山も重厚なシブい雰囲気でいいですね。
今年は行ってみようと思います。
ありがとうございます。今年は閉鎖の11月10日まで紅葉ドライブが楽しめそうです。ぜひお楽しみください。