【注意】※このblogは、最後の方にアニサキス(寄生虫)の画像が出てきます。苦手な方は見ないようにお願いします。
2021-06-07 14:35

船が、鴛泊から稚内へ向かっていく。(14:35-16:15)
さてさて釣りを。でもその前にやることがあるんです。
魚を干したい

昨日釣った魚は、車中泊をしたので干すことができなかったんです。そのため、冷蔵庫で保管して今から干します。
バッテリー内蔵の冷蔵庫って素晴らしいね。
全部干し終わってから、ホッケを捌きます。
釣ってから8時間放置した魚はどうなっているのか
6:30ごろに釣ったホッケをバケツに入れたままほったらかして14:28になりました。(血抜きもせず、海水にも氷にも入れず)

死後硬直して、バケツの底の形に合わせて丸くなっています。
放置のホッケを捌くとどうなるのか。
ホッケの捌き方(干して焼くための背開き)※初心者向け
※血抜きは、生きている魚じゃないと意味ないのでさっさと開きます。後から海水で洗う。
①まず、ホッケを立てて頭を真っ二つにする感じでマキリを入れます

そして、そのままマキリを倒していく感じ。

これで、頭がパックリ割れました。
②次に、ホッケの頭の向きを変えて背骨にマキリを当てていくような感じで尻尾の方まで引きます

強く下に当てすぎると背開きではなくて三枚下ろしみたいになってしまうので、ゆっくり、刃が背骨にあたる感覚を信じて捌いていきます。

力加減が狂うと、背骨を貫通して向こう側へ行くこともあります。気をつけて。
初心者と上級者の違い
実は、この捌き方は変です。というか、習ったやり方とは違うんです。
漁師さんの捌き方
①最初から魚を横に寝かせて、スーーーーっとマキリを入れて切っていく。ものすごく早くてうまい。初心者が真似をしたが、失敗したのでたくさん練習が必要。と思って、採用しなかった。
②頭を立てて、向きを変えてから、横に寝かせてすーーーっとマキリを入れて切っていく方法。
自分にとって、魚を横に寝かせた状態でマキリを入れるのが難しくてうまくいきません。そのため、とにかく立てて左手のホールドをしっかりすると言うやり方をしてみたところ、上手にできました。
皆さんも、自分に合ったやり方の捌き方を見つけてください。背開きは、うまく捌けることが大事だといます。
【注意】※この先アニサキス(寄生虫)の画像が出てきます。苦手な方は見ないようにお願いします。
心の準備はよろしいでしょうか。

美瑛町の癒しの画像を貼リマス。
釣りの旅の途中で見た、よくある北海道って感じの牧歌的風景です。
のどかでいいね。
さて、心の準備はよろしいでしょうか。
寄生虫を見るのが怖い方はこのままページを閉じましょう。
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ホッケを開きました。内臓を捨てた後に、アニー発見しました。

エラはまだ取っていません。
このうずまきが、アニサキスです。
アニサキスが内臓から逃げたしたんですね。

これが、アニサキスです。3匹も、グルグルと渦を巻いていますね。まだ筋膜のところにいて身に刺さってはいませんが、さらに放置したら筋膜よりも内側に入っていったんではないかなと思います。
しっかり見ること、早めに捌くこと
アニサキス症は、自分はまだなったことがないんですが、利尻島の漁師さんは一度なったそうです。ところが、3日も脂汗をかきながら耐えて我慢したそうです。す、す、すごいですね。
茨城からいらっしゃったという仲良しご夫妻も、釣りが大好きで奥様が刺身を食べて2回もアニサキスにかかったそうです。2回目は、自分で「アニサキスだと思います」とドクターへ伝えたんだとか。冷静ですね。内視鏡でとったそうです。奥様のために、旦那様はマイナス60度の冷凍庫を購入したんだとか。素敵ですね。
実は、アニサキスによる食中毒はざっくり年間500人前後と結構多いようです。スーパーの刺身の中にもアニサキスがいるとかで珍しいことではないんですよね。
お寿司屋さんとかにも、たまにそういう事態が起きることだってあります。だから、食べる前によく見ることです。もし、お寿司屋さんでアニサキスを見たら、他のお客さんには聞こえないように店員さんに教えてあげるのが良いかと思います。途端にイメージが悪くなりますから。
そもそも、全部の魚には虫がいると思え!
これは、利尻島で出会った漁師さんの言葉です。2019年に出会った時も、「ほとんどの魚に、いろんな種類のいろんな虫がいるからな。それだけはしっかり覚えとけ。虫のいない魚なんていないと思って魚を捌け」と言われました。そう、毎回捌く時、「たまたま虫はいなかっただけ」という風に思えということです。自分は、割と細かいものがよく見えるのですぐ発見できますけど、たまによく見えない人もいるようです。海水などでよく洗い流すと、アニサキスがピローンとかダラーんと伸びて姿を現すこともあります。
また、捌く前に、口とか胃の中から、謎の虫がたくさん出てきたこともあります。でもそれは、海の底にいる天然の虫です。
そういう心積りで魚を捌くことが大切なんだと教わりました。
釣ってすぐに内臓をとったとしても、虫が本当にいないかなって、太陽に透かして確認した方がいいと習いました。とても良いことを教えてもらいました。
2019年利尻島釣り
この時も、たった1時間ほどほったらかしたアブラコにアニサキスがいました。
漁師さんの話では、ホッケやアブラコは特に虫がつきやすい?というようなことを言っていたのでそうなんだろうと思います。
アニサキス食中毒を予防するためには
アニサキスによる感染を防止するには、以下のことに注意することが有効である。
① -20℃で24時間以上の冷凍で死滅させる。
② 新鮮なうちに速やかに内臓を取り除き十分に洗浄する。
③ 目で見える大きさのため、丁寧に目視確認する。
④ 十分に加熱調理(70℃以上で瞬時または60℃、数秒で死滅)する。
⑤ 通常の料理で用いる程度の食酢、しょうゆ、ワサビ、塩漬けでは死滅しない。
https://www.kenko-kenbi.or.jp/science-center/foods/topics-foods/21011401.html
と言うことらしいので、やっぱり姿を見たら飲み込んではいけないんですね。昔は、良く噛めば死滅するとかちょっと傷つければ死ぬと言うけど、ちょっとってどのくらいなん?って感覚の問題もあります。
例えば、なめろうは、効果あるかなと個人的に思います。刃物で身をズタズタにするでしょう。だから、アニーも「さようなら」出来ると思うんですが、保証はありません。
まあ、兎にも角にも自分で釣った刺身を食べるときは自己責任です。内視鏡手術は保険が使えるかどうか、自分の入っている保険会社に問い合わせてみたら良いと思いますが、保険が使えるからってアニサキスにかかるのはごめんですね。
刺身を食べるときは、くれぐれも気を付けましょう。
次は「vol.14 釣って捌いて干しては食べて オール電化なキャンプ」へ
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