【天体観測】石川県の部分日蝕備忘録 part1

2020-06-21は夏至で金環日蝕の日。日本では部分日蝕でしたね。

みなさんは、ちゃんと太陽グラスで観測したかな?太陽の観測っていうのは、とっても危険です。だから、基本は投影するのが良いんですが日蝕用グラスというものを使えば太陽観測が可能なんです。

おすすめ本

こども図鑑 太陽の観察 (星の手帖社こども図鑑シリーズ5)
最新の写真とイラストでやさしく解説した小学生にも読める現代天文学入門書「星の手帖社 こども図鑑シリーズ」。大人も楽しめる本格的な内容ながら、ほとんど全ての文字にふりがながついているため、低学年のお子さんでも楽しめます。 シリーズ第五巻のテーマは太陽。付録は目を保護するために有害な太陽光線を遮蔽する「太陽観察安全グラス」...

この本は、太陽について詳しく書かれていて太陽グラスがついています。私は実家の母に「ピンホールの投影法」を教えていたのですが、母は「ふぅん、この穴を覗くのね」といって、ピンホールの穴を覗きながら太陽の方を向こうとしました。

太陽を直接見ないための投影法を教えた矢先のことだったので、ぎょぎょぎょとなりました。危険を感じたので、すぐにこの本を買ってあげました。太陽グラスの使い方を教えて、2020年の6月21日にまた日蝕があるから見てねと、2020年の1月に教えたのでした。ちゃんと覚えていてくれて、電話したら「使い方もわかるよ、でも曇っていて見えなかった」と言います。(北海道は曇って見えなかったらしい。)

母が日蝕グラスを無くさなかったのは本のおかげだと思います。本に挟めておいたからなくならなかったのでは?と思いました。そんなわけで、オススメの本です。色々な天文台や科学館などの施設に並ぶ定番の太陽の本だと思います。星のソムリエを目指す方にもオススメです。

なんで今頃紹介するの?

「日蝕の前に記事を書いてくれれば良いのに」と思った方もいらっしゃるかもしれないのですが、太陽を見る行為は大変危険なのであまりオススメはできません。

昔のフィルムや、海苔の袋、サングラスなどで見ようとする人がいるんですけど、それらで太陽を見たら眼を痛めてしまいます。肉眼で見て良いのは皆既日食の瞬間の数十秒から数分の間だけなんです。

とにかく、危険です。本気で見たい人は自力で色々調べているでしょうし準備もします。興味がない人は、わざわざ見なくても良くて新聞とかニュースでどっかの誰かが上手に撮ったものを部屋で見れば良いと思うのです。生きているうちに一度で良いから見たいというのであれば、海外遠征をすれば良いのです。とは言っても、曇ったら何も見えないのです。

当日の天気はどうだった

北海道や関東は曇り

原村でおなじみの「星界のどん」と呼ばれるS根さんは、「埼玉県上尾市は月と太陽が同時に雲に隠される皆既日月食が見られました」と皮肉り一部で大笑い。雲は天体ではないですが、これはこれでjokeとして面白いですよね。

日本海側は晴れ

新潟、富山、石川、、、などなど日本海側は晴れ沖縄もバッチリでしたね。石川県は、私が観測していたところは途中で雲が来てしまい最後の最後は厳しかったです。最大あたりもすでに薄雲がかかっていました。

僕らの皆既日食の計画

数日前に、愛知県の星仲間であるやおき氏から電話が来た。「週末、飯でも食わないか?日蝕見ながら。」関東、東海は天気が悪そうだし日本海側の天気に期待し遠征に来るそうだ。

せっかく遠征してくれるのだから、良い場所で観測したいと思い奥獅子吼山に登頂して頂上から観測をしないか?と提案した。二つ返事でオーケーが来た。軽く計画を立てて段取りした。

当日の予定

①フィッティング
[シーダブリューエックス/ワコール] メンズスポーツタイツ ジェネレーターモデル 【下半身フルサポート】 吸汗速乾 LBサイズまで対応 大きいサイズ HZO639
メンズスポーツタイツ ジェネレーターモデル 【下半身フルサポート】 吸汗速乾 LBサイズまで対応 大きいサイズ HZO639

膝を痛めないようにサポータータイツをフィッティングしてから買う。このサポータータイツは、ゼビオでフィッティング可能だった。実際に履いて見ないと、サポート具合がわからないのでフィッティングがオススメ。かなり細身のやおき氏でもLサイズをチョイスされた。

cw-x 膝中心のサポートタイプのフィッティング
cw-x 一番高い下半身全体サポートタイプのフィッティング
②レストラン手取川のジビエ料理をテイクアウト
白山麓で半世紀続くジビエ料理総本山「レストラン手取川(てとりがわ)」石川県白山市|ジビエポータルサイト「ジビエト」
ジビエに関するポータルサイト「ジビエト」。ジビエを今よりほんのちょっとでも身近に感じていただくために、ジビエを扱う飲食店情報・イベント情報から被害状況・対策までジビエに関する様々な情報をお届けします。

何を頼んだかはpart2で紹介。そうそう、テイクアウトの食べ物がザックの中でこぼれても良いように一つ一つをおおきなziplocに入れましょう。

③忘れ物を買い足して登山口へgo!

