2015 中宮ふるさと塾 星空観察会

2015年10月17日(土)から18日(日)

みなさんこんにちは、ゆすらこちゃん☆です!

2015 中宮ふるさと塾 星空観察会(’15-10-17)

中宮ふるさと塾が星空観察会を行います!

17:00に現地集合

パワーポイントで、星空を観察するポイントや注意点などについて説明を聞きます

18:00ごろに、スキー場で星を見ます。

今回は、大口径の望遠鏡で星雲や星団を観察します。

観察終了後は、施設に宿泊して帰ります。

星空観察の事前説明

事前説明やこのイベントの流れなどについてはゆすらこちゃんが指揮をとります。星空観察で望遠鏡で導入してくれるオペレーターとして、大塚さんにゲストとして来ていただきました。

ゆすら 2015 中宮ふるさと塾 星空観察会(’15-10-17)

今日は、どういう観測スタイルなのかという説明です。まずは、大塚さんの望遠鏡のスペックについて説明です。

ゆすら 2015 中宮ふるさと塾 星空観察会(’15-10-17)

ゆすらこちゃんの師匠である大塚さんこと大塚啓輔 氏が自作した天体望遠鏡で天体を観察します。

ゆすら 2015 中宮ふるさと塾 星空観察会(’15-10-17)

星雲についての説明です。星雲は、主に4つに分類されています。暗黒星雲、散光星雲(発光星雲、反射星雲)、惑星状星雲、超新星残骸です。

今回、大塚さんがぜひ見せたいという天体について説明します。

いて座のM17は散光星雲で、白鳥のような形をしています。

こぎつね座のM27は、惑星状星雲です。中心に12等級の星があり、星雲の大きさは100年間に6.8″拡大しているんだとか。かつて通常の恒星だった中心星が寿命を迎えて(白色矮星が)ガスを放出し、余熱で放つ紫外線によって蛍光灯のように星雲が光っています。

インターネットで星雲星団について調べると、カラフルな写真がたくさん出てきますが、まず眼視観測で色を見られるものには限りがあること、ほとんどがモノクロに近いということを事前に説明しておかないと、全く見えないということになりかねないので、そういった説明をしました。

ゆすら 2015 中宮ふるさと塾 星空観察会(’15-10-17)

次は、星団です。星団は、主に2つあって球状星団と散開星団です。

今回お見せしたいのは、とても有名で綺麗な天体です。

ヘルクレス座のM13は、北天で最も明るい球状星団と言われています。中心にいくほど星は集中しており、写真に見えるような明るい星だけで数万個、暗い星や中心部の密集した部分も考えると数十万個は星があると考えられています。

おうし座のM45は、和名すばる、プレアデス星団と言われている有名な星団です。日本の自動車メーカーのSUBARUもエンブレムデザインに起用しています。肉眼でも簡単に見つけることができて、青く輝く美しい天体です。

星空観察会の様子

パワーポイントで事前説明をした天体以外にも、見られるものはたくさん見てもらいました。

ゆすら 2015 中宮ふるさと塾 星空観察会(’15-10-17)

大塚さんは、人に天体を見せることを重点的に天体観測の活動を行ってきました。そんな中、一番拘っていたのが、いかに多くの人にピントがあった状態で天体を見てもらえるか。です。

人それぞれ視力が違うことから、ピント合わせには時間がかかります。もちろん、慣れている人なら、サッとピント合わせができるけど、慣れていない人は、ピントの合わせ方から説明しなければなりません。

そこで大塚さんは、すごいものを自作して接眼部に取り付けました。ピントを数値化させる道具です。

まず、一番最初に天体観測の前に、ベガなど明るい恒星をのぞいてもらい、ピントの山を一人一人出してもらうのです。「恒星が、一番小さくなるところ、それが、ピントの合っているところ。」それを調整してもらいます。

数値化されるので、自分は6だったとか、それぞれ数字を覚えます。

そうしたら、大塚さんが導入した天体を観測するとき、ピントを6にしてから覗くことでピント合わせの時間を大幅にカットできるのです。

ナトリウム灯のOFFスイッチがない

会場の管理担当の乾さん(白山ガイドや白山登山道の整備をしている有名人)に、ナトリウム灯を消してもらうようにお願いしたところ、どういう施行したのか、スイッチを切れる状態になってなくて、元の線が丸ごと切られて繋がれてるというような説明がありました。これから冬になるので、業務に差し支えると大変なことになるから、このまま我慢して観測しましょうということになりました。

すると、何が起きるかと言いますと、星雲などのあまり明るくはない対象が観測しにくくなります。

亜鈴状星雲M27が、半分消えたみたいに見える

おそらく、ナトリウム灯の影響でしょう。半分消されて、半分見える状態になりました。

ゆすら 2015 中宮ふるさと塾 星空観察会(’15-10-17)

ゆすらこちゃんは、「M27を今導入していますが、半分側だけ見えるような状態です。イメージは、鉛筆削りのカスのような三角の形です。」とアナウンスをしてみました。

それでも、なかなか見えないというので

「一度、アイピースを覗いてから、ちょっと、逸らして、違う角度から見てみたり、顔を動かしてみてごらん」と伝えると、

小学4年生のリコちゃんは、「お姉さんが言っているように、こっち側で、鉛筆削りのカスみたいなのが見えた」と、教えてくれました。そうよ!そっち側で見えたというのが正解よ!やっぱ、お子さんは目が良いのね。

そして、リコちゃんのママとパパもちゃんと見えたようです。ママさんは、「鉛筆削りのカスのように見える」と、伝えてくれました。伝わってよかった。

ですが、「見えない、わからん」と言っている人たちがいました。

あまり言いたくないけど、年齢が関係しているのでしょうか。

リコちゃんのパパやママはまだ40代です。見えないと言っていた方達は50代半ばです。

天体観測は、ある程度慣れるとは思いますが、大人になってから淡い天体を見ても、なかなか見えるという感覚を得るのは難しいのかもしれません。

でも、一番の要因はナトリウムライトだと思います。あれがなければ、見えただろうに。。。

オリオン大星雲をみよう

寒い人は、施設に戻ってもらい、日帰り参加の人もいたので、観測の後帰ってもらいました。

ゆすらこちゃんも、大塚さんの望遠鏡で覗きたいので、じっくり見せてもらいます。

わあ、綺麗だなあ。

ゆすら 2015 中宮ふるさと塾 星空観察会(’15-10-17)

寒い時期の天体観測が、一番見応えがある気がします。

ご参加してくださった皆さん、ありがとうございます。またどこかでお会いできますように☆

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