【師匠 濱谷輝夫氏が撮影したルーリン彗星】2009年02月25日

富山県高岡市野村のアマチュア天文家、浜谷輝夫さん(47)が24日、数万年に
1度しか地球に接近しないとされるルーリン彗星(すいせい)を撮影した。

 浜谷さんは、彗星が同日、地球に最接近すると聞き、立山町の「国立立山青少年自然
の家」まで望遠鏡やカメラなどを持って駆けつけ、午前0時から雲が出始めた同2時半
ごろまで撮影を続けた。浜谷さんは「数万年に一度なのでぜひこの目で見たかった。土
星とのツーショットをとらえられた」と話した。

 富山市天文台によると、同彗星は2007年、台湾のルーリン天文台が発見し、最接
近時で地球からの距離は約6000万キロ。3月5日ごろまで観測できるが、5等級ほ
どの明るさのため双眼鏡が必要という。

https://www.2nn.jp/newsplus/1235540888/

濱谷先生は、この撮影に成功したことを大変喜んでいらっっしゃいました。

ご自宅へ伺い、この撮影に成功した時の喜びや思い通りの構図になったことや天候に恵まれたことなどについてお話ししていただきました。

「先生、顔みたいになってるね。」

「そうだよお前、顔みたいでおもしろいの撮れたよ。」

先生は、弟子たちにこのような撮影のお手本を自ら撮影して見せてくれるのでした。

「お前さんはどうだったんだよ、ルーリンは撮ったのかい?」

わたしは当時、ルーリン彗星の頃は銀塩でした。

「もちろん、撮りましたよ。キゴ山で。そうしたら、隣にいたおじさんが、見せてみろって言うんですよ。」

「はははは、見せれねーわな」

「そうなんですよ」

「わたし、これ銀塩なんで、撮れているかどうかもわかんないんです。」

「はあ?きみ、今時銀塩やってんの?ほんとに?露出時間ってどのくらい?」

「まあ暗いんで、15分くらいです。」

「へえ、、、頑張ってね。」

って感じでした。

現像したら、すごい流れててショック受けました。完璧に光軸合わせてたつもりなのに。

「お前さん、まさかだが。彗星ってのは星とは関係なく動いてんだぜ?」

「え?」

「お前さんが、完璧に極軸を入れたとしよう。でも、それは恒星の動きに対して流れないようになっているだけ。」

「ふむふむ」

「だから、彗星ってのは恒星とは違う動きをしてんだよ。だから毎日違う形になったり尾が伸びたりしてんだろーが。ホームズ彗星がそうだったろ?日に日にでかくなっていっただろ?」

「うんうん」

「あれは、変な彗星だったよな。尾がどこにもないっつーんだから。」

「尻尾みたいなやつ、なかったですよね。」

「さてお前さん、彗星はすごいスピードで移動してるし、惑星は、それぞれ独自の動きをしてると考えればどうだい。」

「わかりやすい!勉強になりました。」

わたしは、天体のことは、さっぱり知らずに拡大撮影なんて生意気なことをやっていたんですね。

無知だから、彗星がどんなんかもわからないし、なんで流れるのかもわからなかった。

先生が、こうやって解説してくれたことがとっても、心に残っています。

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