トイレットペーパーとかziplocとかね。そしてパッキングをしましょう。

④奥獅子吼山を登り16時までに頂上着

セッティングもしなければならないし、重量もありとにかく暑いのでバテないようにゆーっくり登ります。無理をすると次の日再起不能になると困る。

⑤16時から18時過ぎまで部分日食鑑賞

天気はピーカンのように見えるが、北陸で「ピーカン=夜も晴れる」と期待してはならない。登ろうとしている時点ではピーカンだったというだけに過ぎない。

⑥そのまま晴れたら天体観測も

実際に夕日が沈んだ後からじゃないとわからない。天気が良くなければそのまま下山するのでヘッドランプ必須。鈴で音を出しながら、同時に無線機で音量大きめにラジオをかけつつ145.00。(熊よけ)

パッキングは大事

部分日食を見るまでは、登山をするということになります。荷物が重たい登山ですね。とは言っても、ハイキングレベルの山だけど。

機材を背負うのだから、ちゃんとした装備で登ろう。機材だけでも16キロくらい見ておかないといけないのだが、機材はやおき氏が背負ってくれるって。水も自分で背負うってさ。それでこそメンズだ。僕は、2人のご飯や救急セットや水2リットル分とか防寒着とか太陽フィルター(一番軽い機材)などを詰めた。

重量はまあまああるけれど、かさばるものも、まあまああるね。

ブラックダイヤモンド / エリクサー60の荷物重量 12.7kg
12.7kgと表示

ブラックダイヤモンド エリクサー60
タトンカ / アクシス70の重量 19.28kg
19.28gと表示
タトンカ アクシス70

この後、さらにカメラやペットボトルを追加したので13.2kgほどになり、やおき氏はレンズとカメラとごちゃごちゃ何かを追加したので20kgオーバーだろう。。。

早速、登ろう。

出発時間は、14時を過ぎていた。そして、ぞろぞろとたくさんの登山者やたくさんのパーティが下山して来た。そう、今日コロナ解除になった日だから。すごい人数。駐車場が溢れている。みんな待ちに待った登山だったのだろう。そして、私たちが(こんな低山で)大げさですごい荷物を背負っているので、すれ違う可愛い女の子が「すごい荷物ですね」と声をかけてくれたんだ。頂上で部分日食を見るためだとは誰も思わないだろう。

最初で最後の水場(といっても、飲み水が取れるわけではない)には、モリアオガエルの群生がたくさんあり、おたまじゃくしもたくさん水の中にいた。

奥獅子吼山のモリアオガエルの卵
奥獅子吼山のモリアオガエルのおたまじゃくし

加賀平野は広大な扇状地

登り始めて30分ほどで、加賀扇状地を見下ろせる場所がある。この場所からは後高山頂上も見ることができる。

石川県最大の河川である「手取川」が生みだした広大な平野なのだ。やおき氏は地形なども興味がある方なので、この扇型のことをすぐに理解してくれた。

カタクリロードからササユリロードへ

奥獅子吼山といえば5月のカタクリロードなんだけど今は当然カタクリは咲いていません。アザミと競うかのようにササユリが緑色の中で咲き誇っています。右にも左にもササユリ。

登山道が尾根沿いなので、とにかく風通しが良く、暑いけれど涼しいでも日差しが強くてじめっとしていて、標高850mを超えると涼しくなって来た。

そろそろ頂上

時計の標高を見ると900mだったので、最後の階段あたりからやおき氏に「ねえ、先に行ってくれる?」と伝えた。

奥獅子吼山 頂上すぐそばの広場

実はその先がすぐに頂上だということは彼は知らない。私は何度も登頂しているから全く意味がないかもしれないけれど、彼にとっては初登頂なので、一番最初に頂上の景色を両手広げていっぱいの視野を独り占めできるように譲ったのだ。目の前に、エリクサー60を背負った奴がいたら邪魔で景色が見えない。

やおき氏「ねえ、もしかしてここって頂上なの?」と彼は言った。

「そうそう、だから先頭を譲ったんだ。」

「とーっても景色の良いところだよね。ほんと良いところだなと思ってたら、頂上だった!(笑)」

奥獅子吼山山頂 2020年6月 看板が新品になっていた。

15時50分くらいに着いた

16時前に着いたので、思ったよりも早く歩けてよかったね。やおき氏はサポーターが効いたかも。

記念撮影を撮ったら準備

20キロオーバーのザックを背負って登頂、大変よく頑張りました!!!機材を荷揚げしてくれてどうもありがとうございます。感謝。僕1人では、登らなかったと思います。ww

白山は雲の中

ああ、残念、あのちょうど雲の中が白山なんだけれど。。。そんなことを言いながらちょっと解説。そして日本海一望してもらい、ザックを下ろして日蝕観測の準備。

この画像だと白山は左側に位置します。写っていません。

準備

さて、部分日食観測なるか。。。

part2へ続く。

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