【思いが伝わる!見せたくなる写真教室】第147回 ロモインスタントでパノラマ分割写真

2025-06-12 19:30-21:00 北國新聞文化センター写真教室 | 講師: 清水 梅子ゆすらこ

北國新聞文化センター写真教室 | 講師: 清水 梅子

みなさんこんにちわー、さて、ここ最近ロモの講座が多いですけど、一回やってみて、すんなりいくカメラではないのでね。定期的に課題を出しています。ロモの課題を出すと、受講生のレベルアップが期待できます。コストが嵩むものに対して人は一生懸命取り組みます。そして、無駄な写真が増えないように考えて、考えて、慎重に撮影をします。この行為が、人を苦しめる部分でもありそして成長させてくれる部分でもあります。

今回の課題は、いわゆるパノラマ写真ということになりますね。1つの被写体を2枚とか3枚で分割撮影するするってことで、まあ、分割写真とも言います。

早速、作品発表

作品発表の方法は、まず全員一斉に、写真と撮影データを記入したものをホワイトボードに掲示します。それから、一人ずつ発表してもらうスタイルです。

Kenji Torigoe / 金沢城 五十間長屋をつなげる
Kenji Torigoe / 金沢城 五十間長屋をつなげる
Kenji Torigoe / 金沢城 五十間長屋をつなげる

トイカメラ特有のレンズの歪み。ここを計算して真っ直ぐにつながるように撮ろうという、またもや技巧的な思想の写真です。すごいよな。と、思うわけです。ロモインスタントにはアタッチメントレンズというものがあって、35mmのポートレート用レンズがあります。ロモインスタントなので35mmでも歪んでます。おもちゃのカメラでこの精度を出したことに価値がある。

Makiko Otera / 自転車と矢印の看板
Makiko Otera / 自転車と矢印の看板

分割写真で考えるのは、まず被写体です。何を撮ろうか。。。どの被写体をどう分割させようか。。。

Makiko Otera / 自転車と矢印の看板

自転車と、赤い看板。上手に撮れていると思いませんか?そして、身近でシンプルな被写体なので感覚的に受け入れやすいです。工夫は、矢印が実際のものよりも短くなっているところ。こちらもパノラマ写真を生かしたテクニックです。実際にやってみると、いろいろ難しい。でも、上手に撮れていると思います。

Shigehiko Furuya / どうにか電車を曲げてやりたいんだ
Shigehiko Furuya / どうにか電車を曲げてやりたいんだ

アイデアマンの考えるクリエイティブなパノラマ写真は、動きのある電車の車両をイメージされていたそうだ。なるほど、平面な写真に動きを感じさせようと?そんなこと考えてきた人って今までいなかった。面白いアイデアです。

Shigehiko Furuya / どうにか電車を曲げてやりたいんだ

でも、実際にやるにはとても難しいことがわかったので、電車のパッケージ柄のお菓子の箱を使って、線路は可愛く自作して撮って来られたんだそうです。2枚使って90度。鏡の世界のような分割写真になりました。面白〜い。

ポイントは、電車の上のパンタグラフであろう。パンタグラフに注目するとシンメトリーになっておらず、これは鏡じゃないんだよ、左と右は同じ側から見ている車両なんだよ!と主張している。トリック写真に思わせて、そうじゃない混乱を招く不思議な写真となった。こんなこと、考えもしなかった。

みなさんの作品です

北國新聞文化センター写真教室 | 講師: 清水 梅子

みなさんの作品を互いに鑑賞し合いました。そして、レンズの歪みと被写体の面に対する角度などについて考えました。これは、建築写真に通ずるところがありますけども、そもそもカメラの能力的には限界があるにも関わらず、鳥越さんの1枚ってかなりすごいよって話で、でも他の人は感覚的にそれを成功させているんで、どちらも凄いわけです。

北國新聞文化センター写真教室 | 講師: 清水 梅子

技巧的な思考で撮影する人、感覚的に撮影する人、アイデアを活用して撮影する人、本当に、同じカメラなのに被写体も撮り方も全く違って面白い。こんなにバリエーションが出てくるものなのだろうか?講師が驚いています。

さて、写真発表の後はゲームです。

Three hints quiz for camera by Lacofilms

新しいオリジナルゲーム!です。

このゲームは、アメリカの小学校低学年などで導入されているゲームをアレンジしたものです。

聞いたことがあるのではないでしょうか?

“Who am I?”私は誰でしょう?

ヒント1 私には、腕が2本あります。

ヒント2 腕の長さは、片方は長く、片方は短いです。

ヒント3 みんな、私のことをじっと見て、時間を把握しているみたい。

さて、私は誰でしょう?(答えはもうわかったよね?)

といった流れのゲームです。

3つのヒントを伝えて、回答してもらうゲームになります。

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用紙は、ヒントをメモする紙です。最初は全員にチップ5枚が与えられます。

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出題者が、カードを引いて、そのカードに書かれた言葉を使わずにヒントを3つ言って、当ててもらいます。

1つ目のヒントで答えると、正解の場合チップが3枚もらえ、間違うと3枚没収。

2つ目のヒントで答えると、正解の場合チップが2枚もらえ、間違うと2枚没収。

3つ目のヒントで答えると、正解の場合チップが1枚もらえ、間違うと1枚没収。

北國新聞文化センター写真教室 | 講師: 清水 梅子

出題者は、正解者が出ると1枚もらえます。

北國新聞文化センター写真教室 | 講師: 清水 梅子

ところが、1人も正解しなかった場合、出題者側に問題があるのでペナルティで3枚没収です。

北國新聞文化センター写真教室 | 講師: 清水 梅子

こうやって、チップを集めていきます。

北國新聞文化センター写真教室 | 講師: 清水 梅子

1つ目のヒントで、大きなヒントを言うと、相手側のチップが3枚に増えてしまいます。勘違いさせるようなヒントを考えて、没収させるという方法もあります。

2つ目のヒントで答えがわかってしまうと、相手2枚もチップが貰えて自分は1枚だけ。まだ答えを譲りたくないなあ。

3つ目のヒントで、誰も答えがわからないと自分がペナルティになってしまうから、ここで、親切なヒントを出しておくのが良さそうですね。

北國新聞文化センター写真教室 | 講師: 清水 梅子

カードの文字を見ると、「説明しにくい」「この言葉はよくわからなくて説明できないから出題できない」といったものもあります。そういう場合は、もう一度カードを引きます。

カードの言葉を厳選する必要はありますが、どう説明するかは人それぞれで、なかなか面白いゲームになりました。

北國新聞文化センター写真教室 | 講師: 清水 梅子

そういえば、回答方法は、ホワイトボードに書いて、出題者にこっそり見せます。

出題者が、正解!と言うとチップが貰えます。

北國新聞文化センター写真教室 | 講師: 清水 梅子

最初から全員にチップを10枚ずつ渡して、出題者間でチップのやりとりをすると、、、?どうなるかな。

そんなバージョンもやってみようかな。

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Makikoさんが、一番たくさんのチップを手に入れました!おめでとうございます。

次回は、6月26日(木)課題発表があります

課題発表があります。課題のテーマは「お花」です。

これから、菖蒲や紫陽花など、お花がどんどん咲きますので好きなものを撮ってきてください。

果樹でも野草でも高山植物でもいいですよ。

デジタルカメラで撮影してきてください。しばらくロモが続いたのでデジタルカメラのリハビリの様なものです。

2Lサイズにプリントしてご持参ください。撮影データのメモと、タイトルも考えといてね。

発表が終わって時間が余ったら、またゲームをしましょう。

P.S. ちなみにWho am I?の答えは、時計です。

では!

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